シエンタには、従来通りハイブリッドとガソリン車の2種類のパワートレインが用意されています。
価格は高くても経済的なハイブリッドか、買いやすい価格設定のガソリン車かで迷っている人は多いことでしょう。
当サイトではシエンタのハイブリッドとガソリン車それぞれのメリット・デメリットについて解説しますので、購入時の参考にどうぞ。
シエンタハイブリッドとガソリン車の外装の違い
シエンタのハイブリッドとガソリン車の外観上の違いを検証します。
上の画像がハイブリッドZ、下がガソリン車Zのリアビューです。
ハイブリッドZにはテールゲートの右端にハイブリッドであることを示すエンブレムが付きますが、ガソリン車には付いていません。
フロント回りやボディ側面のデザインは全く同一なので、このリアのエンブレムの有無がハイブリッドとガソリン車を外観上で見分ける唯一のポイントになります。
シエンタハイブリッドとガソリン車の内装の違い
内装デザインはハイブリッドもガソリン車も基本的に共通ですが、一部に相違点もあります。
ハイブリッドシステムインジケーター(ハイブリッド)
ハイブリッドシステムの作動状態を表示するインジケーターです。
チャージエリア(エネルギー回生)、ハイブリッドエリア(エンジンをあまり使わず走行)、エコエリア(環境に配慮した走行)、パワーエリア(全開走行等エコでない走行)の4つの表示エリアに分かれています。
エコドライブインジケーター(ガソリン車)
環境に配慮した運転をしていると、エコ運転を示すインジケーターが点灯。
エコ運転の範囲と現状のアクセル開度も表示します。
タコメーター(ガソリン車)
ガソリン車はハイブリッドシステムインジケーターの代わりに、エンジン回転数を示すタコメーターが表示されます。
エレクトロシフトマチックまたはストレート式シフトレバー (ハイブリッド)
ハイブリッドZは軽い力でシフト操作ができるエレクトロシフトマチックを採用。
ハイブリッドG / Xでは、一般的なストレート式シフトレバーとなります。
10速スポーツシーケンシャルモード付ストレート式シフトレバー (ガソリン車)
ガソリン車は全車ストレート式シフトレバーとなりますが、ハイブリッドG / Xと異なり10速スポーツシーケンシャルモード付です。
無段変速のCVTを疑似的に10段に区切り、マニュアル車のようなシフト操作が楽しめます。
EVドライブモードスイッチ(ハイブリッド)
ハイブリッドはモーターのみで静かな走行ができるEVモードを装備。
早朝や深夜でもご近所に気兼ねなく運転できます。
シエンタハイブリッドとガソリン車の売れ筋グレードは?
当サイト (クルマを買う!) の調査によると、ハイブリッドの売れ筋グレードは「ハイブリッドZ」、ガソリン車の売れ筋グレードは「Z」です。
どちらも最上級グレードで、フル装備の利便性の高さに加え、現状ではZグレードの生産が優先されている (=納期が短い) ことが人気の要因になっています。
シエンタハイブリッドとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | ハイブリッドZ | Z (ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 2,910,000円(FF・7人乗り) | 2,560,000円(7人乗り) |
価格差 | +350,000円 | |
自動車税種別割 | 12,700円 | 12,700円 |
自動車税環境性能割 | 0円 | 62,800円 |
自動車重量税 | 0円 | 36,900円 |
税金・諸費用の合計額 | 120,097円 | 219,797円 |
支払い総額の差 | +250,300円 | |
平均実燃費 | 22.6km/L | 14.6km/L |
ガソリンタンク容量 | 40L | 40L |
ガソリンの種類 | レギュラー | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5L残し) |
791km | 511km |
※実燃費は市街地や幹線道路、高速道路を含んだ平均の実燃費数値です。
ハイブリッド・ガソリン車の支払い総額差250,300円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
年間10,000km走った場合のガソリン代を、ハイブリッド、ガソリン車それぞれで算出してみます。
※レギュラーガソリン163円/Lで計算
- ハイブリッド 22.6km/L
10000÷22.6≒442.5L
442.5×163円=72,123円 - ガソリン車 14.6km/L
10000÷14.6≒684.9L
684.9×163円=111,643円
ハイブリッドとガソリン車のガソリン代の差:111,643-72,123=39,520円
シエンタで10,000km走ると、ハイブリッドとガソリン車ではガソリン代に39,520円の違いが生じます。
ハイブリッドとガソリン車の支払い総額250,300円の差をガソリン代で埋めるには、
250,300円÷39,520円/年≒6.33年の年月が必要です。
最近は車の買い替えサイクルが長くなっているので、7年足らずで元が取れるなら現実的と言えます。
しかし年間5,000kmしか走らないサンデードライバー等の場合は、6.33×2=12.66年もの年月が掛かり、さすがにガソリン代で元を取るという考え方は非現実的です。
このことから、年間の走行距離が多い人はハイブリッドが、あまり走行しない人はガソリン車が現実的なチョイスになるでしょう。
シエンタハイブリッドとガソリン車の加速や乗り心地の違いは?
上質な乗り心地と出足の良さならハイブリッド車
シエンタのハイブリッドとガソリン車を乗り比べると、乗り心地はハイブリッドに分があります。
ハイブリッドは重量がある分乗り心地で有利な上、車体をフラットに保つばね上静振制御が備わるため、非常に上質な乗り心地です。
シエンタはハイブリッド・ガソリン車とも1.5L直3エンジンを搭載していますが、ハイブリッドはモーターのみで走行できる領域があるため、3気筒エンジン特有の振動もあまり気になりません。
また発進時に強力な低速トルクを持つモーターがアシストするため、出足の良さもガソリン車を上回ります。
高速域の伸びと軽快なハンドリングならガソリン車
ガソリン車は出足の良さではハイブリッドに一歩を譲りますが、一旦スピードに乗ってからの伸びはハイブリッド以上のものがあります。
また前輪荷重が軽いため、ハンドリングもハイブリッドより軽快です。
ガソリン車だけに付く10速スポーツシーケンシャルマチックを駆使すれば、ワインディングもかなり楽しめるでしょう。
シエンタハイブリッドとガソリン車はどちらが売れているか?販売の比率を公開
当サイトで2022年8月~2024年8月まで集計してきたシエンタのハイブリッドとガソリン車の販売比率を記載しておきます。
- シエンタ ガソリン車 53,130台 22.3%
- シエンタ ハイブリッド 184,690台 77.7%
現行型シエンタの発売以来、トータルではハイブリッド車の方が50%以上多く売れています。
シエンタハイブリッドとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
シエンタのハイブリッドとガソリン車では、どちらの下取り価格が高いのでしょうか?
シエンタの1年後と2年後の下取り相場をあげておきます (走行距離1万キロ前後/年で算出)。
比較項目 | ハイブリッドG | G(ガソリン車) |
---|---|---|
1年後の下取り価格 | 266万円(87.6%) | 234万円(87.1%) |
2年後の下取り価格 | 261万円(85.9%) | 224万円(83.3%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対する残価率(リセールバリュー)です
シエンタではほぼ同等ですが、ガソリン車よりもハイブリッドの方がややリセールが高くなっています。
シエンタハイブリッドとガソリン車のメリットは?
シエンタハイブリッドのメリット
- 燃費が良いのでガソリン代が節約できる
- 乗り心地が良く快適なドライブが楽しめる
- 発進が力強いので街中のゴー&ストップが楽
シエンタ ガソリン車のメリット
- 車両価格がハイブリッドよりも35万円安い
- 高速道路で伸びのある加速感が楽しめる
- ハンドリングが軽快でコーナーが楽しい
シエンタハイブリッドとガソリン車のデメリットは?
シエンタハイブリッドのデメリット
- ガソリン車よりも車両価格が35万円高い
- 高速域の加速が思ったほど伸びない
- コーナリング時の軽快感に欠ける
シエンタ ガソリン車のデメリット
- 燃費が悪くガソリン代が嵩む
- 出足にややモッサリ感がある
- エンジンを高回転まで回すと振動が気になる
シエンタのハイブリッド・ガソリン車の比較まとめ
ここまでシエンタのハイブリッドとガソリン車を様々な観点から比較してきました。
ガソリン代も含むランニングコストや快適性ではハイブリッドが勝ります。
人気面ではハイブリッドに分があり、リセールではほぼ同等ですが、現状ではハイブリッドがやや有利です。
一方、購入時のコストや走りの軽快感で選ぶならガソリン車です。
しかし運転した感覚がどちらが良いかは、実際に乗ってみないと分かりません。
購入する前に是非ディーラーに足を運び、ハイブリッド・ガソリン車の両方に試乗してみることをおススメします。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
夢カー中古車買取はこちら
初回から限界の買取金額を提示します!
シエンタの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのシエンタ値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がシエンタを限界値引きで購入しています。
今月のシエンタの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。