ヴォクシーのグレード体系は基本的に4タイプとシンプル。グレード選びの悩みは、
- ハイブリッドとガソリン車、コスパが高いのはどっち?
- S-GとS-Zはどこが違う?
に尽きるのではないでしょうか?
また、ヴォクシーとノアの違いが気になっている人も多いと思います。
ここではそんな悩みを解決できるよう、ヴォクシーのグレード同士を比較すると同時に、おすすめのグレードを紹介!
更に、ペダルの踏み間違いによる暴走事故を防ぐ「アクセル踏み間違い防止機能」はどのグレードに付くのかや、ヴォクシーとノアの違いについても解説します。
また当社中古車販売店ならではの、業者オートオークション取引台数から割り出した、売れているグレードの人気ランキングと、3年後のリアルなリセール予測も紹介しているので、ヴォクシーのグレード選びの参考にどうぞ。
ヴォクシーのグレード一覧
グレード名 | 価格(円) | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
2.0 S-G (7人乗り) | 3,090,000 | 15.0 |
2.0 S-G (8人乗り) | 3,090,000 | 15.0 |
2.0 S-Z (7人乗り) | 3,390,000 | 15.0 |
1.8 ハイブリッド S-G (7人乗り) | 3,440,000 | 23.0 |
1.8 ハイブリッド S-G (8人乗り) | 3,440,000 | 23.0 |
1.8 ハイブリッド S-Z (7人乗り) | 3,740,000 | 23.0 |
2.0 S-G (7人乗り) 4WD | 3,288,000 | 14.3 |
2.0 S-G (8人乗り) 4WD | 3,288,000 | 14.3 |
2.0 S-Z (7人乗り) 4WD | 3,588,000 | 14.3 |
1.8 ハイブリッド S-G E-Four (7人乗り) 4WD | 3,660,000 | 22.0 |
1.8 ハイブリッド S-Z E-Four (7人乗り) 4WD | 3,960,000 | 22.0 |
※グレード名冒頭の数字は排気量です。例)2.0=2000cc
ヴォクシーのグレード一覧を見ても価格が分かるだけで、グレードの違いや装備は分かりませんね。ここから気になる人気グレードの違いを詳しく説明します!
ヴォクシーの売れ筋グレードを比較!グレード間の装備の違いと価格差は妥当か?
ヴォクシーの装備は、トヨタ発表の公式装備一覧表を基にしています。
ヴォクシー ハイブリッドとガソリン車の違い
比較項目 | 1.8 ハイブリッド S-Z |
---|---|
パワートレイン | 1.8Lエンジン+モーター |
装備の違い | 高遮音性ガラス 車両接近通報装置 アクセサリーコンセント エコモード+パワーモード+EVモード ハイブリッドシステムインジケーター インパネ一体型センターコンソールボックス |
価格 | 3,740,000円 |
比較項目 | 2.0 S-Z (ガソリン車) |
---|---|
パワートレイン | 2Lエンジンのみ |
装備の違い | 10速シーケンシャルシフトマチック エコモード エコドライブインジケーター 独立型センターコンソールボックス+センターホルダー |
価格 | 3,390,000円 |
価格差:1.8 ハイブリッド S-Zの方が35万円高い
※青字は同等装備
ヴォクシーのハイブリッドとガソリン車の違いを知ってもらうため、S-Zグレードの2WD車同士を比較します。
パワートレインはハイブリッドが1.8Lエンジン+モーターを搭載するの対し、ガソリン車は2Lエンジンのみを搭載。
装備面では、ハイブリッドのみに付く高遮音性ガラスとアクセサリーコンセントに注目です。
元々ハイブリッドは静粛性の点でガソリン車より有利ですが、高遮音性ガラスのお陰で一層静かな車内環境を実現しています。
またアクセサリーコンセントはAC100Vの家電品が2個 (容量1500Wまで) 使用できるので、車中泊や非常時に便利です。
ヴォクシーのハイブリッドとガソリン車にはこうした装備の違いもありますが、価格差のほとんどはパワートレインの違いによるものと見て間違いありません。
ハイブリッドの最大のメリットは燃費の良さですが、価格差35万円をガソリン代で取り戻すには相当な距離を走る必要があります。
年間の走行距離が多く、かつ長期間乗るつもりならハイブリッドは決して割高な買い物にならない。しかしそんなに距離を走らない、あるいは短期間で乗り換えるつもりならガソリン車の方がお得感があるな。
ヴォクシー S-ZとS-Gの違い
比較項目 | S-Z |
---|---|
装備の違い | 205/55R17タイヤ+17インチアルミホイール 薄暮灯 スーパーUVカットフロントドアガラス バックガイドモニター 7インチマルチインフォメーションディスプレイ 両側パワースライドドア バックドアイージークローザー 合成皮革+ファブリックシート 運転席・助手席快適温熱シート セカンドシート充電用USB端子2個 左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤオートエアコン アクセサリーコンセント センターコンソールボックス 6スピーカー |
価格 | 3,740,000円 (ハイブリッド) 3,390,000円 (ガソリン車) |
比較項目 | S-G |
---|---|
装備の違い | 205/60R16タイヤ+16インチアルミホイール UVカットフロントドアガラス 4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ 助手席側パワースライドドア ファブリックシート フロントオートエアコン+リヤヒーター 4スピーカー |
価格 | 3,440,000円 (ハイブリッド) 3,090,000円 (ガソリン車) |
価格差:S-Zの方が30万円高い
ヴォクシー・2WD車のS-ZとS-Gの比較です。
S-Zは30万円高いだけに、その分安全装備や快適装備が充実していることが分かります。
特にニーズの大きい装備を赤字で示したぞ。以下で解説しよう!
205/55R17タイヤ+17インチアルミホイール
S-ZはS-Gより1インチ大径の17インチタイヤ&アルミホイールを装着。
タイヤの扁平率も低いので、見た目のカッコよさは16インチより断然勝ります。
乗り心地は少し硬くなりますが、ルックス重視の人には見逃せないポイントです。
バックガイドモニター
※S-Gは16,500円でメーカーオプション設定
メーカーオプションのディスプレイオーディオ画面に、車両後方の映像をガイドライン付で表示する装備です。
車体が大きく車両直後の死角も大きいヴォクシーでは、バック時の安全確保の大きな助けになります。
両側パワースライドドア
※S-Gは62,700円でメーカーオプション設定
ボタンひとつでスライドドアが電動開閉するパワースライドドアは、思いのほか便利な装備です。
手動式スライドドアと異なり力を使わず開閉できるので、特に子供やお年寄りにとってメリットは絶大。
S-Gはパワースライドドアが助手席側にしか標準装備されませんが、S-Zでは両側に標準装備です。
勿論、両側にあった方が断然便利なことは言うまでもないでしょう。
運転席・助手席快適温熱シート
※S-Gは172,700~178,200円でメーカーセットオプション設定
運転席と助手席に、座面と背もたれを温める快適温熱シートを採用。
快適温熱シートはトヨタ独自の用語で、一般的にシートヒーターと呼ばれる装備です。
エアコン暖房よりも短時間で、かつ体が直接温まるので冬場の快適性が大幅に高まります。
左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤオートエアコン
※S-Gは72,600~75,900円でメーカーセットオプション設定
運転席側と助手席側を個別に温度設定できる左右独立温度コントロール式のオートエアコンと、後席専用のオートエアコンを装備。
季節を問わず全ての乗員が快適な車内環境で過ごせるのは、ファミリーカーとして見逃せないメリットです。
S-Gでは運転席側と助手席側を一括で温度調整することしかできず、後席用の空調は暖房のみなので、快適性にかなり差が付いてしまいます。
これだけ快適装備に差があると、30万円高くてもS-Zを選びたくなるのが人情というものだ。後々の満足感を考えても、余程予算が厳しい場合を除きS-Gで妥協するのは避けた方がいいだろう。
ヴォクシーとノアの違い
比較項目 | ヴォクシー ハイブリッドS-Z |
---|---|
装備の違い | LED薄暮灯 LEDターンランプ |
価格 | 3,740,000円 |
比較項目 | ノア ハイブリッドS-Z |
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装備の違い | LEDフロントフォグランプ |
価格 | 3,670,000円 |
価格差:ヴォクシーが7万円高い
ヴォクシーとノアの違いを知ってもらうため、ハイブリッドS-Z同士を比較します。
価格はヴォクシーが7万円高いものの、装備面では灯火類の仕様が一部異なる以外に違いありません。
コストパフォーマンスを比べると、ヴォクシーの分が悪くなっています。
ここで、ヴォクシーとノアのエクステリアに違いを見てみよう!
ヴォクシー ハイブリッドS-Zのエクステリア
ヴォクシーのフロントグリルは精悍なブラックで、LEDヘッドランプはシャープな薄型です。
またリアコンビランプはクリアのレンズを採用、全般的にクールなデザインに仕上げられています。
ノア ハイブリッドS-Zのエクステリア
ノアのフロントグリルはメッキ仕上げでかなり存在感があり、LEDヘッドランプもヴォクシーと比べ大型です。
一方リアコンビランプのレンズはオーソドックスな赤で、全体的にファミリーカー的な雰囲気に仕上げられています。
デザインは好みの問題ではあるが、個人的にノアのフロントグリルは大袈裟に感じてしまう。ヴォクシーの方がセンスよくまとめられていると思うぞ。
アクセル踏み間違い防止機能の付いたヴォクシーのグレードは?
ヴォクシーはアクセル踏み間違い防止機能の「パーキングサポートブレーキ (前後方静止物)」が全車に標準装備されています。
間違えてアクセルを強く踏み込んでしまっても、センサーが障害物を検知していればブザー音でお知らせすると同時に自動ブレーキを掛けてくれるので安心です。
ヴォクシーの売れ筋人気グレードランキングと販売比率2023年9月現在
ヴォクシーのグレードがどうしても決められない場合、売れ筋の人気グレードや販売比率を参考にすると良いでしょう。
ここでは、実際の流通台数を調査してヴォクシーの人気グレードをランキングにしてみました。
※売れ筋グレードランキングの根拠は、過去3か月間の中古車オートオークション(USS,TAA,HAA,CAA,JU,アライ,ベイオーク,ミライブ他)での合計取引台数を元にランキングしています。
順位 | グレード名 | 台数 | 1年落ちリセール |
---|---|---|---|
1位 | ハイブリッドS-Z | 205 (48.2%) |
103.4% |
2位 | 2.0 S-Z | 193 (46.8%) |
97.9% |
3位 | 2.0 S-G | 31 (2.7%) |
93.8% |
4位 | 1.8 ハイブリッドS-G | 18 (2.0%) |
98.5% |
ヴォクシー ハイブリッド S-Zの流通台数が最も多く、売れ筋グレードランキングの1位となっています。
続いて2位にガソリン車2.0 S-Zがランクインするなど、上級グレードが人気です。
1年後のリセールを見ると、現状ではハイブリッド S-Zが100%越えで1位となっています。
ヴォクシーのおすすめグレードはコレ
- ヴォクシー 2.0 S-Z
- ヴォクシー 1.8 ハイブリッドS-Z
ヴォクシー 2.0 S-Zのおすすめの理由
ヴォクシーのグレード展開は基本的にガソリン車が2タイプ、ハイブリッドが2タイプの全4タイプで、先代と比べシンプルになっています。
この中からコストパフォーマンス重視でおすすめグレードをあげるなら、ガソリン車の上級グレード「2.0 S-Z」です。
下位グレードの2.0 S-Gと比べ装備が格段に充実しているので、30万円の価格アップもむしろ割安に感じられるほど。
またハイブリッドS-Zと比べると静粛性などで一歩を譲るものの、走行性能に遜色がないことや価格が35万円も安いことを考えると、お買い得感があります。
更にリセールもヴォクシーの全グレードで一番高く、手放す時の損失が少ないのもおススメのポイントです。
ヴォクシー 1.8 ハイブリッドS-Zのおすすめの理由
人気重視でヴォクシーのおすすめグレードをあげるなら、売れ筋ランキングトップの「1.8 ハイブリッドS-Z」で決まりです。
装備、静粛性、燃費性能、アクセサリーコンセントの利便性など、価格の高さを除けば内容はパーフェクトと言えます。
とにかくお金に糸目は付けないので最高のヴォクシーが欲しいなら、ハイブリッドS-Zを選んでおけば間違いありません。
ヴォクシーおすすめグレードの乗り出し価格は
ヴォクシーのおすすめグレードの見積シミュレーションです。
値引きや人気オプションを含めたリアリティのある乗り出し価格なので、参考にしてみて下さい。
ヴォクシー 2.0 S-Zの乗り出し価格
グレード名 | ヴォクシー 2.0 S-Z (2WD) |
---|---|
車両本体価格 | 3,390,000円 |
メーカーオプション名 | ホワイトパールクリスタルシャイン ETC2.0ユニット |
メーカーオプション価格 | 60,500円 |
ディーラーオプション名 | ドライブレコーダー サイドバイザー フロアマット |
ディーラーオプション価格 | 111,100円 |
諸費用 | 249,807円 |
車両目標値引き | ▲200,000円 |
オプション値引き | ▲22,000円 |
乗り出し価格 | 3,584,707円 |
メーカーオプションは人気カラーのホワイトパールクリスタルシャイン等を選択、ディーラーオプションは人気のドライブレコーダー等を選び、値引きを入れて乗り出し価格358.4万円となりました。
ヴォクシー 1.8 ハイブリッドS-Zの乗り出し価格
グレード名 | ヴォクシー 1.8 ハイブリッドS-Z (2WD) |
---|---|
車両本体価格 | 3,740,000円 |
メーカーオプション名 | ホワイトパールクリスタルシャイン ディスプレイオーディオプラス (ETC2.0ユニット含) |
メーカーオプション価格 | 223,300円 |
ディーラーオプション名 | ドライブレコーダー サイドバイザー フロアマット |
ディーラーオプション価格 | 111,100円 |
諸費用 | 112,107円 |
車両目標値引き | ▲200,000円 |
オプション値引き | ▲22,000円 |
乗り出し価格 | 3,964,507円 |
メーカーオプションはディスプレイオーディオプラスを追加、ディーラーオプションは先ほどと同じ物を選び、値引きを入れて乗り出し価格396.4万円となりました。
下取り車があれば、さらに新車が安く買える【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。