マツダのコンパクトカー「デミオ」は、スタイリッシュなフォルムや優れた走行性能に定評があります。
これで乗り心地が良ければ、トータルバランス抜群の素晴らしいクルマということになりますね。
デミオの乗り心地をチェックするため1日レンタルし、街乗りと高速での乗り心地の違いについても検証しましたので、ぜひ参考にしてみてください!
デミオのシートの座り心地は?
試乗したグレードはディーゼルエンジン搭載の最廉価グレード「XD」で、シート表皮は千鳥格子模様が入ったクロス・ファブリックです。
高級感には欠けるものの安っぽいわけでもなく、コンパクトカーのシートとしては十分な仕上げといえます。
また、朝晩はまだ冷え込むこの時期(4月)には、ファブリックならではの暖かい感触が心地良く感じました。
サイズは座面・シートバックとも十分で、クッションはやや固めながら程よい弾力性があります。
座り心地はかなり良く、2時間ほど連続して運転してもお尻のあたりが僅かに痛くなるくらいで済みました。
コンパクトカーの中には、1時間も座り続けるとお尻や背中が痛くなるクルマもありますが、デミオのシートは出来が違いますね。
また、サポート性も良く、身体が包み込まれるような感覚がありました。
ワインディングを走行しても体をしっかり支えてくれるので、運転がとても楽でした。
デミオのフロントシートは、満点をあげたいくらいの出来です。
デミオの後席の座り心地
デミオは前席優先のパッケージングが特徴で、後席のスペースは決して広いとはいえません。
しかし左右の席に限れば、座り心地に関してはなかなか良い感じでした。
程よい弾力性のある座面のクッションなどは前席譲りで、シートバックの高さも十分確保されています。
これなら、長時間のドライブでも疲れは少ないでしょう。
さらにサポート性にも配慮された形状なので、ワインディング走行時も体をしっかりと支えてくれるはずです。
ただし、中央の席の座り心地はお世辞にも良いとはいえないので、どうしても5人乗らなければならない時のための緊急用と割り切った方がいいですね。
それと、これは左右の席にもいえることですが、レッグスペースやヘッドスペースにはあまり余裕がないので、くつろいだ気分にはなれません。
デミオの後席の居心地をトータルで評価すると、スペースの狭さをシートの出来の良さがカバーしているので、コンパクトカーの平均レベルといったところでしょう。
デミオ街乗りの乗り心地は?
5ナンバーサイズのデミオは、気軽に街乗りができる点も魅力のひとつといえます。
それだけに、街乗りした時の乗り心地も重要なポイントになりますね。
画像は比較的舗装状態が良い道路を走行したときのものですが、このような道路なら概ね不満のない乗り心地です。
ただし、段差や路面のうねりなどを乗り越えたときはそれなりに上下に揺すられ、足回りが固めにセッティングされていることに気付きます。
ショックの角が丸められていることや、揺れが一発で収まることからそれ程不快には感じないものの、少なくともソフトな乗り心地を望む人には向きません。
試乗したディーゼルXDのタイヤは、上級グレードより1インチ小さくハイトが高い185/65R16サイズです。
段差を越えたときに「ガツン!」とくる衝撃が抑えられているのは、タイヤのエアボリュームが大きいお陰もあるでしょう。
上級の16インチタイヤ装着車の場合は、もっとハードな乗り心地になるかもしれません。
通常の路面での乗り心地が分かったところで、路面の荒れた道路を走ってみました。
舗装は継ぎはぎだらけで、足回りが固められたクルマには厳しい道路です。
デミオで走ると路面の凹凸を正直に拾いますが、脳天に響くような激しい衝撃はないので、堪えられないほど不快というわけではありません。
日常的にこのような道路を走る機会が多い場合でも、大きな問題はないといえそうです。
デミオの街乗りでの乗り心地を総括すると、ゴツゴツ感はあるものの妥協できる範囲なので、及第点といったところでしょう。
デミオの高速の乗り心地は?
オールマイティーな走行性能を持つデミオを手に入れたら、高速道路を利用する機会も多くなるはずです。
そこで気になるのが高速道路での乗り心地ですが、ディーラーで試乗をするにしても一般道だけなので、なかなか確かめられませんよね。
そこで、皆さんに代わってデミオの高速道路での乗り心地をチェックしたわけですが、結論から言いますと十分に快適でした。
一般道のときほどはゴツゴツ感が気にならず、目地段差を乗り越えたときのショックもマイルドです。
また、揺れもすぐに収まりピッチングが少ないので、不快感がありません。
デミオはスピードが上がるにつれフラットになるという、ヨーロッパ車的な足回りを持っていることが分かりました。
シートの出来の良さと相まって、高速道路を利用してのロングドライブも苦にならないはずです。
デミオの乗り心地は一般道では及第点、高速では合格点
デミオの乗り心地を一般道と高速道路で検証しましたが、一般道ではややゴツゴツ感が気になる結果となりました。
デミオはハンドリングが優れたクルマですが、乗り心地が若干犠牲になっているようです。
「固めだがそれほど不快ではない」という類の乗り心地ではあるものの、合格ラインには今一歩の及第点といったところでしょう。
一般道での乗り心地を重視してコンパクトカーを選ぶなら、ほかの車種を検討した方がいいかもしれませんね。
一方、高速道路では思いのほかフラットな乗り心地が得られました。
国産コンパクトカーの場合、速度域が上がってもフラットライドにならない車種が少なくありませんが、デミオはその例に当てはまりません。
デミオの高速道路での乗り心地には、合格点があげられます。
デミオは、高速道路を利用する機会の多い人にピッタリのコンパクトカーと言えるでしょう。
デミオの街乗りの乗り心地を良くできるのか?
デミオの街乗りでの乗り心地を良くしたい場合は、一番お手軽な方法としてはタイヤの空気圧を下げることが考えられます。
デミオディーゼルXDのタイヤ空気圧は前輪が260kPa、後輪が230kPaに指定されていますが、それぞれ20~30kPaくらい下げることでゴツゴツ感が軽減されるはずです。
燃費が少し悪くなってしまう可能性が高いものの、そこはトレードオフの関係なので仕方ないところですね。
もしお金を掛けても乗り心地を良くしたいなら、タイヤを交換する方法があります。
試乗車が履いていたタイヤは低燃費タイヤの「ヨコハマ・ブルーアース-A」でしたが、これを乗り心地にも配慮したプレミアムタイヤ(ヨコハマなら「アドバンdB V552」)に交換するのです。
飛躍的にとまではいかないかもしれませんが、乗り心地が改善される可能性は高くなります。
デミオの売れ筋グレードは、今回の15インチを履くXDではなく、16インチタイヤを履くXDよりも上位グレードになります。
16インチタイヤの場合は、ホイールを15インチにインチダウンした上でコンフォート系タイヤを装着、さらに空気圧を下げることで乗り心地対策は万全なものになるでしょう。
また、乗り心地を向上させるもうひとつの手段として、ショックアブソーバーを社外品に交換する方法も考えらます。
しかし、デミオ用の社外ショックアブソーバーは乗り心地よりも操縦安定性を向上させるタイプの製品がほとんどなので、この方法は避けた方が良さそうです。
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