数少ないコンパクトトールワゴンとして大人気のルーミーは、2020年9月15日にマイナーチェンジを受けました。
マイナーチェンジで改良された点もあれば、手が入っていない部分もあります。
ここではマイナーチェンジ後の新型ルーミーの欠点・デメリットを徹底評価しますので、新車購入時の参考にどうぞ!
ルーミーを評価!欠点、デメリットはあるか?
ルーミーのエクステリアの欠点は?
ルーミーのフロントマスクは、車のキャラクターに不釣り合いなほど厳ついデザインです。
まずノーマル系ですが、大きく口を開けたようなロアーグリルが付いていて、結構威圧的なイメージがあります。
ノーマル系はファミリー層がメインユーザーになるので、威圧的なデザインはカスタム系に任せておいて、もっと穏やかなマスクにした方が良かったですね。
一方、カスタム系は大きくギラギラしたグリルが付いていて、こちらもお世辞にもセンスがいいとは言えません。
アルファードのミニチュア版のようなフロントマスクで、こういうデザインが好きな人もいるのでしょうが、この車にはもう少し控えめマスクが似合うでしょう。
フロントマスクのセンスに関しては、ライバルのスズキ・ソリオに一歩を譲ります。
ルーミーのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
ルーミーは2020年9月にマイナーチェンジを受けた際に、9インチディスプレイオーディオがオプション設定されました。
フルセグTVやAV機能を搭載し、スマホ連携機能を使ってスマホのナビアプリが大画面で使えるなど、なかなか便利な装備です。
しかし取り付け位置が低めで、視線の移動量が大きくなってしまうのが難点です。
ほかのトヨタ車はディスプレイオーディオの位置が高く、視線をあまり落とさずに画面を見ることができます。
ルーミーはダイハツの設計なので、トヨタの流儀を持ち込むのは難しかったのかもしれませんが、取り付け位置に一工夫欲しかったところです。
ルーミーのシート&居住性
ルーミーのリアシートは床下に格納できる構造のため、クッションの厚みが座面・背もたれとも薄くなっています。
当然座り心地も悪く、長距離のドライブではお尻が痛くなってしまいます。
チャイルドシートを装着して子供を乗せる場合は別として、ルーミーは家族揃ってロングドライブする用途にはあまり向いていません。
ルーミーの収納&荷室スペース
ルーミーは運転席回りの収納が不足しています。
運転席回りのインパネに備わる収納は、小さなセンタークラスターポケットだけ。
しかも左右に分かれているので、使い勝手も良くありません。
ライバルのソリオは、分割されていないセンターミドルポケットのほか、運転席の正面にインパネアッパーボックスとインパネボックスが備わります。
ルーミーの運転席回りの収納スペースは、ソリオと比べると不十分と言わざるを得ません。
また荷室の使い勝手の面では、バックドア開口部の下側がすぼまっているので、大きな荷物の積み下ろしがしやすくありません。
それともう一点、リアシートをダイブインして床下に格納する作業が結構面倒です。
最初は取扱説明書を熟読しないと操作できませんし、力も結構使うので女性には少し荷が重いでしょう。
操作を面倒がってダイブイン操作をしないと、荷室に段差ができて使い勝手が悪いので、痛し痒しです。
ルーミーのパワートレインの欠点は?
ルーミーのパワートレインは、1Lターボと1Lノンターボの2種類があります。
このうち販売の主力となるノンターボの方は、車体に対し明らかにアンダーパワーです。
ソリオと比べ100kg以上重い車体に、20馬力以上非力なエンジンを搭載しているので、加速性能はかなり劣っています。
街乗りでは実用上問題はありませんが、山道や高速道路ではパンチに欠け、運転していてストレスを感じます。
また、ルーミーは燃費性能も決して良いとは言えません。
ルーミーの実燃費はノンターボ FF車が13.9km/L、ターボ車が12.5km/Lですが、ソリオの14.3~17.4km/Lと比べ明らかに劣っています。
ルーミーの走行性能の欠点は?
ルーミーはトレッドが狭い割に車高が高いので、基本的に走行安定性の面で不利です。
そのため、カーブに進入するときは速度を十分落とす必要があります。
またステアリングが必要以上に軽く、感触が頼りないことや、路面からの情報がほとんど伝わってこない点も問題です。
そのため、山道を走っても怖い思いをするほどではないものの、決して楽しくはありません。
ルーミーの装備面の欠点は?
ルーミーのカスタム系は装備が充実していますが、ノーマル系は装備にいささか不満が残ります。
ノーマル系は最上級グレードのG-Tでさえホイールは鉄チンで、ステアリングホイールはウレタン、またカスタム系に付くLEDヘッドライトや電動パーキングブレーキも付きません。
ホイールやステアリングはともかくとして、LEDヘッドライトや電動パーキングブレーキは安全性や利便性を向上させる装備なので、ノーマル系にも標準化するべきでしょう。
ルーミーの安全性能の欠点は?
側面衝突時に前席の乗員の上半身を保護するのがSRSサイドエアバッグ、前後席の乗員の頭部を保護するのがSRSカーテンシールドエアバッグです。
しかしルーミーの場合、乗員の命を守るこの2種類のエアバッグは、なんと全車オプション扱いでお茶を濁しています。
いまや軽自動車でさえも標準装備する車種が増えているのに、一体どうしたことでしょうか?
カタログには「6つのエアバッグで万一に備える。」と高らかにアピールしていますが、それは6つのエアバッグを標準装備してこそ使えるうたい文句です。
今回のマイナーチェンジの際に、SRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグを全車に標準化するべきでした。
ルーミーのグレード体系・価格面での欠点は?
ルーミーのターボ車はFFのみの設定で、4WDを選ぶことができません。
雪国のユーザーでターボのパワーが欲しい人もいるはずなので、ターボ+4WDの設定も欲しいところです。
また価格面では、マイナーチェンジ前と比べると同一グレード同士で3~7万円ほど上がっています。
装備の充実感が図られているので、不当に値上げしているわけではありませんが、値引きが渋くなったことと相まって、以前より買いづらくなったことは否定できません。
コンパクトカーは価格の安さも魅力のひとつなので、価格アップはマイナスポイントです。
ルーミーを評価!いいところは?
ルーミーのエクステリアのいいところは?
ルーミーのエクステリアデザインは、フロントマスクの癖の強さは別として、機能性が優れています。
パッケージングが良く、視界も良好です。
運転のしやすさという点では、優れたデザインになっています。
ルーミーのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
ルーミーのインパネのデザインはごくオーソドックスですが、その分飽きがこないとも言えます。
また質感の点でも、高級とまではいきませんが、安っぽさがないのでこのクラスとして申し分ありません。
スイッチ類の配置も適切なので、最初からまごつくことなく使いこなせるでしょう。
シート&居住性
ルーミーの室内空間は、とても広々としています。
頭上の空間は有り余るほどで、後席の足元スペースも広大です。
さすがに後席に3人座ると幅がきつくなりますが、2人用と割り切るなら問題ありません。
もし家族全員が身長180cm以上あるようなファミリーでも、ルーミーなら問題なく使えるでしょう。
収納&荷室スペース
ルーミーは運転席回りのインパネに収納が少ないと書きましたが、それをカバーする収納として、センターフロアトレイが備わります。
運転席・助手席間にあるフリースペースで、画像のようにバッグを置いたり、ボックスティッシュを置いたりできます。
ソリオにはバッグを置ける場所がないので、ここはルーミーの勝ちです。
荷室スペースの点では、リアシートを倒した時のスペースはかなり広く、自転車が2台立てたまま積めます。
また荷室フロア高もソリオと比べ4cmほど低いので、重い荷物を積み下ろしするのも楽です。
ルーミーのパワートレインのいいところは?
ルーミーのターボ車、カスタムG-TとG-Tの動力性能は、ノンターボ車とは別物です。
1.5Lノンターボエンジン並みのパワー・トルクを誇るだけあり、山道の上りや高速道路での追い越しも余裕でこなします。
ターボの設定がないソリオと比べても、ワンランク上のパフォーマンスです。
ノンターボと比べこれだけ性能に差があると、ライズのように全車ターボにしてもいいくらいですが、さすがに価格アップや燃費の問題を考えると厳しいでしょうか・・・。
ルーミーの走行性能のいいところは?
ルーミーは背が高い車の割に、コーナリング時にグラっと車体が大きく傾くことがありません。
その走行安定性は、外観から想像するよりずっと優れています。
決してスポーティな運転感覚ではありませんが、カーブの連続する山道でも不安は感じません。
ルーミーの装備面のいいところは?
ルーミーカスタムは装備が充実していて、ボタンひとつで操作できる電動パーキングブレーキや、ブレーキペダルから足を離してもブレーキが掛り続けるブレーキホールド、相手への幻惑を防ぎながらハイビーム走行を維持できるアダプティブドライビングビームといった先進装備が付いています。
ルーミーカスタムのライバル、ソリオバンディットにはこうした装備は付きません。
ソリオ / ソリオバンディットにはフルモデルチェンジの噂が出ているので、フルモデルチェンジ後は装備面で肩を並べる可能性がありますが、現時点ではルーミーカスタムにアドバンテージがあります。
ルーミーの安全性能のいいところは?
ルーミーのカスタム系には、ステアリングを切った方向を照らすサイドビューランプが標準装備されます。
夜間走行時、ヘッドランプの光だけでは右左折時やカーブで歩行者を見落としてしまう可能性がありますが、サイドビューランプがあればそんな心配もなくなります。
メリットの大きい装備なので、ノーマル系には装備してほしいものです。
ルーミーのグレード体系・価格面でのいいところは?
ルーミーの最上級グレードはカスタム G-Tですが、その価格はマイナーチェンジで値上がりしたとはいえ、2,046,000円と比較的リーズナブルです。
ソリオの最上級グレード、ハイブリッド SZは2,219,800円するので、ルーミーの方が17万円ほど安い設定になっています。
安いからといって装備面で見劣りすることはありませんし、動力性能では勝っているのでお得感です。
ルーミーの総合評価
ルーミーはフロントマスクのデザインに好き嫌いが分かれると思いますが、機能性に優れたエクステリアデザインになっています。
内装デザインも、ディスプレイオーディオの位置が低すぎることを除けば特に問題ありません。
居住性や荷室スペースも優れていますが、リアシートの座り心地には難があります。
折角後席スペースが広いのに、座り心地が悪いのでロングドライブには不向きです。
収納はソリオには一歩を譲りますが、全般的に大きな不満はありません。
装備面では、ノーマル系には物足りない面があるものの、カスタム系はかなり充実しています。
ただ、SRSサイド&カーテンシールドエアバッグが全車オプション扱いなのは、大いに問題です。
価格がアップしても、全車に標準化するべきでしょう。
走行性能の面ではノンターボ車はいささか非力で、物足りなさを感じる人も多いはず。
ターボ車なら走りに不満はないので、おススメはこちらです。
グレード体系の点では、ターボに4WD車の設定が欲しいところ。
価格は以前よりアップしましたが、ソリオに対する価格競争力は失っていません。
総合的にルーミーを評価すると、いくつかの問題点はあるものの、トータルバランスの良いお買い得な車と言えるでしょう。
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ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
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その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
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