トヨタのクロスオーバーSUV「C-HR」は人気モデルなので、購入を検討されている方も多いと思います。
スタイリッシュなフォルムが魅力のC-HRですが、この外観に見合った走行性能を持っているのかどうか、気になっていませんか?
C-HRのハイブリッド車を1日レンタルし、走行性能や走り、静粛性を一般道や高速道路で徹底検証してみましたので、是非とも参考にしてみてください!
C-HRハブリッドの一般道、街乗りでの走りは?
試乗したグレードはハイブリッドの廉価グレード「S」で、タイヤはスタッドレスの「ヨコハマ・アイスガード」を履いていました。
搭載されるハイブリッドシステムは「プリウス」と共通で、122psのシステム最高出力も同一です。
車両重量はC-HRの方が50~90kgほど重いので、動力性能面では少し厳しいかもと予想しつつ、車内に乗り込みました。
廉価グレードとはいえインパネの質感は高く、上級グレードと異なりウレタン製のステアリングホイールも安っぽい感じはありません。
SUVとしては全高が低い(ハイブリッド車は1,550mm)ため、ヒップポイントはセダンやコンパクトカーとそれほど違いはありません。
足元はホイールハウスの出っ張りはあるものの、ペダルレイアウトのオフセットはほとんどなく、ドライビングポジションは問題なしです。
フートレストが大きく、左足を乗せやすい点も気に入りました。
C-HRハイブリッドの街乗りインプレッションスタート!
各スイッチ類の場所や操作方法を確認したところで、いよいよ街乗りを開始。
パワートレインを起動させても無音のままであることや、タコメーターの代わりにエネルギーフローメーターが備わる点はハイブリッドならではです。
メーターはオーソドックスなデザインですが、大きくて見やすい点はいいですね。
まずはモーターのみで走行するEVモードを試そうとしたものの、バッテリー容量不足のため不可とのメッセージが。
通常の走行モードのままアクセルペダル踏み込むと、「ヒュ~~~ン」とかすかなモーター音とともにスルスルと走り出しました。
市街地を40キロくらいまでのスピードで走行している分には静粛性は非常に高く、かなり高級なクルマに乗っている気分でした。
電気式無段変速機のため加速はシームレスで、滑るようにスイスイ走ります。
ステアリングの操舵力はどちらかと言うと軽い方ですが、頼りなさを感じさせる類の軽さではありません。
ステアリングレシオもクイック過ぎたりスロー過ぎたりすることはなく、交差点もごく普通の感覚で曲がれます。
一方、ブレーキは軽い踏力で効く点はいいとして、微妙なコントロールが少しやり辛い感じがしました。
特に停車寸前のコントロールが難しく、「カクン!」と止まりがちでした。
ならばと停車寸前にブレーキペダルを僅かに緩めると、今度はクリーピングでゆるゆると走り出してしまうのには閉口させられました。
国道に出て信号待ちの先頭に立ったところで、フル加速にチャレンジ!
アクセルをベタ踏みしても出足はジェントルで、特に力強さは感じられません。
その後も加速Gが高まることはなく、淡々と車速を上げていく感じです。
加速自体は遅くはないのですが、あまり気持ちの良い加速感ではないですね。
50キロで巡行中、前方に40キロで走る遅い車がいたので、追い越し加速を試してみました。
アクセルレスポンスはなかなか良く、車速の伸びもいいのであっという間に60キロをオーバー。
C-HRは、発進加速よりも追い越し加速の方が得意な印象でした。
街乗りでは発進加速よりも追い越し加速の方が大事なので、良い傾向といえますね。
静粛性の面では、50~60キロでの巡行時もエンジン音はほとんど気にならず、ロードノイズも低く抑えられています。
ただ、フル加速時はエンジン音が結構な音量で室内に侵入してくるので、上質なクルマというイメージは消えてしまいます。
C-HRの街乗りの印象を総括すると、ブレーキのフィールは少し気になったものの、それ以外に大きな問題点はありません。
街中を走っているだけで楽しくなるようなクルマではないものの、移動の道具としては良いクルマという印象でした。
C-HRハイブリッドの高速道路での走り・静粛性は?パワー感に不足はあるか?
街乗りでは概ね満足できる走行性能・走りを見せてくれたC-HRハイブリッドですが、高速道路ではどうでしょうか。
本線への合流時で重要な60キロ~100キロまでの加速は、際立った速さはないものの不足のない加速感が得られました。
このくらいの加速力があれば、本線に進入する際も余計な緊張を強いられることはない、というレベルです。
100キロ巡行時の直進安定性は十分で、ステアリングの操舵力も相変わらず軽めながら、不安感を覚えることはありません。
周囲の安全確認をしてから急ハンドルでレーンチェンジをしてみましたが、ステアリングの応答性は穏やかで、変な揺り返しもなく安定していました。
決してクイックではありませんが、SUVのセッティングとしてはこれが正解でしょう。
静粛性の面では、エンジン音は十分抑えられていますし、風切り音もかなり低く抑えられています。
ただ、街乗りの時と異なりロードノイズがやや耳に付きました。
高速走行時に一番耳に入ってくるのは、ロードノイズです。
とはいえ、カジュアルなSUVとしては十分満足のいく静粛性で、目くじらをたてるほどではありません。
ところで、C-HRにはレーダークルーズコントロールが装備されているので試してみましたが、やはり便利でいいものだと感じました。
車間距離の取り方も、一番長い距離に設定しておけば丁度いい感じで追従していきます。
これに慣れてしまうと、普通のクルーズコントロールには戻れなくなりますね。全車速追従型なので、渋滞時も重宝します。
ただ、操作レバーの位置が下過ぎて使いにくいことが気になりましたが、慣れれば問題ないでしょう。
C-HRハイブリッドの高速での追い越し加速は?
80キロで走行する大型トラックに追い付いたところで、追い越しを掛けてみました。
80キロから120キロに到達するまでは結構時間が掛かり、いかにも速そうな外観の割には鈍足という印象です。
追い越しを躊躇するほど遅いわけではないのですが、後ろから速いクルマが迫っている時は、やり過ごしてから追い越しを掛けた方が良さそうです。
また、追い越し加速中のエンジン音はかなり賑やかで、ハイブリッド感はゼロになってしまいます。
C-HRハイブリッドは基本的に追い越し車線をガンガン飛ばすようなクルマではなく、走行車線を淡々とクルージングするのが似合いますね。
CH-Rハイブリッドの中~高速コーナーの走りは?
ジャンクションの高速コーナーを80キロで旋回してみましたが、弱アンダーステアを保ったまま何の問題もなくクリアしました。
セダンやステーションワゴンと比べて重心位置が高いはずですが、そんなことは微塵も感じさせません。
また、ロールも大きくないので、不安感もありませんでした。
では高速出口のRのきつい中速コーナーはどうなのかといえば、ここでも優れた操縦安定性を見せてくれました。
60キロで進入しましたが、ヘンな挙動を示すこともなくそのままのスピードを維持してクリアできたので、SUVとしては合格ですね。
C-HRハイブリッドの高速道路での走行性能・走りを総括すると、追い越し加速はあまり得意ではないものの、操縦安定性は高いレベルにありました。
これなら、高速道路で長距離を走っても疲れは少ないはずです。
また、静粛性も巡行時に関しては合格点をあげてよいでしょう。
あまり先を急がず走行車線をクルージングする分には、C-HRハイブリッドはとてもいいクルマだと思いました。
ワインディングでのC-HRハイブリッドの走りは?
SUVというとワインディング走行があまり得意でないイメージがありますが、C-HRハイブリッドはそんなイメージを覆す走りを披露してくれました。
操縦安定性のレベルが高く、大小どんなコーナーでも一定の弱アンダーステアを保ったまま結構なスピードでクリアしてしまいます。
オンザレール感覚のハンドリングとは、正にこのことですね。
また、ロールも抑えられているので、運転していて不安感はまったくありませんでした。
ファン・トゥ・ドライブという感じではないのですが、安心してコーナリングができるのがC-HRハイブリッドのいい点です。
一方、動力性能の点では、上り勾配で望むスピードを得るにはアクセルを深く踏み込む必要がありました。
しかし、もどかしい程加速が悪いわけではなく、そこそこのハイペースは維持できるので大きな問題ではありません。
ワインディングの下りでの走りはどうか?
ワインディングの下りでは、それほど急な勾配でなければレンジを「D」から「B」に切り替えることで、十分なエンジンブレーキ+回生ブレーキが得られました。
ただ、きつい下り勾配ではBに落としても車速が上がってしまい、もう少し強力な減速が得られればと思うことも。
また、下り勾配がきつくなると唐突にエンジンが「ブーーーン!!」と唸ることがあるのは気になりました。
まるで軽自動車のNA車のようにノイジーで、ハイブリッド車のイメージが台無しになってしまうのは興ざめでした。
そしてフートブレーキの効きですが、軽い踏力で効き始めるのはいいとしても、ガツンと踏んだ時の絶対的な制動力はもう少し欲しいところです。
C-HRのワインディングでの走行性能、走りを総括すると、SUVに乗っているのを忘れるくらい水準の高いハンドリングが印象的でした。
ただ、動力性能やブレーキ性能は特に優れているわけではないので、ワインディングをガンガン飛ばしたい人には向きませんね。
そこそこのペースでワインディング走行するのなら、C-HRハイブリッドは合格点をあげてよいでしょう。
C-HRハイブリッドの一般道、高速道路、ワイディングでの走行性能のまとめ
C-HRハイブリッドの一般道、高速道路、ワインディングでの走行性能を総括すると、決して速いクルマではないものの、安定性と安心感が印象に残りました。
ハンドリングのレベルが高いことがその理由で、SUVであることを意識することはほとんどありませんでした。
また、巡行時の静粛性も十分なので、ロングドライブで音が原因で疲れてしまうはないでしょう。
C-HRは飛ばし屋さんには向きませんが、流れに乗って普通に走れれば十分と考えている方には良いチョイスだといえます。
最後に燃費ですが、街乗り2、高速道路4、ワインディング4の割合で走行し、19.9km/L(車載コンピュータの数値)を記録しました。
カタログ燃費の30.2km/Lには遠く及ばないものの、アップダウンの激しいコースを走って約20km/Lという燃費は立派といえるでしょう。
経済的なSUVが欲しい人にも、C-HRハイブリッドはおススメできますね。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。