タント、タントカスタムとイメージの異なる二つのキャラクターを持っており、幅広い選択肢のある軽自動車だと言えます。
ライバル車も多く激戦区でもあるカテゴリーなだけに、タントならではの欠点・デメリットはないか気になるところですね。
早速、紹介していきましょう!
パワー不足感の否めないNAエンジン
タントの車重は最低でも920kg、また1,000kgを超えるグレードもあり軽自動車としてはかなり重たい部類に入るクルマです。
ターボモデルであれば走りも充分満足いくものかもしれませんが、場合によってはコンパクトカーよりも重いクルマを660ccの軽自動車のエンジン…しかも、ターボなしのNAエンジンで走らせるには、少しばかり無理があることは何となく理解できます。
ちなみにライバル車種とのNAエンジンの最大馬力・トルクをそれぞれ比較すると、
- タント…52PS、6.1kgf・m
- スペーシア…52PS、6.1kgf・m
- N-BOX…58PS、6.6kgf・m
- デイズルークス…49PS、6.0kgf・m
- ekスペース…49PS、6.0kgf・m
…となっています。
スペーシアは数値上は同等の出力ながら、マイルドハイブリッドによるモーターアシストがある為に、NAエンジンでもストレスなく加速すると好評のようです。
デイズルークス・ekスペースには数値上では勝ってはいるものの、タントも「加速性能の鈍さ」を感じずにはいられませんね。
特に幹線道路や高速道路での合流の際には、顕著にデメリットだと実感しているユーザーが多いようです。
長距離走行には向かない
タントの欠点のひとつに、長距離走行に向かないという点が挙げられます。
ただ、これはトールワゴン系軽自動車全てにおいて言える事かもしれませんが、その理由として、
- 背の高い箱型ボディにより、風などによって車体が煽られやすい
- ベンチシートによる体のホールド性の低さ
大きくこの2つが挙げられます。
これらは、近距離走行ではそれほど気になることはないかもしれませんが、高速道路を使った長距離移動や山道を走ったりする時に必ず影響を及ぼしてきます。
ベンチシート特有のシートのホールド性の低さによる体の左右前後のブレ、横風を受けやすいことによりハンドルの修正舵が増え緊張感が続く…
軽自動車がファミリー層のメインカーとして成り立つ現在、居住空間を優先させたトールワゴン車を選ぶデメリットとして、十分に理解しておく必要があると言えるでしょう!
ただ、「タントは同じトールワゴン系のライバル車種と比較して乗り心地が良い」という評価が多いのが救いでしょうか。
ピラーレスならではのデメリット
ピラーレスが売りのタントならではの問題が、助手席のシートベルト位置にあり、ヘッドレストの真横からシートベルトが出てくるので、普通のシートベルトよりも煩わしく感じる方も少なくないようです。
普通であればBピラーに付くシートベルトですが、タントはそのピラーが存在しないのでこのような形になっています。
ただこれも体格差によって感じ方は千差万別ですので、試乗の際に助手席に乗る機会の多い人に一緒に確認してもらうと良いかもしれませんね。
スピーカーの音質
車内で音楽やラジオを聴く人は多いかと思いますが、スピーカーから出る音の質に敏感な方は少なからずいるかと思います。
かく言う私もそんな類の自動車好きの1人だったりしますが、タントの場合は「低音域が弱くすぐに音割れする」「こもり音を感じる」という印象を受けます。
これはオプションの6スピーカーでも同様のようです。
無論、音質に拘りがなければ何の問題もありませんし、軽自動車であれば他車も似たり寄ったりの性能で、またナビ・オーディオの音響の設定やアンプの性能によっても左右されてきます。
スピーカーを社外品のものに変えたり、簡単にデッドニングをするだけで音質の変化は確実に体感できるので、気になる方は検討してみては如何でしょうか。
グレード選択による落とし穴!
運転する上で、ドライビングポジションはとても大切で、背の高さだけでなく手足の長さや体格などは人それぞれ。
なので、幅広いユーザーに最適なドライビングポジションを提供する為に、ハンドル高さを変えたり(ステアリングのチルト機構)、シートの座面高さを変えれるシートリフターが付いているクルマが多いのですが、タントの場合はLというエントリーグレードには標準装備されていません。
ちなみにライバル車と比較すると…
- ホンダ「N-BOX」…ステアリングチルト標準装備。シートリフターはGグレード以外全てに標準装備。
- 日産「デイズルークス」…いずれも全車標準装備
- 三菱「ekスペース」…いずれも全車標準装備
…となっています。
このように、あって当たり前と思っている装備がタントの場合はグレードによって無い…というのは意外な盲点ですね。
タントを評価!いいところは?
ユーザーのクチコミ評価も上々のタントには、具体的にどのようないいところがあるのでしょうか。
調べてみると、ライバル車と比べても優れている点が色々とあるようですね!
室内空間に注目!タントのいいところは⁉︎
静粛性の高さ
軽自動車は乗用車に比べて非力な分、加速時や登坂路走行時に大きくアクセルを踏み込む機会が、自然と多くなる傾向にあります。
そんな時に気になるのが室内に入ってくるエンジンの唸り音です。
しかし、タントは先代より吸音材を多く使うといった改良がなされており、他の軽自動車と乗り比べた上でこうした外部からの防音・遮音性に優れていることが実感できるかと思います。
実際に静粛性を重視した上で、他のライバル車ではなくタントに決めたというクチコミも、ちらほら見受けられたりもします。
助手席シートバックレバー
タントの嬉しい機能のひとつが「助手席シートバックレバー」です。
これは、助手席の右肩部分にあるレバーで助手席のリクライニング、シート背面にあるレバーで助手席のスライドを運転席に座ったままで簡単に操作できるというものです。
助手席にお子さんを乗せることが多いヤングファミリー層には、とても有り難い装備と言えるのではないでしょうか。
運転席の足元空間が広い!
タントのダッシュパネルのセンターパネル下部は、奥に向かってえぐれたような形状をしていることもあり、N-BOXやスペーシアといったライバル車と比較しても足元空間に余裕があります。
選ぶ車によっては特に下半身が窮屈な思いをすることもある背の高い方にとって、例え数cmでも足元の広さにゆとりがあるのは嬉しいポイントですね。
しかも、このセンターパネル下部のえぐれはシートをスライドさせた時に、シートが綺麗にここに収まるような形になっているので、シートの前方向へのスライド量が大きく取れるというメリットもあるのです!
ロールサンシェードが標準装備
タントはリヤのスライドドアガラスのロールサンシェードが全車標準装備となっています。
N BOXやスペーシアはエントリーグレードにはロールサンシェードが付かないので、これもタントならではのメリットのひとつと言えます。
タントの最大の武器、ミラクルオープンドア
タントの売りは何と言っても、軽自動車唯一のピラーレスが生んだ「ミラクルオープンドア」ではないでしょうか?
助手席側のフロントドアとリヤスライドドアを開けると最大で1490mmにもなる開口部は、乗降性のアップはもちろん、長尺物を載せるのに非常に便利です。
普段使いでは、例えばスペースの関係でリヤゲートが開けれない時にでも、このミラクルオープンドアがあればベビーカーや、スノーボードの板といったものまで簡単に積み込むことができます。
あって損なことは一つもない、日常の使い勝手が向上するユーザーの強い味方になる装備だと言えるでしょう!
タントの運動性能
トールワゴンの宿命でもある、横風に煽られやすいという欠点は先ほど紹介しました。
また、コーナーでの車体の振れ(ロール)が気になるという声も聞かれたりしますが、タントはこれらの欠点をしっかりと補おうとしていることが、装備や仕様から分かります。
まず、エントリーグレード以外にはフロントスタビライザーを標準装備、さらに2WDモデルはリヤスタビライザーを全車標準装備としており、無駄なロールを抑えることができます。
また、一部でステアリングが他の車に比べて重たく感じるという声もありますが、これも実は高速走行時やコーナリング時において、操縦安定性を高める為の一種の味付け的なものだったりするのです。
さらに、先代からのボディ剛性アップなども相まって、タントは実用域において同じダイハツの「ミラ イース」や「ムーヴ」並の乗り心地・操縦安定性を実現してることをメーカーも謳っているようです。
ライバル車と比べ、乗り心地について好意的なクチコミが多く聞かれるのは、こうした目に見えない部分で、タントはしっかりと考えられたクルマ作りがされているからなんですね!
タントの総合評価
タントカスタムにはCMで「グランドスモール」というキャッチフレーズが与えられていますが、それも納得の質感・走り・安全装備・ユーティリティなどを備えており、タントはまさに普通車も顔負けの充実度の高いクルマだと言えます。
それでも、どうしても欠点やデメリットは存在しますし、同じ装備に関してAさんは満足していてもBさんは物足りない…と感じることもあります。
例えばタントは高い収納力を誇っていますが、人によっては必要・不必要、使いやすい使いにくい…と、全く逆の意見を持ったりすることもあります。
競争の激しいカテゴリーの軽自動車だからこそ、タントは勿論のことライバル車も非常に完成度の高いクルマばかりです。
色々なクルマを乗り比べした上で、しっかりと自分に合ったクルマ選びをしたいものですね!
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
夢カー中古車買取はこちら
初回から限界の買取金額を提示します!
タントの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのタント値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がタントを限界値引きで購入する事に成功しています。
今月のタントの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。