グローバルカーとなってトヨタの本気が感じられるヤリスですが、美点ばかりでなく、欠点もあるはずです。
ここでは、ヤリスの欠点・デメリットを検証しながら徹底評価しますので、購入時の参考にどうぞ。
ヤリスを評価!欠点、デメリットはあるか?
ヤリスのエクステリアの欠点は?
ヤリスのフロントマスクは、最近流行の「怒り顔」です。
ライバルの新型フィットの、愛嬌ある「犬顔」とは対照的。
男性はヤリスのような怒り顔が好きな人も多いと思いますが、女性は敬遠する人が多いのではないでしょうか?
同クラスのアクアは吊り目のヘッドランプを採用しながら、どこか優しさのあるマスクを持っていますが、その路線の方が万人受けしたはずです。
ヤリスのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
ヤリスのインパネには、7インチもしくは8インチのディスプレイオーディオが付いています。
ディスプレイ画面の位置は旧ヴィッツのナビ位置よりも高いので、小柄な人の場合は少し目障りに感じるかもしれません。
また、スマホを持っている人にとっては有難味のあるディスプレイオーディオですが、ガラケー派の人にとっては余計な装備になってしまう可能性も。
ディスプレイオーディオのレスオプションがあっても良かったかもしれませんね。
ヤリスのシート&居住性
ヤリスは前席優先のパッケージングなので、後席スペースは余裕タップリとはいきません。
小柄な人なら問題ありませんが、大柄な人が座ると足元がやや窮屈です。
またサイドウィンドウが小さいので、閉所感も。
体格のいい人の多い家族がファミリーカーとして使うには、ちょっと厳しいでしょう。
ヤリスの収納&荷室スペース
ヤリスの収納スペースは必要最小限に留まるので、身の回りの物が多い人には不満があるかもしれません。
収納スペースの豊富さでは、価格的に競合する軽ハイトワゴンよりも劣っています。
また、荷室スペースも前席優先のしわ寄せを受け、あまり広い方ではありません。
シートアレンジも平凡で、荷室の使い勝手はライバルの新型フィットに大きく劣ります。
ヤリスのパワートレインの欠点は?
ヤリスのエンジンはハイブリッド用を含め全て3気筒で、旧ヴィッツにあった4気筒は姿を消しました。
回転が上がると4気筒にはない振動が顔を出す点や、3気筒特有の安っぽいエンジン音などが気になります。
また、ガソリン車にアイドリングストップ機構が付かないのは如何なものでしょうか?
アイドリングストップ機構があればさらに燃費向上が期待できるだけに、残念です。
ヤリスの走行性能の欠点は?
ヤリスのガソリン車は、静粛性がいまひとつです。
静粛性を求めると、価格の高いハイブリッドを選ぶしかありません。
ガソリン車も、せめて上級のZグレードは遮音材を奢って静粛性を高めて欲しかったところ。
また、ワイドタイヤを履くZグレードは最小回転半径が30cm大きい5.1mとなり、小回りが利かなくなってしまいます。
ヤリスの装備面の欠点は?
ヤリスでLEDヘッドランプが標準装備されるのはZグレードだけで、他は明るさの劣るハロゲンヘッドランプとなってしまいます。
明るく消費電力の少ないLEDヘッドランプは、普通車では今や主流です。
軽自動車と差別化を図るためにも、全車に標準化しても良かったのでは?
また、ファッショナブルなアルミホイールが標準装備されるグレードがない点も、残念なところです。
ヤリスの安全性能の欠点は?
アクセルの踏み間違い防止装置は、暴走事故が多発している昨今は必須の装備と言えます。
しかし、ヤリスにはアクセル踏み間違い防止装置が標準で付くグレードがありません。
「インテリジェントクリアランスソナー」がそれに該当しますが、Zグレードでさえオプション扱いになっています。
また、自動ブレーキを含むトヨタ・セーフティ・センスが装備されないグレードが設定されているのも、問題です。
トヨタは自動車業界のオピニオンリーダー的な役割も担っているので、もっと安全に対する意識をしっかり持つべきでしょう。
ヤリスのグレード体系・価格面での欠点は?
先ほど指摘したトヨタ・セーフティ・センスが付かないグレードが、最廉価の1.0 X Bパッケージ。
ヤリスで唯一140万円を切る価格が魅力と言えなくもありませんが、肝心の安全装備が省かれているのは問題です。
このような、価格の安さのみで顧客の気を引く客寄せパンダ的なグレードは、ユーザーにとってメリットがありません。
ヤリスを評価!いいところは?
ヤリスのエクステリアのいいところは?
ヤリスのサイドビューは、流麗でスタイリッシュ。
キックアップしたベルトラインや、リアフェンダー回りのキャラクターラインも躍動的で魅力十分です。
また、リア回りのデザインもなかなかユニーク。
もう少し穏やかなフロントマスクなら、もっと統一感のあるデザインになったのにと惜しまれます。
ヤリスのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
ヤリスのインパネのデザインは、スッキリしていてなかなか魅力的です。
旧ヴィッツと比べインパネ上端部の位置が低くなり、開放感も向上。
また、レイアウトも雑然とした感じがなくなりました。
ヤリスならではの個性はありませんが、少なくともアクアのような奇抜なデザインより万人受けするでしょう。
シート&居住性
ヤリスの運転席は、ドライビングポジションが良好です。
ステアリングはチルト&テレスコ調整機構付で、シートとの位置関係も良く、小柄な人から大柄な人まで最適なドライビングポジションが得られます。
ホイールハウスの張り出しがあるので、ペダルレイアウトは完璧とは言えませんが、コンパクトカーとしては良い方です。
収納&荷室スペース
ヤリスのZグレードの助手席には、旧ヴィッツ譲りの「買い物アシストシート」が標準装備されます (Xグレードにメーカーセットオプション設定) 。
シート前端部の板を上に引き上げると、助手席に置いたコンビニ袋などがずり落ちるのを防げます。
危険回避のため強めにブレーキを掛けたところ、コンビニ袋がフロアに落ちて中身が散乱・・・ということもなくなります。
また、雨の日は傘の置き場に困ってしまうものですが、傘を立てかけるくぼみが付いているのも便利です。
ヤリスのパワートレインのいいところは?
ヤリスのハイブリッドシステムは、旧ヴィッツからモーターの出力が約3割もアップしています。
出足や中間加速の力強さは、ヴィッツよりもワンランク上です。
一方、1.5Lガソリンエンジンも十分以上のパフォーマンスで、中速からの伸びはハイブリッドを上回るほど。
発進加速も、発進用ギア付となったCVTのお陰でなかなか優れています。
また、6速MT仕様はカローラシリーズのようなiMTではないものの、発進時にエンジン回転を上げてエンストしにくくする機能は付くので、マニュアル初心者でも安心です。
ヤリスの走行性能のいいところは?
ヤリスは操縦安定性が非常に良く、旧ヴィッツから大幅にレベルアップしています。
ステアリングは正確でフィールも良く、コンパクトカーにありがちな頼りなさとは無縁。
アンダーステアも軽微なので、ワインディングでも狙い通りのライン取りができるはずです。
また、剛性の高いボディと良く動くサスペンションのお陰で、乗り心地も優れています。
ヤリスの装備面のいいところは?
トヨタ車初の装備としてヤリスに採用されたのが、「運転席イージーリターン機能」。
乗り降りする際、シートを後ろにスライドさせると楽に乗り降りできますが、いちいち元のシートポジションに戻す手間が面倒でした。
しかし運転席イージーリターン機能があれば、レバー操作ひとつで設定したシートポジションに復帰できるので、大変便利です。
ヤリスの安全性能のいいところは?
ヤリスには、「トヨタチームメイト」と呼ばれる駐車支援システムがオプション設定されています。
駐車時にボタンを押すだけでステアリング・アクセル・ブレーキ操作を自動で行ってくれるので、駐車がとても楽。
また障害物を検知すると、自動ブレーキを掛けて衝突回避を支援してくれるので、安心感は抜群です。
この装備があれば、駐車が苦手な人でも、他のクルマや壁などにぶつけてしまう可能性が低くなります。
ヤリスのグレード体系・価格面でのいいところは?
ヤリスのガソリン車の売れ筋グレード、1.5 Gの価格は175.6万円で、旧ヴィッツの売れ筋グレード1.3 ジュエラと比べ、3万円ほどアップしました。
しかし、クルマとしての完成度が大幅にアップし、エンジンもパワーアップしているのに僅かな価格アップに抑えられているのですから、お買い得感はむしろ上がっています。
ヤリスの総合評価
ヤリスのエクステリアデザインは、フロントマスクがキツ過ぎる嫌いはあるものの、全体的には魅力十分です。
新型フィットや、デザインに定評のあるマツダ2などと比較しても、見劣りしません。
インテリアのデザインも合格点があげられますし、ドライビングポジションも良好。
居住性に関しては、前席は十分ですが後席スペースはイマイチなので、常時4~5人乗るファミリーには向きません。
収納や荷室スペースも特に褒められるレベルにはありませんが、このクラスの平均レベルはクリアしているでしょう。
パワートレインは3気筒特有の振動やノイズが気になるものの、ドライバビリティは優れています。
操縦安定性と乗り心地は高いレベルで両立しているので、このクラスのベンチマークになるかもしれません。
装備面では、トヨタ車初の新しい装備も設定されるなど、なかなか意欲的です。
安全性能に関しては、自動ブレーキ未装着のグレードが存在することや、アクセル踏み間違い防止装置が標準で付かない点など、物足りなさが残ります。
このように欠点もあるももの、総合的には旧ヴィッツから大幅にレベルアップしています。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
夢カー中古車買取はこちら
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今月のヤリスの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。