フロンクスはインドで生産されるスズキの新型SUVです。
強力なライバル車がひしめくコンパクトSUV市場において、フロンクスはどのように位置づけられるのか気になっている人も多いことでしょう。
ここではフロンクスの欠点・デメリットなどを徹底評価しますので、新車購入時の参考にどうぞ。
フロンクスを評価!欠点、デメリットはあるか?
フロンクスのエクステリアの欠点は?
フロンクスのフロントマスクは非常にアグレッシブなデザインで、特にヘッドランプ回りの造形などにアクの強さが感じられます。
またどこか無国籍風で、スズキのエンブレムがなければどのメーカーの車か分からないでしょう。
人によっては刺さるかもしれませんが、ヤリスクロスやヴェゼルのような万人に好まれるデザインとは言えません。
フロンクスのインテリアの欠点は?
フロンクスのインパネ回りなど
インパネやセンターコンソール回りの質感はプラスチッキーです。
シルバーやボルドーなど色を使い分けて巧みにカバーしていますが、仕上げ自体は上質とは言えません。
またメーターが昔ながらのアナログ式である点も、デジタルメーターが主流になっている現在では見劣りしてしまいます。
フロンクスの前席
前席は腰回りのサポート性はしっかりしているものの、背中のサポート性に難があります。
街乗りでは特に問題はありませんが、ワインディング走行では上体が左右に振られてしまうので、疲労の原因になるでしょう。
フロンクスの後席
後席は背もたれの高さが十分ではなく、特に大柄な人だと肩まで届かないので座り心地はあまり良くありません。
また頭上の空間も余裕がないので、大柄な人は頭が天井に着いてしまう可能性もあります。
フロンクスの収納
センターコンソールにトレイとボックスが備わりますが、共に容量は小さく大きな物は収納できません。
またインパネにもグローブボックス以外の収納がないので、荷物の置き場に困ることもあるでしょう。
フロンクスの荷室
フロンクスの荷室容量は5名乗車時で290Lで、ライズの396L、ヤリスクロスの390L、WR-Vの458L、ヴェゼルの404Lなどと比較してかなり見劣りがします。
そのため大きな荷物を積むには向いていませんし、後席を倒して荷室を拡大しても自転車をそのまま積むのは困難です。
また開口部の位置が高いことや、開口面積が小さいことから使い勝手にも難があります。
フロンクスのパワートレインの欠点は?
フロンクスのパワートレインはマイルドハイブリッド方式ですが、ヤリスクロスやヴェゼルなどのストロングハイブリッドと比較すると燃費性能が劣っています。
電動感もほとんどないので、いかにもハイブリッド車らしい走行フィーリングは望めません。
またトランスミッションはトルコン式のATで、CVTにはない良さもあるものの、段数が6段と少ないため効率はいまひとつです。
輸入コンパクトSUVは7速・8速のATが当たり前になっているので、比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
フロンクスの走行性能の欠点は?
フロンクスには4WD車も設定されていますが、その方式は簡易的なビスカスカップリング式です。
ライバル車に搭載されている電子制御4WD方式が乾燥路でも効果を発揮するのに対し、ビスカスカップリング式は乾燥路ではほとんど効果がなく、FF車並みの走行性能に留まります。
またビスカスカップリング式は雪道での走破性、特に深雪路面での発進時などで不利なので、豪雪地帯では厳しいかもしれません。
フロンクスの装備面の欠点は?
ほぼフル装備となっているフロンクスですが、惜しまれるのは冬場のドライブを快適にするステアリングヒーターが備わらないことです。
ヤリスクロスやヴェゼルでは上級グレードに標準装備されるだけに、見劣りがしてしまいます。
フロンクスの安全性能の欠点は?
ライバルのロッキー/ライズやヤリスクロス、ヴェゼルはグレードにより、対向車などを検知するとハイビームを維持したまま自動でLEDの照射範囲を可変させるアダプティブドライビングビームが標準装備またはオプション設定されています。
一方、フロンクスにはアダプティブドライビングビームの設定はなく、搭載されるのは対向車などを検知すると自動でロービームに切り替わるオートハイビームです。
そのため夜間走行時の視界確保の点で劣っています。
フロンクスのグレード体系・価格面での欠点は?
フロンクスはモノグレード設定なので、グレードの選択肢がありません。
唯一のグレードは「全部載せ」の豪華版で、ライバル車の中級~上級グレードに相当するため価格も高めに設定されています。
そのため、装備には贅沢を言わないの少しでも安価にコンパクトSUVを手に入れたい、というニーズに応えることができていません。
フロンクスを評価!いいところは?
フロンクスのエクステリアのいいところは?
フロンクスのエクステリアは、前後のフェンダーに「ダブルフェンダー」と呼ばれる手法を取り入れているのが特徴です。
フェンダー上部に二重のラインが入るため立体感は抜群で、実際のサイズ以上に大きく見せることに成功しています。
また横一文字のリアコンビネーションランプの採用により、1,765mmの全幅以上にワイドに見えるのもいいところです。
そしてSUVでありながら全高が1,550mmに抑えられているため、全ての立体駐車場に入庫できる点も特に都市部のユーザーには大きなメリットです。
フロンクスのインテリアのいいところは?
フロンクスのインパネ回りなど
いまひとつ質感に欠けるフロンクスのインパネですが、ピアノブラック調仕上げが施されるセンタークラスター部に限れば上質さが感じられます。
この部分の仕上げの良さのお陰で、インパネ全体が何とか価格相応の質感になっているとも言えるでしょう。
またドアトリムには合皮のパッドが張られているので、この部分の質感は上々です。
もしインパネにも同じように合皮が使われていれば質感が上がったのにと、少々惜しまれます。
フロンクスの前席
前席はサイズ感がたっぷりしていて、クッションも適度に柔らかいので座り心地は上々です。
背中のサポート性に難があるものの、カーブの連続する山道でなければ特に不満は出ないでしょう。
フロンクスの後席
後席の座面の長さは十分で、高さも適切なので座り心地が優れています。
また足元のスペースにも余裕があるので、かなり足が長い人でも大丈夫です。
フロンクスの荷室
フロンクスの荷室は3段式になっているのが特徴です。
一見したところ2段式ですが、更に床下にも収納スペースがあるので荷物を仕分けして積みたい時に重宝します。
フロンクスのパワートレインのいいところは?
フロンクスのエンジンは4気筒なので、3気筒を搭載するロッキー/ライズやヤリスクロスと比較すると振動が少なく、長時間のドライブでも快適です。
また3気筒エンジンでは得られない、いかにも「エンジンらしい快音」がする点も魅力と言っていいでしょう。
フロンクスの走行性能のいいところは?
フロンクスは高剛性のボディやSUVとしては背の低いディメンションのお陰で、高い走行安定性を持っています。
ステアリングフィールもしっかりしていて、SUVというよりも良くできたコンパクトカーのような走行フィーリングです。
乗り心地も滑らかで突き上げ感が少なく、走りの質感は大変優れています。
フロンクスの装備面のいいところは?
フロンクスの装備面で一番いいところは、ナビが標準装備されることです。
車載ナビが標準装備されるのは、このクラスではフロンクス以外にありません。
高額なオプション料金を追加しなくてもナビが使えるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
またスマホを置くだけで充電できるワイヤレス充電器が標準で付く車種も、このクラスではフロンクスのみです。
フロンクスの安全性能のいいところは?
フロンクスに装備されるナビには、駐車時などの安全確認をサポートする全方位モニターが搭載されています。
車を上から見下ろしたような映像や、車の内側から透かしたような映像などを表示して死角をカバーしてくれるので、安全性が高まります。
フロンクスのグレード体系・価格面でのいいところは?
254.1万円~273.9万円という価格はコンパクトSUVとしては安い方ではありませんが、装備の充実度を考えるとむしろ割安な設定となっています。
コストパフォーマンスの良さはライバル車以上と言えるでしょう。
フロンクスの総合評価
フロンクスのエクステリアデザインはスズキ車らしい個性には欠けるものの、躍動感があって大きく見えるのはいいところです。
一方インテリアの質感は高いとは言えず、やや不満が残ります。
シートの出来は平均以上で、居住性も後席のヘッドスペースを除けば良好です。
ただ荷室スペースは狭く、収納の少なさも欠点になっています。
パワートレインはハイブリッドらしいフィーリングや燃費の面では物足りさなが否めないものの、エンジン車のフィーリングを望むなら不満は出ないでしょう。
走行性能は非常に高く、このクラスでは満点に近い出来です。
装備面も充実していて、メーカーオプションの設定はないものの、このままでまず不満は出ないでしょう。
また安全性も十分です。
総合的に見てフロンクスにはいくつか気になる欠点もあるものの、スタイリッシュで基本性能が高く、装備も良いのでコストパフォーマンスの優れた1台となっています。
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概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
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ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
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