2019年5月24日にデビューした新型マツダ3のパワートレインには、ガソリン車(1,500㏄/2,000㏄)とディーゼル車(1,800㏄)が設定されています。
ここではガソリン車とディーゼル車の違い(外観、装備、スペック等)や燃費、両車のメリットそしてディーゼルの好燃費でガソリン車との差額を埋められるか、など検証していくので、新車購入のご参考にどうぞ。
- マツダ3ディーゼル車とガソリン車の外装の違い
- マツダ3ディーゼル車とガソリン車の内装の違い
- マツダ3ファストバック ディーゼルとガソリン車の売れ筋グレードは?
- マツダ3ファストバック ディーゼルとガソリン車の維持費を比較
- マツダ3 ディーゼルとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
- マツダ3ファストバック ディーゼルとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
- マツダ3 ディーゼルとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
- マツダ3ディーゼル車とガソリン車のメリットは?
- マツダ3 ディーゼルとガソリン車の欠点・弱点は?
- 買うならマツダ3ディーゼル車とガソリン車どっち?
- 下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
マツダ3ディーゼル車とガソリン車の外装の違い
マツダ3のディーゼル車とガソリン車で外装に違いはあるのでしょうか?
ファストバック/セダンそれぞれの同一グレードで比較してみましょう。
ファストバック
マツダ3 ファストバックのエクステリアについて、ガソリン車とディーゼル車でフロント/リアとも見比べてみましたが、外観上の違いはないようです。
セダン
マツダ3 セダンについてもガソリン車とディーゼル車でエクステリアを見比べてみましたが、やはり外観上に違いはないようです。
マツダ3ディーゼル車とガソリン車の内装の違い
マツダ3のインテリアは、ガソリン車/ディーゼル車で違いがあるでしょうか。同一グレードでは大きな差はありませんが、それぞれの専用装備もあります。
ドライブセレクション
※ガソリン車(AT車)専用装備
シフトレバー付近にあるスイッチ操作で「SPORT」モードに切り替えると、伸びやかな加速でスポーティなドライビングが楽しめます。
ナチュラル・サウンドスムーザー
※ディーゼル車専用装備
ディーゼルエンジンに特有のカラカラ音(発進時や徐加速時など)を柔らかいコロコロ音に抑え、車内の静粛性を高めてくれる装置です。
マツダ3ファストバック ディーゼルとガソリン車の売れ筋グレードは?
過去3ヶ月分のマツダ3の流通台数を業者オークションで調査したところ、ディーゼル車では「18XDプロアクティブ ツーリングセレクション」、ガソリン車では「15S」がそれぞれ流通最多となっていました。
ディーゼル車ではしっかり乗りたいユーザーが価格と装備の充実した中間グレードを、ガソリン車では手軽に乗りたいユーザーが、最廉価で小回りも利く1.5Lエンジンのベースグレードを多く選んだためと考えられます。
マツダ3 ディーゼルの売れ筋は「18XDプロアクティブ ツーリングセレクション」
ディーゼル車では「18XDプロアクティブ ツーリングセレクション」が一番人気、続いて上位グレードの「18XD Lパッケージ」が売れ筋となっています。
マツダ3 ガソリン車の売れ筋は「15S」
ガソリン車では2.0Lよりも1.5Lが多く選ばれ、最多流通はベースグレードの「15S」、第2位には「15Sツーリング」が来ています。
マツダ3ファストバック ディーゼルとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | 18XDプロアクティブ(ディーゼル車) | 20Sプロアクティブ(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 2,740,000円 | 2,470,000円 |
価格差 | +270,000円 | |
自動車取得税 (新車購入時の税金) |
0円 | 61,700円 |
重量税 (新車購入時) |
0円 | 36,900円 |
購入時のエコカー減税を考慮した価格差 | +171,400円 | |
自動車税 (翌年分) |
9,000円 | 39,500円 |
平均実燃費 | 18.7km/L | 12.6km/L |
ガソリンタンク容量 | 51L | 51L |
ガソリンの種類 | 軽油 | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) |
860.2km | 579.6km |
ディーゼル・ガソリン車の価格差171,400円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
※軽油110円/レギュラーガソリン130円で計算
- ディーゼル車 18.7km/L
10,000÷18.7≒534.7リッター
534.7×110円=58,817円 - ガソリン車 12.6km/L
10,000÷12.6≒793.6リッター
793.6×130円=103,168円
マツダ3で10,000km走行すると、ディーゼルの燃料代はガソリン車より44,351円安上がりとなっています。
この差額44,351円でガソリン車との車両価格差171,400円を埋めようとすると、
171,400÷44,351≒3.86万キロの走行距離が必要となります。
多くのユーザーが週末にドライブや買い物でマツダ3に乗る程度だと、だいたい年間1万キロ走行なので、およそ4年弱乗れば価格差をペイできる計算ですね。
車検を1回も通さず次々乗り換えるスタイルの方には厳しいですが、例えば管理人はだいたい5年程度で愛車を乗り換えているので、ディーゼルを選んでもトータルコストでお得になる可能性が高いです。
もちろん、年間2万キロなら2年弱、3万キロなら1年ちょっとで価格差をペイできてしまうので、ヘビーユーザーの方であれば、初めての車検を迎えずに買い替えても大丈夫かも知れません。
もっとリアリティのあるシミュレーションをしたいなら、自分の欲しいオプションをプラスしたトータルで計算するといいでしょう。
マツダ3 ディーゼルとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
乗り心地は同等、街中・高速でも不足のない加速を見せるディーゼル車
マツダ3のディーゼルとガソリン車を乗り比べてみましたが、ディーゼル車は滑らかでしっかり太いトルクと、安定感の高さが非常に印象的でした。
ガソリンエンジンに比べて重さがあるものの、逆にそれを活かしてしっとりと滑らかな挙動が心地よく、コーナリングでも身体に無理なGがかからないため、余計な力が入らず快適なドライブができました。
ステアリングフィールも非常に素直で心地よく地面に吸いつく感覚があり、運転する楽しさもしっかりと備わっています。
高速道路では時速100キロで2,000~回転、120キロで2,400回転ともう少し余裕が欲しいところですが、それでもエンジンノイズや振動もよく抑えられた上品な仕上がりです。
街中では必要十分な加速感、静粛性はガソリン車
対するガソリン車も街中では必要十分な加速フィールが得られ、ディーゼル以上にノイズをシャットした静粛性がアドバンテージになっています。
車重が軽いことによる機敏さも、普段使いに好適なアピールポイントと言えるでしょう。
そしてガソリンエンジンらしい素直なレスポンスで、無理な運転をしないでも十分走りを愉しめる点も魅力です。
ディーゼル車とガソリン車、どちらもそれぞれ味わいがあったので、理屈だけでなく実際に試乗してから選んだ方が、より納得のいく決断ができるでしょう。
マツダ3ファストバック ディーゼルとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
マツダ3 ファストバックはディーゼル車とガソリン車のどちらがより売れているのでしょうか?
- マツダ3ファストバック ディーゼル車 35.5%
- マツダ3ファストバック ガソリン車 64.5%
※現行マツダ3ファストバックは2019年5月発売のためデータがまだ出揃っていないため、前モデルのアクセラスポーツのオートオークション流通データから比率を算出しています。
前モデルのアクセラスポーツと同様、マツダ3ファストバックもディーゼル車とガソリン車はおよそ1:2の比率で流通していくものと予測されます。
マツダ3 ディーゼルとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
マツダ3ファストバックのディーゼルとガソリン車では、どっちがより高く下取りされるでしょうか。2019年8月現在の業者オークション相場から、2年落ち&3年落ちマツダ3の下取り相場を比較しました。
比較項目 | 18XDプロアクティブ | 15S(ガソリン車) |
---|---|---|
2年後の下取り価格 | 144.5万円(59.2%) | 139.0万円(71.1%) |
3年後の下取り価格 | 137.3万円(56.5%) | 118.3万円(61.5%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対する残価率(リセールバリュー)です
これを見ると、基本的にはガソリン車の方が高リセールとなっているものの、2年落ちでは10%以上のリセール差をつけているのに対して、3年落ちでは5%程度までリセール差が縮小。
今後、年式が古くなるに従ってフラットになっていくことが予測されます。
マツダ3ディーゼル車とガソリン車のメリットは?
マツダ3ディーゼル車のメリットは?
- ガソリン車に比べて好燃費
- 燃料が軽油なのでガソリンよりも安く、燃料代を抑えられる
- トルクが大きく、坂道などでも余裕のある走りができる
- ディーゼルエンジン特有の音が抑えられ、あまり気にならない
マツダ3ガソリン車のメリットは?
- ディーゼル車よりも価格が(同グレード比で)27万円安い
- ディーゼル車に比べて伸びやかな加速やスポーティなドライブフィールが魅力
- 2.0リットルエンジンは余裕があって、街乗りなら不自由しない
- 廉価グレードの15S系にはMT車の設定がある
マツダ3 ディーゼルとガソリン車の欠点・弱点は?
マツダ3ディーゼル車の欠点・弱点は?
- ガソリン車よりも価格が同グレード比で27万円高い
- 高速域での加速がもっさり鈍め
- アクセルレスポンスが悪い
- MT車の設定がない
マツダ3ガソリン車の欠点・弱点は?
- ディーゼルより燃費が悪く、燃料代も軽油より高い
- 発進や登坂時のトルクが細い
- 廉価グレードの15S系の1.5Lエンジンはやや非力
買うならマツダ3ディーゼル車とガソリン車どっち?
初期費用を抑えたい、こまめ(3年以内くらいの周期)に買い替えたいなら、ガソリン車の方がお得でしょう。
一方で、長く乗り続けたい、ランニングコストの中でも燃料代を安くすませたい方には、ディーゼル車が向いています。
価格以外にも、これまで紹介してきたようにディーゼル車/ガソリン車それぞれの特徴があるため、自分のニーズに合った方を選ぶといいでしょう。
また、できればディーラーでどっちも試乗させてもらい、実際の乗り心地も体感しておくのがおすすめです(特にディーゼル車のカラカラ音は、気になる方は結構気になるようです)。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
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初回から限界の買取金額を提示します!
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今月のマツダ3の値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。