ヴェルファイアのパワートレインは、ハイブリッドと2.4Lガソリンエンジンの2種類が用意されています。
ハイブリッド、ガソリン車でそれぞれメリット・デメリットがあるので、どちらを選ぶか悩ましいところでしょう。
ここではヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車の違いを様々な角度から比較していきますので、選ぶ際の参考にどうぞ!
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の外装の違い
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の内装の違い
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の売れ筋グレードは?
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の維持費を比較
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車のメリットは?
- ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の欠点・デメリットは?
- 買うならヴェルファイアハイブリッドとガソリン車どっち?
- 下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の外装の違い
ヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車の外装の違いを検証します。
フロント回りやサイド回りはハイブリッドもガソリン車も同一で、唯一異なるのがリア回りです
※ヴェルファイア ハイブリッド Z プレミア
※ヴェルファイア 2.4Z プレミア
ハイブリッドのバックドア右下にはハイブリッドエンブレムが付きますが、ガソリン車にはエンブレムは付いていません。
ここがヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車を外観で見分ける唯一のポイントになります。
また外から見ることは出来ませんが、ハイブリッドには車両接近通報装置が備わるのも相違点のひとつです。
ハイブリッドは低速走行時の走行音が非常に静で、歩行者に気付かれにくく危険なため、敢えて車両接近通報装置から電子音を出しています。
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の内装の違い
ヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車の内装の違いを見てみましょう。
ヴェルファイアハイブリッドのみに備わる装備
アクセサリーコンセント (AC100V・1500W / 非常給電システム付 / センターコンソール後部1個・ラゲッジルーム右側1個)
ハイブリッドにもガソリン車にも付くアクセサリーコンセント。
しかし機能性はハイブリッドの方が遥かに高く、容量はガソリン車の100Wに対しハイブリッドは1500Wあります。
ガソリン車は消費電力の小さい照明などしか使えませんが、ハイブリッドなら電気ポットやドライヤーなど消費電力の大きい家電品も使用可能です。
更にハイブリッドは非常給電システムも備わり、走行機能を停止した状態で家電品が使えます。
外部給電アタッチメントを装着すればドアと窓を閉めたまま電源コードを車外に引き出せるため、非常時やキャンプなどで大活躍するでしょう。
また個数もハイブリッドの方が多く、ガソリン車がセンターコンソール後部の1か所のみなのに対し、ハイブリッドはラゲージルーム右側にも備わります。
気象情報連動エアコン制御
気象情報連動エアコン制御は、コネクティッドナビの気象情報を元に外気導入・内気循環量を自動で調整する制御です。
暖房エネルギーが低減出来るので、燃費向上につながります。
EVドライブモード
EVモードスイッチを押すことで、モーターのみでの走行が出来ます。
エンジンをかけずに走れるので非常に静かで、早朝や深夜の住宅街でも周囲に気兼ねする必要がありません。
Sモード
シフトレバーをSモードに入れると、パドルの操作により加速力・エンジンブレーキ力を6段階に調整できます。
ワインディング走行時や、下り坂でエンジンブレーキを利かせたい時などに有用です。
先読みSOC
ハイブリッドのナビは、GPS情報を元に駆動用バッテリーの充放電量を効率的に制御する先読みSOCが備わるのが特徴です。
元々燃費の良いハイブリッドですが、この機能により更に実燃費が向上します。
ヴェルファイアガソリン車のみに設定される装備
蓄冷エバポレーター
蓄冷材に冷気を溜め、アイドリングストップ中でも一定時間冷風が出るようにする装備です。
信号待ちの多い夏の市街地走行時も、暑さに悩まされずに済みます。
ラゲージサイドボックス
ラゲージルームの左側に備わるカバー付きの収納です。
ハイブリッドには備わらず、ガソリン車のみに備わります。
Mモード
シフトレバーをMポジションに入れると、変速がマニュアルモードに切り替わります。
ステアリングに備わるパドルを操作することで、マニュアル車のようなギアシフトが楽しめます。
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の売れ筋グレードは?
ヴェルファイアハイブリッドの売れ筋は「ハイブリッド Z プレミア」
ヴェルファイアハイブリッドのグレードは2タイプありますが、販売台数が多いのは下位グレードの「ハイブリッド Z プレミア」です。
ヴェルファイア ガソリン車は「2.4Z プレミア」のみのモノグレード
ヴェルファイアのガソリン車は「2.4Z プレミア」のみのモノグレード設定となっています。
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | ハイブリッド Z プレミア | 2.4Z プレミア(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 6.900,000円(FF) | 6,550,000円(FF) |
価格差 | +350,000円 | |
自動車税環境性能割 (新車購入時) |
0円 | 160,700円 |
重量税 (新車購入時) |
0円 | 61,500円 |
購入時の減税額を考慮した価格差 | +127,800円 | |
自動車税種別割 (翌年分) |
43,500円 | 43,500円 |
平均実燃費 | 14.2km/L | 9.2km/L |
ガソリンタンク容量 | 60L | 75L |
ガソリンの種類 | レギュラー | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) |
781km | 644km |
※実燃費は市街地や幹線道路、高速道路を含んだ平均の実燃費数値です。
ハイブリッド・ガソリン車の価格差127,800円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
レギュラーガソリン165円で計算
- ハイブリッド 14.2km/L
10000÷14.2≒704.2リッター
740.2×165円≒116,197円 - ガソリン車 9.7km/L
10000÷9.2≒1,086.9リッター
1086.9×165円≒179,347円
10,000km走行した場合のハイブリッドとガソリン車の燃料代の差は63,157円です。
ハイブリッドでガソリン車との価格差127,800円を取り戻すためには、
127,800÷63,157≒2.02万kmの走行距離が必要になります。
年間1万キロ走行で約2年、2万キロ走行なら約1年で元が取れる計算です。
平均的なドライバーの年間走行距離は1万キロ程度ですが、それでも2年で元が取れるので、「価格差をガソリン代で取り戻す」という考え方も十分成り立ちます。
更に正確なシミュレーションをしたい場合は、必要なオプションをプラスした支払総額で計算するといいでしょう。
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
静粛性や出足が優れるハイブリッド
ハイブリッドは静粛性や振動の点でガソリン車に勝ります。
ハイブリッドはモーターだけで走行するシーンがあるため、走行中は常時エンジンが掛かっているガソリン車よりも静かで、振動面でも有利です。
また、起動と同時に大トルクを発生するモーターのアシストのお陰で出足が良く、中間加速時のアクセルレスポンスも優れています。
高速域の伸びが魅力のガソリン車
ガソリン車に搭載される2.4Lターボエンジンはパワフルで、高速域の伸びでハイブリッドに勝ります。
モーターを搭載しないので発進に力強さではハイブリッドに一歩を譲りますが、高速走行時の気持ち良さならハイブリッドです。
また静粛性はハイブリッドより若干劣るものの十分静かで、まず不満は出ないでしょう。
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
記事執筆時点では、新型ヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車の販売比率のデータがありません。
そこで、参考までに2015年1月~2023年5月まで当サイト(クルマを買う!)で集計してきた先代ヴェルファイアの販売台数を基にした販売比率を記載しておきます。
- ヴェルファイア ガソリン車 213,728台 82.9%
- ヴェルファイア ハイブリッド 43,962台 17.1%
8年4ヶ月にわたる集計の結果、ガソリン車が販売の8割以上を占めていることが分かりました。
しかし新型ヴェルファイアではハイブリッドの方がグレードが多いため、ハイブリッドの販売比率が増えるものと思われます。
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
ヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車ではどちらの下取りが高いのか、先代モデルの業者オークション相場から3年後の下取り相場を予想してみました(走行距離1万キロ/年前後で算出)。
比較項目 | ハイブリッド Z プレミア | 2.4 Z プレミア(ガソリン車) |
---|---|---|
3年後の下取り価格 | 408.7万円(72.2%) | 428.0万円(81.3%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対しての残価率です
ガソリン車の方がハイブリッドよりもリセールが9%程高いので、売却時の損失を減らしたいならガソリン車がおススメです。
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車のメリットは?
ヴェルファイアハイブリッドのメリットは?
- 燃費が良いのでガソリン代が掛からない
- 特にEVモード走行中に静粛性が高い
- モーターのアシストにより発進加速が力強い
- 減税の対象になるので税額が安い
- 排ガスがクリーンなので罪悪感が少ない
- 非常時に家電品が使えるので便利
- 装備が豪華な「エグゼクティブラウンジ」が選べるのはハイブリッドだけ
ヴェルファイアガソリン車のメリットは?
- 乗り出し価格がハイブリッドの同グレードよりも12万円程安い
- ドライバビリティの自然さでハイブリッドに勝る
- 高速域の加速性能が高い
- パワートレインがハイブリッドよりシンプルなので修理費用が比較的安い
ヴェルファイアハイブリッドとガソリン車の欠点・デメリットは?
ヴェルファイアハイブリッドの欠点・弱点は?
- ガソリン車の同グレードと比べ乗り出し価格が12万円ほど高い
- 車両接近通報装置があってもガソリン車より静かで、高齢者や子供に接近を気づかれにくい
- パワートレインが複雑なので修理費用が高く付く
- 高速域の加速力ではガソリン車に及ばない
- 高速走行時の燃費が意外と伸びない
ヴェルファイアガソリン車の欠点・弱点は?
- 燃費が悪くガソリン代がかさむ
- ハイブリッに比べると静粛性や振動で一歩を譲る
- 発進の力強さはハイブリッドほどではない
- 排ガスのクリーンさでハイブリッドに劣るので、環境意識の高い人には向かない
- 減税の対象にならないので高額の税金を国に収める必要がある
- 装備の充実した上級グレードが選べない
買うならヴェルファイアハイブリッドとガソリン車どっち?
ここまでヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。
どちらを選ぶかはケース・バイ・ケースになりますが、トータルコストを重視するならハイブリッドがおすすめです。
同一グレード同士で乗り出し価格を比較するとハイブリッドは12万円程高額ですが、ガソリン代の安さで直に元が取れてしまいます。
元を取った後も、ハイブリッドは乗れば乗るほどガソリン車よりランニングコストが安上がりになるので、特に長く乗る人や距離を走る人ならハイブリッドがお得です。
また上級グレード「エグゼクティブラウンジ」が選べるのもハイブリッドだけなので、フル装備のヴェルファイアに乗りたいならハイブリッド一択になります。
一方で、高速域で伸びのある加速を楽しみたい人や、ハイブリッド独特のドライバビリティが苦手な人にはガソリン車がおススメです。
自然な感覚で運転できるガソリン車にも、捨てがたいメリットがあります。
ただ、事前に色々調べた上でちらを選ぶか決めていても、実際に試乗すると考えが変わるかもしれません。
まずはディーラーでヴェルファイアのハイブリッドとガソリン車の両方に試乗し、それでも選びきれない場合は維持費のことを考えて決めるといいでしょう。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
夢カー中古車買取はこちら
初回から限界の買取金額を提示します!
ヴェルファイアの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのヴェルファイア値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がヴェルファイアを限界値引きで購入しています。
今月のヴェルファイアの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。