ホンダ「WR-V」は、同社のSUVのエントリーモデルとして位置づけられています。
200万円台前半で買える廉価なモデルだけに、内装の質感が低いのではないか、荷室が狭いのではないかなどが気になっている人も多いことでしょう。
ここではWR-Vの内装や荷室・収納ついて徹底評価しますので、新車購入時の参考にどうぞ!
WR-Vの内装の質感は?
WR-Vの内装色
WR-Vの内装色はどのグレードもブラックのみの設定で、ドアトリム、シート、センターコンソールボックスはブラック基調です。
ドアトリムには、全グレードにダークシルバー加飾のドアライニングガーニッシュが備わります。
また天井やピラーの内張りは明るいベージュで、車内の雰囲気が暗くなり過ぎるのを防いでいます。
ドアトリムはハードプラスチック素材がメインです。
しかし中間グレードZと上級グレードZ+では、フロントドアライニングとフロントドアアームレスト、フロントセンターアームレストがプライムスムース (合皮) のソフトパッド張り (ステッチ付) となっています。
Z / Z+なら、内装の質感は及第点を上げられます。
一方、ソフトパッドが張られない廉価グレードXは、質感のチープさが否めません。
WR-Vのシート表皮・デザイン
Z / Z+
シート表皮はメイン部がファブリック、サイド部がプライムスムース (合皮) のコンビシートです。
プライムスムースは本革の質感には及ばないものの、直接比較しない限り十分上質に感じられます。
シートのデザインは前席・後席とも標準的ですが、サイズに余裕があるので大柄な人でも窮屈さは感じないでしょう。
クッションは硬めなので座った時にそれほど沈み込まないものの、サポート性は良好です。
また、後席はほかのホンダ車のように座面がチップアップ (跳ね上げ) しませんが、一方でクッションが厚いので座り心地が優れています。
X
シート表皮はメイン部・サイド部ともファブリックです。
質感は高くありませんが、カジュアルに使い倒せる良さがあります。
シートのデザインや座り心地はZ / Z+と同一です。
WR-Vのインパネ
Z / Z+
色はブラックで、ダークシルバー加飾のステアリングガーニッシュ、エアコンアウトレットガーニッシュ、エアコンコントロールノブが備わります。
また助手席側アッパーパネルには、ピアノブラック調インパネガーニッシュを採用。
インパネはハードプラスチック素材で、ソフトパッドは張られていないのでややチープな印象があります。
メーターはスピードメーターはオーソドックスな透過液晶式ですが、タコメーターは7インチのデジタルグラフィックメーターです。
ステアリングホイールとセレクトレバーは本革巻となります。
本革巻ステアリングホイールと本革巻セレクトレバーのお陰で、インパネの全般的なイメージが底上げされている印象です。
X
色・加飾・メーターなどはZ / Z+と共通です。
廉価グレードゆえのコストダウンの影響があるのはステアリングホイールとセレクトレバーで、ステアリングホイールはウレタン、セレクトレバーはプラスチックとなります。
ステアリングホイールなどがウレタンであるため、Xのインパネは安っぽく見えてしまいます。
WR-Vの収納・荷室の使い勝手は?
WR-V前席回りの収納
センターポケット
センタークラスター部に備わる小物入れで、スマホが横向きに収納できます。
ボックスティッシュは収納できませんが、ソフトパックのティッシュなら収納可能なので実用性は十分でしょう。
また充電用USB端子が2か所備わりますが、急速充電能力の優れたタイプCではなくタイプAである点は残念です。
センターコンソールボックス
蓋付のコンソールボックスで、開口部は大きくありませんが深さはあります。
植毛が施されていないこともあり、使い勝手は抜群とは言えませんが、ちょっとした小物入れと割り切れば不満なく使えるはずです。
またパーキングブレーキレバーの左右には、スマホが縦に収納できるポケットが備わります。
ドリンクホルダー
セレクトレバー前部に2人分のカップホルダーが備わります。
前後に収納するタイプやセレクトレバー後部に設置されたタイプは使い勝手に難がありますが、このタイプは使い勝手が良好です。
グローブボックス
助手席側に備わるグローブボックスは容量が大きく、書類以外の物も収納可能です。
ただ、植毛や照明などの付加機能はありません。
ボトルホルダー付ドアポケット
左右のドアに1本分のボトルホルダー付のドアポケットが備わります。
ポケットの収納力は平均的です。
ドアプルポケット
ドアアームレスト部分にスマホが収まるポケットが備わります。
小さな収納ですが、あればあったで重宝するでしょう。
WR-Vの後席回りの収納
助手席シートバックポケット
助手席側のみ、書類や本が収納できるシートバックポケットが備わります。
小さなアッパーポケットが併設されていれば、なお良かったでしょう。
ドリンクホルダー付リアセンターアームレスト (Z / Z+)
Z / Z+の後席中央席の背もたれには、格納式のアームレストが備わります。
2人分のカップホルダー付ですが、底が浅いのでペットボトルの収納には不向きです。
ボトルホルダー付ドアポケット
リアドアにもボトルホルダー付ドアポケットが備わります。
ペットボトルはこちらに収納すればいいでしょう。
ドアプルポケット
リアドアにもプルポケットが備わるため、後席の乗員もスマホの置き場に困りません。
他社のSUVは後席にスマホ置き場がないことが多いので、WR-Vのメリットになっています。
WR-Vの収納をまとめると、前席の収納は数・容量とも過不足はないので、大きな不満は生じないはずです。
また後席の収納に関しては、充実している部類に入ります。
収納に関しては、WR-Vは合格点をあげていいでしょう。
WR-Vの荷室サイズは?どのくらい積める?
WR-Vの荷室サイズは以下の通りです。
- 開口部荷室高 882mm
- 5名乗車時の荷室長 840mm
- 2名乗車時の荷室長 2,181mm
- 荷室床面最小幅 1,020mm
- 荷室床面最大幅 1,350mm
ボディサイズがほぼ同等のヴェゼルの荷室サイズと比べ、WR-Vはすべての項目で勝っています。
WR-Vの荷室の大きさは、このクラスのSUVではトップレベルです。
5名乗車時
5名乗車時の荷室容量は458Lで、ヴェゼルの404Lは元より、ボディサイズが一回り大きいZR-Vの396~408Lよりも大容量です。
しかもボディが角張った形状で、Cピラーの角度が立っているため荷物の収納性も優れています。
スーツケースなら21Lと25Lが2個ずつ収納できます。
5名乗車時の荷室サイズは、このクラスのSUVではナンバーワンです。
2名乗車時
WR-Vの後席は6:4分割可倒式になっていて、片側のみ、または両側同時に折りたたむことが可能です。
しかしその際、荷室フロアに大きな段差が出来てしまいます。
また折りたたんだ後席背もたれも水平にはならず、斜めになってしまうため積載性はいまひとつです。
ヴェゼルは後席がダイブダウンする (床下に格納される) ので荷室がフラットになるのですが、WR-Vはダイブダウン機能がないため、このようなことになっています。
2名乗車時の荷室容量自体は大きいのですが、使い勝手には難ありです。
WR-Vの内装まとめ
WR-Vの内装は、一部にソフトパッドが張られ本革巻ステアリングホイールなどが奢られるZやZ+なら及第点があげられます。
しかし廉価グレードのXは質素なため、安っぽい印象が否めません。
とは言え、WR-Vはかなり安価な価格帯に属するSUVゆえコストの制約が厳しいので、質感が高くなくても仕方ない面もあります。
一方で、シートの出来は前席・後席とも秀逸で座り心地が良く、室内空間が広いので居住性も申し分ありません。
収納スペースはミニバンと比べてしまうと物足りなさがありますが、必要な収納は一通りそろっているので、SUVとしては十分合格ラインです。
荷室は容量が大きく、特に5名乗車時は使い勝手も優れています。
しかし2名乗車時に荷室がフラットにならない点は、WR-Vの無視できない欠点です。
総合的にWR-Vの内装は気になる点もあるものの、良い点も多いので合格点をあげていいでしょう。
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ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
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その時の画像です。
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概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
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