「デリカ D:5」唯一無二の存在感を放ち、本格派オフローダーのイメージを持つデリカは、コアなアウトドア派ユーザーを中心に支持され、長きに渡り三菱自動車を支えてきた名車のひとつです。
名車だからこそ敢えて気になる欠点・デメリットを中心に、そんな「デリカ D:5」を徹底評価していきたいと思います!
デリカ D:5を評価!欠点、デメリットはあるか?
デリカは現行型モデルが出たのが2007年ということで、モデルライフの長いクルマとなってしまっていて、それ故の欠点・デメリットが多いようですね。
予防安全装備・運転支援システムが付いていない!
※デリカD5:mitsubishi-motors.co.jp
今、新車を買う人が最も気になるポイントのひとつでもある、自動ブレーキやその他の運転支援システムが搭載されていないのは、デリカの圧倒的なデメリットだと言えるでしょう。
2018年後半にフルモデルチェンジが予定されているので、そのタイミングで安全装備が装着されるでしょうね。
パワートレインにおける欠点は⁉︎
ディーゼルエンジンの騒音
ディーゼルエンジン特有のカラカラ音は、トラックを彷彿とさせるエンジン音で、ガソリンエンジンに比べてエンジン音自体が大きいということもあり、これがどうしても苦手だという方も少なくないようです。
また、同じ2.2Lクリーンディーゼルエンジン搭載のマツダのCX-5やアテンザと比較して、デリカのエンジンの方が音の煩わしさを顕著に感じてしまうようです。
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発進〜低速〜中速域くらいまでが特にカラカラ音が大きく聞こえます。
よって、閑静な住宅街では騒音になってしまわないか?…との懸念もあり、試乗の際などには確認しておきたいポイントのひとつだと言えます。
ディーゼルエンジンと2.4Lガソリンエンジンにはアイドリングストップ機能がない!
2012年のマイナーチェンジで遅れて追加されたディーゼルエンジンですが、2.0Lのガソリンエンジンには装備されている「アイドリングストップ機能」が装備されていません。
先ほども述べたように、ディーゼルエンジンとしての騒音が気になる車種なだけに、アイドリング時の騒音防止という観点からも、何故装備されていないのか?技術的な理由なのか?気になるところですね。
また、2.4Lガソリンエンジンにもアイドリングストップがついていません。
デリカでガソリンエンジンを選択するデメリットは⁉︎
まず2.0Lガソリンエンジンに関してですが、「CVTとの相性の良さもあり街乗りするには十分なパワーはある」…という意見もありますが、やはりディーゼルエンジンや2.4Lガソリンエンジンと比較して非力なのは否めないようです。
また、どちらのガソリンエンジンにも言える欠点が、
- リセールバリューがディーゼルエンジン車よりも劣る
- ディーゼルエンジン車より燃費が悪い傾向にある
という2点です。
エンジンのパワーも、ランニングコストも、燃費も、リセールバリューもディーゼルエンジン車の方が優れているとなれば、どうしてもガソリンエンジンのフィーリングの方が好みでもない限り、車両価格が低く初期出費を抑えることができる以外に、ガソリンエンジン車を選ぶメリットが見当たらないように感じます。
ユーティリティ面でのデメリットは⁉︎
乗り降りがしづらい!
デリカのフォルムを見れば一目で分かるかとは思いますが、オフロードテイストのある車だけあって車高が高いので、低床ミニバンと比べて車に乗り込みづらいという欠点があります。
デリカという車を買う以上、分かっていることだし気にしない!…という声も聞こえてきそうですが、荷物を持ったり小さいお子さんを抱っこした状態や、高齢者にとっては乗り降りがしづらいのは事実です。
乗り降りしやすいようにアシストグリップが備え付けられてはいますが、試乗の際には一緒に車に乗る家族にもしっかりと同乗確認をお願いしたいところです。
時代遅れになりつつあるHIDヘッドライト
※デリカD5:mitsubishi-motors.co.jp
デリカのヘッドライトロービームのバルブにはHID、ハイビームにはハロゲンが採用されています。
現在の新型車はロー/ハイビームでも共に基本的にメンテナンスフリーであるLEDタイプのものが多くなってきている中で、このようなデリカのヘッドライトの構造はひと世代前という印象があります。
使いづらいステアリングスイッチ
オーディオ操作やクルーズコントロール、ハンズフリー通話をする際にナビにタッチすることなく、ステアリングについたスイッチで対応できる機能は、今ではほとんどの車で採用されています。
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しかしデリカの場合はこのスイッチの位置に問題があり、時計で言うと4時〜8時の位置にあたるステアリングの下半分に各スイッチが備え付けれられています。
多くのドライバーにとってステアリングを握る位置は左手が9〜10時、右手が2〜3時の位置になるかと思います。
それを前提に考えると、スイッチを操作するには一度ステアリングから手を離すか握り直す必要があります。
無いよりある方が確実に便利なステアリングスイッチですが、他車と比較しても使いづらいスイッチ配置であるのは欠点のひとつだと言えるでしょう。
内装がチープ
※デリカD5:mitsubishi-motors.co.jp
基本設計が10年以上前のデリカは、インテリア…特にダッシュパネル廻りのデザインの古臭さやプラスチックの安っぽい感じがどうしても拭いきれません。
「直線基調でシンプルなのが良い」、「使いやすい」「元がオフローダーな車だから高級感は求めていない」…という意見もありますが、上級モデルで400万円オーバーは決して安くない価格帯です。
せめて時代に合わせたインパネデザインの変更などがあっても良いのではないでしょうか。
デリカ D:5を評価!いいところは?
デリカにしか味わえない魅力は多くあり、「欠点には目を瞑れるくらい、デリカには満足している」…というユーザーの声は少なくありません。
そんなデリカユーザーを魅了する、デリカのいいところを探っていきましょう!
リブボーンフレームの持つ優位点
※デリカD5:mitsubishi-motors.co.jp
デリカには「リブボーンフレーム」と言われる人間の背骨、肋骨をイメージさせる環状骨格構造が採用されており、キャビンを守るような形で配置されています。
これは他のミニバンなどとは違い、本格的な悪路走行にも対応できるデリカならではの構造だと言え、メリットとして、
- ボディ剛性アップ
- 横風の影響を受けにくい(ふらつかない)
- 高い衝突安全性能
…などが挙げられます。
衝突安全性能総合評価では、最高の6スターを獲得しており、もしもの時の安心感もあります。
また、ライバルとして比較されることの多いノア/ヴォクシーやセレナ等の5ナンバーミニバン勢と乗り比べると、車高の高さを感じさせない圧倒的な安定感があり、長距離走行時にはドライバーにとっても同乗者にとって疲れにくい、ストレスを感じにくい車だと言えます。
信頼のAWC (オールホイールコントロール)
AWCとは?
AWCは、三菱がパリダカやWRCというモータースポーツシーンで培ってきた「意のままの操縦性」と「卓越した安定性」を実現する開発思想のことを指し、デリカに採用される4WDシステムは本格的な実力を持ったものであることの裏付けだと言えます!
デリカの4WDシステムの良さ
デリカはユーザー自身で、今求める駆動方式をダイヤル式の「ドライブモードセレクター」で選択することができます。
※デリカD5:mitsubishi-motors.co.jp
燃費の良さを求めるなら「2WD」、4WDの性能を最大限活かしたいのであれば「LOCK」、電子制御により路面状況に応じて前後の駆動力を配分する「4WD」…の3つが選択可能となっています。
走行中であっても駆動方式は「ドライブモードセレクター」のダイヤルを回すだけで手軽に変えることができるので、雪国に住まれている方やアウトドアユースを重視するユーザーにとって、心強いデリカならではの装備だと言えるます。
また、そのような特別な環境でなくとも雨の日には「4WD」で走行することで走行安定性が向上し、安心感を得ることができるでしょう!
デリカならではの考えられた機能・装備
マルチユースフック
※デリカD5:mitsubishi-motors.co.jp
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デリカにはロープを引っ掛けたり、オプション用品を組み合わせることでユーザーの多彩な用途に対応できる「マルチユースフック」というものを、室内に合計14個備えています。
勿論、ユーザー自身のアイディアでその使い方は無限大です。
趣味や家族に合わせた、自分だけの室内空間を作り上げることができるのもデリカの魅力ですね!
スタートアップヒーター
寒い冬のエンジン始動直後、エンジンの冷却水温が上がらなければ暖房の暖かい風は出てこないので、いつまでも寒い思いをしなければいけない…そんな辛い経験したことがある方は少なくないはずです。
そんな辛い思いを少しでも低減させる為にディーゼル車はフロントとリヤ、ガソリン車はリヤのみですが、電気的に熱を持たせる「PTCヒーター」というものをエアコンのユニット内に装備することで、暖房性能を向上させています!
一部グレードには装備されていないものもあるので要確認です!
座ることに拘った3列目シート
※デリカD5:mitsubishi-motors.co.jp
デリカくらいの車格のミニバンの3列目はシートが薄く、補助席的な思いをするものも少なくない中で、デリカの3列目シートは座面の厚みもしっかりとあり、シート自体も大きさがあって思っている以上に快適な空間を提供してくれます。
前後に34cmのスライド量もあるので、荷物が少く目一杯後ろにスライドさせれば、大人が乗っても足元の空間には余裕があります。
デリカの総合評価
ミニバンとSUVを融合させた唯一無二の存在感を持ったデリカは、その見た目やユーティリティ面は勿論のこと、走りの実力に置いても高い評価を得ており、ユーザーからは長く愛されているクルマのひとつと言えます。
ただモデルライフの長さが災いして、どうしても新型車と比較すると差が生まれ、劣ってきている所がでてきていることも事実です。
デリカを購入する際は良いところも悪いところも含めて、受け入れる懐の広さというのも必要かもしれませんね!
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
夢カー中古車買取はこちら
初回から限界の買取金額を提示します!
デリカD5の値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのデリカD5値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がデリカD5を限界値引きで購入しています。
今月のデリカD5の値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。