キャブオーバー型の軽商用車「スズキ・エブリイ」をベースに、より乗用モデルに仕立てた「スズキ・エブリイワゴン」の欠点といいところを、徹底評価します!
ボディタイプは左右に後席用スライドドアが備わる5ドアで、パワートレインは全車に660cc直3ターボエンジン+4速トルコン式ATが搭載されます。
エブリイワゴンを評価!欠点、デメリットはあるか?
エブリイワゴンのエクステリアの欠点は?
エブリイをベースに「化粧」が施されているものの、基本的には同一のスタイリングであるため、貨物車的なイメージは払拭できていません。
同じように背の高いボディを持ちながら、乗用車然とした「スペーシア/スペーシアカスタム」と比較すると見栄えの点で劣っています。
エブリイワゴンのインテリアの欠点は?
〇 インパネ回りなど
エクステリア同様、基本的にエブリイのデザインを踏襲しているため、スペーシアのようなお洒落なイメージには欠けています。
また、着座位置が高いためメーターを確認するためには視線をかなり落とす必要がありますが、安全上はマイナスになります。
〇 前席
ベンチシートなのでサポート性に欠けるほか、座面もやや硬めです。
また、キャブオーバー型ゆえにホイールハウスの張り出しが大きく、ペダルレイアウトが左側にオフセットしているため、自然なドライビングポジションは望むべくもありません。
〇 後席
背もたれの長さが短いので、身体が包み込まれるような座り心地は期待できません。
また、前席にも言えることですが、エンジンが床下にあるためフロアが高く、乗降性は良くありません。
従って、お年寄りを乗せるには向かないでしょう。
〇 収納&荷室スペース
後席用の収納スペースはペットボトルホルダーと助手席側のシートバックポケットのみで、いささか不足気味です。
また、荷室は車中泊も可能なスペースがありますが、シートを「フルフラット」にしても段差があるため、車中泊をするためには別売のベッドクッションが必須になります。
エブリイワゴンのパワートレインの欠点は?
トランスミッションが旧式な4速トルコン式なので、限られたエンジンパワーを有効に生かすには力不足と言わざるをえません。
また、車両重量が重いこともあり発進加速は緩慢で、せっかちな人だとストレスが溜まるかもしれません。
そして燃費性能においても、アイドリングストップ機構や減速エネルギー回生機構が備わらないこともあり、スペーシアカスタムのターボ車と比べるとカタログ値で10km/L近くも劣ります。
エブリイワゴンの走行性能の欠点は?
ボディの重心位置が高いため、コーナリング時のスピードは控え目にする必要があります。
また、ステアリングのギアレシオがスローでアンダーステアも強いため、山道の走行には基本的に不向きです。
エブリイワゴンの装備面の欠点は?
スズキは軽自動車にも運転席・助手席シートヒーターを積極的に採用していますが、エブリイワゴンの場合は、4WD車に限り運転席シートヒーターが装備されるに留まります。
一方、そこまで利便性を感じられない車速連動式オートドアロックが全車に標準装備される点にも、コスト的に疑問を感じます。
エブリイワゴンの安全性能の欠点は?
エブリイワゴンに装備される安全運転支援システムは、スペーシアなどに装備される最新の「デュアルセンサーブレーキサポート」ではなく、旧世代の「レーダーブレーキサポート」です。
性能面では、衝突被害軽減ブレーキが約30km/h以下の速度域にしか対応せず、歩行者検知もできないなど不十分です。
機能面でも、「車線逸脱警報機能」や「ふらつき警報機能」が付かないなど、物足りなさがあります。
また、側面衝突から乗員を守るSRSサイドエアバッグがオプションでさえ選べないのも問題です。
そして、JNCAPによる自動車アセスメント(衝突安全試験)では208点満点中の148点、星5つ中の3つ星評価に留まります。
エブリイワゴンの価格・グレード体系の欠点は?
価格は142万5,600円~181万4,400円ですが、同じパワートレインを搭載する「エブリイ・ジョインターボ」の129万7,080円~142万6,680円と比較するとかなり高価なので、購入をためらう人がいるかもしれません。
また、エコカー減税の対象外なのも痛いところです。
エブリイワゴンを評価!いいところは?
エブリイワゴンのエクステリアのいいところは?
直線基調のスクエアなフォルムは、機能的で飽きがこないとも言えます。
また、過剰なデコレーションが施されていない点も評価できます。
エブリイワゴンのインテリアのいいところは?
〇 インパネ回りなど
スイッチ類の操作性は全般的に良好で、商用車ベースながら質感も水準以上です。
また、内装全体がベージュ基調なので、雰囲気が明るいのもいいところです。
〇 前席
座面の形状がウォークスルーに適したものとなっているのは、この種の車ではメリットになるでしょう。
また、着座位置の高さによる見晴らしや見切りの良さなども、エブリイワゴンいいところです。
〇 後席
レッグスペース、ヘッドクリアランス共に余裕があり、大柄な人が座っても何ら問題ありません。
〇 収納&荷室スペース
前席用の収納スペースは非常に豊富で、物の置き場に困ることはまず無いはずです。
また、荷室スペースはさすがにキャブオーバー型だけあって大きく、4人乗車時でも十分な収容力があります。
さらに、5:5分割可倒式リアシートを倒せば、中型以下の自転車ならば立てたまま乗せられるほどの、広大かつフラットなスペースが出現します。
これはエブリイワゴンの最大のメリットになる部分です。
エブリイワゴンのパワートレインのいいところは?
ある程度エンジンの回転が上がればターボエンジンらしい力が湧いてくるので、活発な走りが可能です。
また、段数が物足りないトルコン式ATも、CVT嫌いの人にはフィーリング等の印象が良いはずです。
エブリイワゴンの走行性能のいいところは?
全高が高くトレッドが狭いディメンションながら、足回りのセッティングが絶妙なので、常識的なペースで走る限り意外なほど安心感があります。
乗り心地も貨物車的な硬さは無く、十分に快適です。
エブリイワゴンの装備面のいいところは?
全車にリヤヒーターが標準装備されますが、冬場に後席の乗員から喜ばれるはずです。
エブリイワゴンの安全性能のいいところは?
性能・機能面では物足りないレーダーブレーキサポートですが、廉価グレードを含む全車に標準装備される点は評価できます。
エブリイワゴンの総合評価
内外装デザインは基本的に商用車の延長線上にあるので、スタイリッシュさを求める人には向きません。
一方で、パッケージングを極限まで追求したボディタイプなので、室内スペース・荷室スペースの広さは申し分ありません。
ただ、後席の収納スペースが少ない点は残念です。
走行性能に関しては、車両重量が重いためターボエンジンをもってしても余裕タップリとはいきませんが、実用上十分な加速性能は確保しています。
ただし、トランスミッションが旧式な点や燃費性能が低い点は、早急に改善が望まれます。
また、操縦安定性は一般的なトールワゴン/スーパートールワゴンのレベルに達していませんが、ボディのディメンションからして仕方無いところでしょう。
装備面では、エブリイよりは充実しているものの、スペーシア/スペーシアカスタムなどと比較すると物足りない面があります。
また、安全性能に関しては、衝突安全性の低さや安全運転支援システムの性能の低さなどが問題なので、合格点は上げられません。
エブリイワゴンを総合的に評価すると、とにかく日常的に荷物を沢山積む人には適していますが、そうでない人には走行性能・快適性・安全性など多くの点で勝るスペーシア/スペーシアカスタムの方がおススメです。
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ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
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その時の画像です。
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概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
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その時の契約書です。
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ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
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