カローラツーリングは先代のカローラフィールダーからプラットフォームを刷新、全面的に生まれ変わりました。
しかし、そんなカローラツーリングにも美点だけでなく、欠点もあるでしょう。
ここでは、カローラツーリングの欠点・デメリットも検証しながら徹底評価しますので、新車購入時の参考にどうぞ。
カローラツーリングを評価!欠点、デメリットはあるか?
カローラツーリングのエクステリアの欠点は?
カローラツーリングは、最近のトヨタ車に共通するキーンルックと呼ばれるフロントマスクを採用しています。
大きく口を開けたようなフロントグリルや吊り目のヘッドランプは迫力十分ですが、いささか癖が強いのもまた事実です。
「怒ったナマズ」のようなフロントマスクは、少しやり過ぎのようにも思えますし、好き嫌いがハッキリ分かれるところでしょう。
また、最上級グレードのW×Bはボディカラーが3色しか選べないのは、寂しい限りです。
他のグレードが8色用意されているのと比べ、少な過ぎます。
カローラツーリングのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
カローラツーリングのインパネは、位置が少し高めです。
前方視界を損ねるほど高いわけではありませんが、黒一色のカラーと相まって、いまひとつ開放感に欠けます。
標準装備される7インチディスプレイオーディオも設置場所が少し高いため、小柄な女性ドライバーなどの場合、上端部が視界に被ってしまうかもしれません。
オプションの9インチディスプレイオーディオを装着すると画面が見やすくなる半面、上端部がさらに高くなるので注意が必要です。
カローラツーリングのシート&居住性
カローラツーリングの後席は3人乗りですが、実際に大人3人が座るには少し窮屈です。
3ナンバー化されたカローラツーリングですが、正面から見るとキャビン上部が絞り込まれているので、実際の室内幅は余裕タップリとはいきません。
短距離の移動はともかくとして、ロングドライブの場合は大人2人+子供1人が限度でしょう。
また、後席は足元のスペースもゆとり十分とは言い難いので、大柄な人が座ると前席のシートバックに膝が当たる可能性もあります。
後席スペースは、幅は別にして軽ハイトワゴンの方が優れていると言えそうですね。
カローラツーリングの収納&荷室スペース
カローラツーリングの収納は、それほど豊富な方ではありません。
収納がふんだんに用意されているミニバンや軽ハイトワゴンから乗り換えると、収納の少なさに戸惑う可能性もあります。
荷室スペースは十分ですが、後席を折り畳んだ時にフロアが少し斜めになってしまうのが惜しいところ。
実際に荷物を積む上で大きな問題にはならないと思いますが、車中泊をする場合は寝心地がイマイチです。
カローラツーリングのパワートレインの欠点は?
カローラツーリングのパワートレインは、ハイブリッド、1.8Lガソリンノンターボ+CVT、1.2Lガソリンターボ+6MTの3種類です。
どのパワートレインも動力性能やフィーリングは平凡で、実用上何の不足もない反面、感動する要素もありません。
ライバルのマツダ3がスカイアクティブ-Xというインパクトのあるエンジンを用意しているだけに、物足りなさを感じてしまいます。
カローラツーリングの走行性能の欠点は?
カローラツーリングは、先代カローラフィールダーよりも静粛性が向上しています。
しかしセダンタイプのカローラと比較すると、リア回りの遮音に差があるため、後ろから聞こえてくるロードノイズが大きめです。
うるさいというほどではありませんが、とことん静粛性にこだわるなら、セダンも視野に入れた方がいいかもしれませんね。
カローラツーリングの装備面の欠点は?
今や軽自動車にも標準装備されることが多いシートヒーターですが、カローラツーリングは何と標準で付くグレードがありません。
W×BグレードやSグレードはメーカーオプションで、G-Xグレードに至ってはオプション設定さえ無いのです。
冬場のドライブの快適性を高める装備だけに、せめてW×BグレードとSグレードには標準装備して欲しいところ。
カローラツーリングの安全性能の欠点は?
カローラツーリングのアクセル踏み間違い防止装置は、「インテリジェントクリアランスソナー」が該当します。
インテリジェントクリアランスソナーはW×BグレードとSグレードには標準装備されますが、G-Xグレードはメーカーオプションとなってしまいます。
社会問題化しているアクセルの踏み間違いによる暴走事故を防ぐために、価格がアップしてもG-Xグレードも標準装備するべきです。
カローラツーリングのグレード体系・価格面での欠点は?
カローラツーリングは、雪国でニーズの大きい4WD車がハイブリッドにしか設定されていません。
ハイブリッドには興味ないが4WDは必要、というユーザーもいるはずなので、ガソリン車にも4WDの設定が欲しいですね。
またカローラツーリングにはMT車も設定されていますが、グレードは最上級のW×Bだけです。
価格は2,458,500円で、CVT車のW×Bと比べても93,500円高価なこともあり、購入のハードルが高くなっています。
気軽にMT車を選ぶためには、SグレードやG-Xグレードの設定も欲しいですね。
カローラツーリングを評価!いいところは?
カローラツーリングのエクステリアのいいところは?
好き嫌いの分かれるフロントマスクはともかくとして、カローラツーリングのエクステリアデザインはとてもスタイリッシュです。
強い傾斜が付けられたAピラーや、キックアップしたサイドのキャラクターラインなどにより、躍動的なスタイリングを実現しています。
実用本位のエクステリアを持つカローラフィールダーと比べ、遥かにカッコいいと言えるでしょう。
また、リア回りの造形も大変凝っています。
バックドアに、デザインの自由度が高い樹脂パネルを採用したからこそ実現した造形ですが、なかなかのバックシャンですね。
カローラツーリングのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
カローラツーリングのインパネは、全グレードに合成皮革巻のソフトパッドが貼られるなど、質感が優れています。
ドアトリムも、G-Xグレードを除き合成皮革巻です。
もはやカローラの車名から想像するチープさは微塵もなく、一クラス上の仕上がりになっています。
シート&居住性
カローラツーリングのシートは前後席ともサイズは十分で、クッション性も優れています。
前席のサポート性に関しては、SグレードやG-Xグレードのノーマルシートでも悪くありませんし、W×Bグレードのスポーティシートなら抜群です。
居住スペースが特別広いとは言い難いカローラツーリングですが、シートの座り心地は満点をあげてよいでしょう。
このシートの出来なら、ロングドライブでも疲れないはずです。
収納&荷室スペース
車種によってはスマホの置き場に困ることもありますが、カローラツーリングはフロントコンソールトレイがあるので大丈夫。
メーカーオプションの「置くだけ充電」を付ければ、この場所にスマホを置くだけで充電できます。
荷室スペースに関しては、日常の買い物は勿論、レジャーでも荷物の置き場に困ることはまずないでしょう。
荷室の余裕は、セダンやコンパクトカーに差を付ける部分ですね。
カローラツーリングのパワートレインのいいところは?
パワートレインの静粛性は、ハイブリッドならかなり優れていますし、ガソリン車でも十分静かです。
また、どのパワートレインもドライバビリティが良く、どんなシチュエーションでも大きな不満を感じさせません。
速さや気持ち良さなどは望めませんが、実用車のパワートレインと割り切れば合格点をあげられます。
カローラツーリングの走行性能のいいところは?
カローラツーリングはサスペンションが秀逸で、乗り心地が大変優れています。
少々舗装が荒れた路面でも、足がよく動くためクルマの姿勢がフラットに保たれるのは、カローラツーリングの大きな美点です。
乗り心地に関しては、ヘタな高級車顔負けと言ってよいでしょう。
また乗り心地と相反するハンドリングも良く、後ろに大きな荷室を背負っているワゴンとは思えないほど、気持ちよく曲がります。
このハンドリングの良さには、内輪側にブレーキを掛けて旋回性を高めるACA制御も貢献しているはずです。
カローラツーリングの装備面のいいところは?
W×B、Gグレードには8インチディスプレイオーディオが標準装備でメーカーオプションで10.5インチが用意されています。(Xグレードには8インチがメーカーオプション)
ディスプレイオーディオでは、Tコネクトを契約していればコネクティッドナビが使えます。
スマホを繋げればスマホのナビも使う事が出来ます。
さらにスマホの音楽を高音質で再生したり、ハンズフリーで通話もできるなど至れり尽くせりです。
カローラツーリングの安全性能のいいところは?
カローラツーリングには、自動ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」の最新バージョンが全車に標準装備されます。
旧世代のプリクラッシュセーフティは、車両や歩行者を昼間しか検知できませんでしたが、カローラツーリングの場合は夜間も検知できます。
さらに、昼間に限り自転車も検知できるなど、性能は現時点でトップレベルと言えるでしょう。
カローラツーリングのグレード体系・価格面でのいいところは?
クルマとしての完成度の高さを考えれば、2,013,000円~2,997,500円という価格はバーゲンプライスと言っても過言ではありません。
ステーションワゴンの中では、カローラツーリングのコストパフォーマンスは抜群です。
カローラツーリングの総合評価
エクステリアはフロントマスクのデザインこそ癖がありますが、全体的にはかなりスタイリッシュと言えるでしょう。
ワゴンにはライトバンの延長線のようなイメージもありますが、カローラツーリングは乗用車そのものです。
インテリアも質感が高いので、まず不満は出ないでしょう。
ただしディスプレイオーディオの位置が高めなので、小柄な人は気になるかもしれません。
シートの出来は大変優れていますが、居住性そのものは特に優れている方ではないので、広さを追求する人には不向きです。
収納は可もなく不可もなしというところですが、荷室スペースは申し分ありません。
パワートレインは抜群とまでは言えませんが、日常ユースで大きな不満はないので、及第点は上げられます。
乗り心地や操縦安定性はレベルが高く、このクラスのベンチマークになりそうです。
装備面では若干の不満はあるものの、7インチディスプレイオーディオは新しい提案として評価できます。
安全性能は概ね満足できますが、G-Xグレードにインテリジェントクリアランスソナーが標準装備されない点だけは残念です。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
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ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
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