トヨタのハッチバック車「カローラスポーツ」は、新世代プラットフォーム「TNGA」の採用などにより優れた走行性能を誇ります。
走りだけでなく乗り心地にも期待が持てそうですが、実際のところどうなのか気になるユーザーもいるでしょう。
そこで、カローラスポーツを試乗して乗り心地をチェックし、街乗りと高速での乗り心地の違いについても検証しましたので、是非とも参考にしてみてください!
カローラスポーツのシートの座り心地は?
試乗したグレードは、ハイブリッド車の中で最も廉価な「カローラスポーツ ハイブリッド G X」です。
このグレードに装備されるフロントシートは「スポーティシート」と呼ばれるもので、公式ホームページを見ると薄さとホールド性の両立や、疲れにくさがアピールされています。
シート表皮はファブリックで、ステッチの付かないシンプルな仕立てながら、それなりに高級感があって悪くありません。
また、世界戦略車ゆえ大柄な欧米人が座ることを前提にしているので、サイズ的にもたっぷりしています。
座面のクッションはそれほど厚みはなく、硬さもどちらかといえば硬めながら、座り心地はなかなか快適です。
1時間半ほどノンストップで運転し続けても、お尻や背中は痛くなりませんでした。
また、ホールド性は上級グレードの「ハイブリッド G Z」や「G Z」に装備される「スポーツシート」ほどは追及されていないようですが、ワインディング走行時もしっかり体を支えてくれました。
カローラスポーツ ハイブリッド G Xのフロントシートはかなり高く評価できますが、人によってはランバーサポート機能が付かない点がマイナス要素になるかもしれません。
腰痛持ちの方は、オプションで電動ランバーサポートが付けられるG Z系グレードを選んだ方が良いでしょう。
カローラスポーツの後席の座り心地
カローラスポーツのリアシートは、フロントと同様にクッションがやや硬めで、座面の厚みもやや薄手の方です。
とはいえ、クッションは実が詰まった感じで適度な弾力があり、座り心地は悪くありませんでした。
長時間座り続けたわけではないので断言はできませんが、恐らくロングドライブにも耐えられるのではないでしょうか。
また、左右の席に関してはホールド性もそれなりに備わっているので、ワインディング走行時でも体が大きく振られてしまう事はなさそうです。
一方、中央の席は座面が盛り上がっているため座り心地が良くない上、サポート性も皆無なので、長時間の乗車は厳しいかもしれません。
また、3ナンバーサイズの割にシートの幅が狭いこともあり、実際のところ5人家族向けのファミリーカーとしては厳しいでしょう。
それと、ヘッドスペースやニースペースはあまり余裕がないので、身長180cm以上の人が座ると窮屈に感じるかもしれません。
カローラスポーツ街乗りの乗り心地は?
カローラスポーツの街乗りでの乗り心地は、舗装状態の良い道路ではなかなか快適でした。
画像は市街地を走行した際に撮影したものですが、路面に多少の段差やうねりなどはあるものの、全般的に舗装状態は悪くない道路です。
このような道路では、カローラスポーツはフラットな乗り心地を提供してくれますし、ちょっとした段差を乗り越えた際も直接的なショックが抑えられているので、不快に感じません。
静粛性も高いので、広義的な意味での乗り心地はなかなか優れています。
ただ、舗装の荒れた道路を走ると、思っていた以上に乗り心地が悪くなってしまうのが難点です。
画像は舗装が満足に補修されていない、かなり凸凹した道路を走行した際に撮影したものですが、このような路面では車体がガタガタと揺すられてしまい、体にそれなりの衝撃も伝わってきます。
舗装状態の良い道路では快適だっただけに、乗り心地の落差が気になりました。
ただ、試乗したグレードは195/65R15というハイトの高いタイヤを履いているためか、脳天に響くような直接的な衝撃が抑えられている点が救いでした。
見た目は貧相ですし、コーナーリングの限界も決して高くないですが、乗り心地の面ではプラスに作用しています。
もしハイトの低いタイヤを履く上級グレードで同じ道路を走ったら、もっとゴツゴツした乗り心地になったかもしれません。
カローラスポーツの高速道路の乗り心地
カローラスポーツの高速道路での乗り心地を検証するため、東名高速道路を利用しました。
新東名高速道路と比べ路面状態が悪い分、クルマの乗り心地の良し悪しが分かりやすいと思ったからです。
実際のところカローラスポーツの東名高速での乗り心地がどうだったかというと、十分に快適でした。
段差を乗り越えた際の衝撃はマイルドで、車体が大きく上下に揺すられることもありません。
車体の姿勢がフラットに保たれるので、恐らく後席の乗員も快適に過ごせるのではないでしょうか。
また、いかに路面状態がイマイチの東名高速とはいえ、一般道のように凸凹が連続するような箇所はないため、カローラスポーツの足回りの欠点が露呈されるシーンはありませんでした。
出来の良いシートと相まって、この乗り心地なら長時間高速道路を走り続けても不当に疲れることはないはずです。
カローラスポーツの乗り心地は、路面状態の悪い一般道を除けば合格点
カローラスポーツの乗り心地を総括しますと、まず一般道での印象は路面状態の良し悪しに左右されるのが特徴といえるでしょう。
路面状態が悪くない場合は、フラットで快適な乗り心地を提供してくれる一方で、路面が荒れた道路ではそれなりに厳しい乗り心地になってしまいます。
荒れた路面では、よほど足回りの出来が良い高級車でもない限り快適な乗り心地は得られないと思いますので、カローラスポーツだけを責めることはできません。
しかし、カローラスポーツは路面の良い道路でなまじ乗り心地がフラットで良いだけに、期待値が高くなってしまうのです。
一方、高速道路での乗り心地は、一般道ほど荒れた路面がないため常時快適な乗り心地をもたらしてくれます。
カローラスポーツは、高速道路を利用してのロングドライブに好適な1台といえるでしょう。
カローラスポーツの乗り心地を良くできるのか?
自宅近辺に舗装の荒れた道路が多い場合などは、カローラスポーツの乗り心地の弱点が気になってしまうはずです。
そうした場合、乗り心地を良くする手段はあるのでしょうか?
まずグレード選びに関しては、ハイトの低いタイヤを履く上級グレードは避けた方が良いでしょう。
ただ、乗り心地面で有利なタイヤを履くG X系グレードは装備がやや貧弱になってしまいますが、あくまでも乗り心地を優先するならそこは我慢のしどころですね。
そしてG X系グレードの乗り心地を良くする方法ですが、タイヤの空気圧を下げると意外と効果があります。
カローラスポーツの15/16インチタイヤ装着グレードの指定空気圧は前輪が250kPa、後輪が240kPaですが、それぞれ20~30kPa下げることで、不整路での乗り心地がマイルドになるはずです。
もしお金を掛けられるなら、タイヤを乗り心地にも配慮したコンフォート系に交換すれば、ある程度の改善が見られることでしょう。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。