2023年10月に発表されたクラウン スポーツは、「Z」のみのモノグレード体系となっています。
そのためグレード選びの悩みはないのですが、同じクラウンファミリーのクラウン クロスオーバーとどちらを選んだらいいのか迷うケースもあるでしょう。
そこで、特に価格やキャラクターが近い
- クラウン スポーツ Zとクラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージはどこが違うのか?
について内外装デザインや装備の違い、コストパフォーマンスの差について検証してみました。
クラウン スポーツのグレード一覧
グレード名 | 価格(円) | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
Z 4WD | 5,900,000 | 21.3 |
クラウン スポーツとクラウン クロスオーバーの内外装や装備の違いを以下で詳しく説明します!
クラウン スポーツとクラウン クロスオーバーの売れ筋グレードを比較!装備の違いと価格差は妥当か?
クラウン スポーツの装備は、トヨタ発表の公式装備一覧表を基にしています。
クラウン スポーツ Zとクラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージの違い
比較項目 | クラウン スポーツ Z |
---|---|
装備の違い | 235/45R21タイヤ+8.5Jアルミホイール ドライブモードセレクト (エコ/ノーマル/スポーツ/カスタム) 緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト 後方車両接近告知+周辺車両接近時サポート+セカンダリーコリジョンブレーキ ITSコネクト トヨタチームメイト バイビームLEDヘッドランプ トヨタプレミアムサウンドシステム |
価格 | 5,900,000円 |
比較項目 | クラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージ |
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装備の違い | 225/45R21タイヤ+7.5Jノイズリダクションアルミホイール ドライブモードセレクト (エコ/ノーマル/スポーツ) 4眼LEDヘッドランプ デジタルキー ラゲージドア&リアドアイージークローザー 6スピーカー |
価格 | 5,700,000円 |
価格差:クラウン スポーツ Zの方が20万円高い
クラウン スポーツ Zとクラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージの比較です。
装備の充実度は一長一短があるものの、全般的にはクラウン スポーツ Zが優れています。
まずクラウン スポーツ Zとクラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージの内外装の違いを見てみよう!
クラウン スポーツ Zとクラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージの外装の違い
クラウン スポーツ Zの外装
クラウン スポーツのフロントビューは近未来的で、スマートなイメージにまとめられています。
特に薄型異形のデイライトが印象的です。
クラウン スポーツのリアビューは、5ドアハッチバックのためCピラーの角度が立ち気味なのが特徴です。
デザイン的にはフロントビューほど個性的ではなく、比較的オーソドックスと言えるでしょう。
ボディのディメンションはクラウン クロスオーバーと比べショート&ワイドなプロポーションで、背が若干高いことも相まって塊感のある雰囲気を備えています。
クラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージの外装
クラウン クロスオーバーのフロントビューは、迫力と押し出し感に溢れるイメージです。
にらみの効いた4眼LEDヘッドランプや、大型のグリルが強いインパクトを与えます。
クラウン クロスオーバーのリアビューは、4ドアセダンならではのファストバックにまとめられています。
水平基調のリアコンビネーションランプなど、デザイン的にすっきりしたイメージです。
クラウン スポーツよりも全長が長く背が低いため、スマートな印象を受けます。
クラウン スポーツ Zとクラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージの内装の違い
クラウン スポーツ Zの内装
左右非対称のインパネロワーがデザイン面のポイントです。
内装色はブラックが基本ですが、サンドブラウンを選ぶこともできます。
クラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージの内装
インパネやシートのデザインは基本的にクラウン スポーツと共通です。
内装色はブラックを基本としつつ、ブラック/ダークチェスナットとフロマージュを選ぶことができます。
次に、赤字で示したクラウン スポーツ Zだけに付く装備について解説しよう!
緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト
緊急時操舵支援は、車線内に十分な回避スペースがある場合に車両・二輪車・自転車・歩行者と衝突の可能性が高まると、自動でブレーキをかけながら操舵を行い衝突を回避する装備です。
またフロントクロストラフィックアラートは、信号のない交差点に進入する際などに左右から接近する車両を検知し、ブザーと表示で注意を促す装備になります。
そしてレーンチェンジアシストは、高速道路や自動車専用道を走行中にウインカーを操作すると、操舵や隣接車線の監視を支援する装備です。
これらの装備があることで、不注意や見落としによる衝突事故を未然に防ぐことができます。
後方車両接近告知+周辺車両接近時サポート+セカンダリーコリジョンブレーキ
後方車両接近告知は、後方の車両が接近するとブザーやマルチインフォメーションディスプレイ表示でお知らせする装備です。
また周辺車両接近時サポートは、後方の車両が非常に接近すると音声とマルチインフォメーションディスプレイ表示で警察やヘルプネットへの接続を提案、接続後は対処方法を伝える装備です。
またドライブレコーダーにイベント記録を行うため、盤石な煽り運転対策になります。
そしてセカンダリーコリジョンブレーキは、停車中に後方の車両に追突された時にブレーキをかけ、二次衝突被害を防ぐ装備です。
これら3つの装備があれば、煽り運転をされた時や追突された時の安心感・安全性が大幅に高まります。
ITSコネクト
※クラウン クロスオーバー Gアドバンスド・レザーパッケージは27,500円でメーカーオプション設定
ITSコネクトは、車同士の通信 (車車間通信システム) や車と道路の間の通信 (路車間通信システム) により見通し外の車や人の存在、信号情報を検知し、ブザー音やマルチインフォメーションディスプレイ表示でドライバーに伝える装備です。
車車間通信システムを活用した機能は、以下の4つがあります。
- サイレンを鳴らしている緊急車両を検知し、おおよその距離や方角、進行方向をお知らせする「緊急車両存在通知」
- 交差点で一時停止後、左右から接近する車両がいるにも関わらず発進しようとすると、ブザー音と表示でドライバーに注意を促す「出会い頭注意喚起」
- レーダークルーズコントロールを使って走行中、先行車が通信利用型レーダークルーズコントロールに対応していれば、よりスムーズな追従走行を行う「通信利用型レーダークルーズコントロール」
- 交差点右折時、ITSコネクトを搭載した対向車が接近しているにも関わらず発進しようとすると、ブザー音と表示でドライバーに注意を促す「右折時注意喚起」
一方、路車間通信システムは対応した路側装置のある道路で作動し、以下の3つの機能があります。
- 路側装置で検知した対向車や横断歩行者がいるにも関わらず交差点を右折しようとすると、ブザー音と表示でドライバーに注意を促す「右折時注意喚起」
- 赤信号にも関わらずアクセルを踏み続けるとブザー音と表示でドライバーに注意を促す「赤信号注意喚起」
- 赤信号で停車した際に待ち時間の目安を表示する「信号待ち発車準備案内」
これらの機能は、当然ながら対応する車両や道路でないと作動しないので効果は限定的ですが、それでも事故リスクがある程度減るので付いているメリットはあります。
トヨタチームメイト
トヨタチームメイトは、アドバンストパークとアドバンストドライブからなる高度運転支援装備です。
アドバンストパークは駐車支援装備で、駐車したい場所の前でスイッチを押すだけで自動でステアリング・アクセル・ブレーキ・シフト操作を行ってくれます。
白線や隣接車両のいる駐車スペースでの並列バック駐車や並列前向き駐車、縦列駐車に対応するほか、白線や隣接車両がいなくても自動駐車が可能なメモリー機能も装備。
更に、専用スマホアプリ「リモートパーク」により車外から遠隔で入庫・出庫が可能なリモート機能も備わります。
※一例として並列バック駐車を紹介
一方アドバンストドライブは、高速道路や自動車専用道での渋滞時、一定の条件を満たせばステアリングから手を放して運転することを可能とする装備です。
駐車や渋滞時の負担を減らす装備として、この2つの機能は価値があります。
トヨタプレミアムサウンドシステム
8チャンネルのアンプで10個のスピーカーを駆動し、車内を高品質なサウンドで満たします。
スピーカーはAの9cmスコーカー (中音用)、Bの同軸9cmスコーカー (中音用)+2.5cmツイーター (高音用)、Cの18cmドア用フルレンジ (全域用)、Dの16cmドア用フルレンジ (全域用)、Eの25cmサブウーハー (超低音用) から構成。
CDを超える高音質音源のハイレゾにも対応します。
特に安全装備の面でクラウン スポーツ Zの方が充実しているので、20万円の価格差にも納得だ。外装デザインの好みを無視すれば、クラウン スポーツ Zをお勧めしたい。
クラウン スポーツにアクセル踏み間違い防止機能は付く?
クラウン スポーツ Zにはアクセル踏み間違い防止装置の「パーキングサポートブレーキ (前後方静止物)」が標準装備されます。
クラウン スポーツの乗り出し価格は
クラウン スポーツの見積シミュレーションです。
値引きや人気オプションを含めたリアリティのある乗り出し価格なので、是非参考にどうぞ。
クラウン スポーツ Zの乗り出し価格
グレード名 | クラウン スポーツ Z |
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車両本体価格 | 5,900,000円 |
メーカーオプション名 | プレシャスホワイトパール パノラマルーフ |
メーカーオプション価格 | 165,000円 |
ディーラーオプション名 | サイドバイザー フロアマット (ロイヤルタイプ) |
ディーラーオプション価格 | 86,240円 |
諸費用 | 112,130円 |
車両目標値引き | ▲130,000円 |
オプション値引き | ▲17,000円 |
乗り出し価格 | 6,116,370円 |
メーカーオプションは人気ボディカラーのプレシャスホワイトパールとリセールアップにつながるパノラマルーフを選択、ディーラーオプションは定番のサイドバイザーとフロアマットを選択し、値引きを含め乗り出し価格611.6万円となりました。
下取り車があれば、さらに新車が安く買える【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。