10年ぶりにフルモデルチェンジを受け、リフレッシュされたアクア!
グレードは4種類ありますが、どれを選ぶべきか迷っている人も多いと思います。特に、
- 最廉価グレードBは買って大丈夫?
- GとXはどっちがお買い得?
- ZとGはどこが違うのか?
などが悩みどころでしょう。
そんな悩みを解決できるよう、ここではアクアの売れ筋グレード同士の装備の違いやコストパフォーマンスを検証。
更に、ペダルの踏み間違いによる暴走事故を抑制する「踏み間違い防止機能」はどのグレードに付いているのかも紹介します。
また当社中古車販売店ならではの、業者オートオークション取引台数から割り出した、売れているグレードの人気ランキングと、3年後のリアルなリセール予測も紹介しているので、アクアのグレード選びの参考にしてみて下さい。
アクアのグレード一覧
グレード名 | 価格 | カタログ燃費 (km/L) |
---|---|---|
1.5 B | 1,980,000 | 35.8 |
1.5 X | 2,090,000 | 34.6 |
1.5 G | 2,230,000 | 33.6 |
1.5 Z | 2,400,000 | 33.6 |
1.5 B 4WD | 2,178,000 | 30.1 |
1.5 X 4WD | 2,288,000 | 30.0 |
1.5 G 4WD | 2,428,000 | 30.0 |
1.5 Z 4WD | 2,598,000 | 30.0 |
※グレード名冒頭の数字は排気量です。1.5=1500cc
アクアのグレード一覧を見ても価格が分かるだけで、グレードの違いや装備は分かりませんね。ここから気になる人気グレードの違いを詳しく説明します!
アクアの売れ筋グレードを比較!グレード間の装備の違いと価格差は妥当か?
アクアの装備は、トヨタ発表の公式装備一覧表を基にしています。
アクア 1.5 Xと1.5 Bの違い
比較項目 | 1.5 X |
---|---|
装備の違い | 185/60R15タイヤ プライバシーガラス リアドア・パワーウィンドウ 回転式アシストグリップ カラード・アウトサイドドアハンドル インパネ・ピアノブラック加飾 バイポーラ型ニッケル水素電池 |
価格 | 2,090,000円 |
比較項目 | 1.5 B |
---|---|
装備の違い | 175/70R14タイヤ グリーンガラス リアドア・手動式ウィンドウ ブラック・アウトサイドドアハンドル インパネ・マット塗装 リチウムイオン電池 |
価格 | 1,980,000円 |
価格差:1.5 Xの方が11万円高い
アクア2WD車の1.5 Xと1.5 Bの比較です。
11万円高い1.5 Xは内外装や快適装備で1.5 Bに勝るほか、性能の高い走行用バッテリーを搭載しています。
タイヤサイズも両グレードには違いがあり、乗り心地はエアボリュームの大きい1.5 Bが有利ですが、操縦安定性はワイドかつ扁平率の高い1.5 Xが有利です。
特に付いているメリットの大きい装備を赤字で示したぞ。以下で解説しよう!
リアドア・パワーウィンドウ
いまや全部のドアにパワーウィンドウが付いているのが当たり前になっていますが、アクアのBグレードはなんとリアドアにパワーウィンドウが付いていません。
そのため後席の乗員は、手動のハンドルをぐるぐる回して窓を開閉する必要があります。
また、夏場に窓を開けて車内の熱を逃がしたい場合、運転席からリアドアの窓が開けられないのは不便です。
このように例え後席に人を乗せる機会がなくても、リアドアにパワーウィンドウが付いているXグレードにメリットがあります。
バイポーラ型ニッケル水素電池
アクアのX以上のグレードには、走行用バッテリーに市販ハイブリッド車で初のバイポーラ型ニッケル水素電池が使われています。
従来のリチウムイオン電池の約2倍の容量を持つ点が大きなメリットです。
この大容量のお陰でモーターだけで走れる時間が長くなり、静粛性やハイブリッド車らしい未来感で有利になります。
また、アクセルを踏み込んだ瞬間のレスポンスもリチウムイオン電池搭載のBグレードに断然勝り、運転する楽しさの点でも有利。
カタログ燃費だけは若干劣るものの、それ以外はメリットばかりと言っても過言ではありません。
バイポーラ型ニッケル水素電池は新型アクアの大きな売りものなので、どうせなら11万円高くてもこの電池が装備される1.5 Xを選びたい。1.5 Bは走行性能が劣るうえ装備も貧弱なので、おススメはできない。
アクア 1.5 Gと1.5 Xの違い
比較項目 | 1.5 G |
---|---|
装備の違い | スーパーUV・IRカット機能フロントドアガラス 高遮音性ガラス パーキングサポートブレーキ 本革巻ステアリングホイール 上級ファブリックシート表皮 ヘッドレストセパレート型フロントシート フードサイレンサー 助手席バニティミラー+運転席チケットホルダー 照明付サンバイザー フロント&リヤセンターアームレスト ナノイーX 4スピーカー |
価格 | 2,230,000円 |
比較項目 | 1.5 X |
---|---|
装備の違い | UVカット機能付フロントドアガラス ウレタンステアリングホイール ファブリックシート表皮 ヘッドレスト一体型フロントシート リヤコンソール 2スピーカー |
価格 | 2,090,000円 |
価格差:1.5 Gの方が14万円高い
アクア2WD車の1.5 Gと1.5 Xの比較です。
14万円高い1.5 Gは快適装備や安全装備、内装の仕上げで1.5 Xを凌いでいます。
Gだけに付く装備のうち特に価値の高いものを赤字で示したので、以下で解説しよう。
スーパーUV・IRカット機能付フロントドアガラス
フロントドアガラスに日焼けの原因となる紫外線を約99%カットするスーパーUVカット機能と、室温上昇の要因となる赤外線を有効にカットするIRカット機能を採用。
特に夏場では、この機能があるのとないのでは車内の快適性にかなり差が付きます。
パーキングサポートブレーキ
パーキングサポートブレーキはアクセル踏み間違い防止装置の一種です。
車両の前後の障害物を検知し、接近すると警報と表示でお知らせするとともに、自動ブレーキで衝突被害を軽減します。
ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んでしまった場合も、この装備があれば暴走事故につながることはまずないでしょう。
本革巻ステアリングホイール
本革巻ステアリングホイールは、ウレタンステアリングホイールと比べ見た目の高級感が断然優れています。
また、しっとりした手触りや手汗で滑りにくいこともメリットです。
ステアリングは常に手に触れている部分なので、この素材の差は軽視できません。
フロント&リヤセンターアームレスト
運転席左側にアームレストを装備。
肘を掛けて腕を休められるので、ロングドライブ時の疲れが軽減します。
また、リア中央席の背もたれを引き出すと、アームレストが出現。
肘掛として使えるだけでなく、2個分のカップホルダーとしても使えるので便利です。
ナノイーX
エアコン吹き出し口から、お肌や髪に優しい弱酸性の微粒子イオンを放出する装備です。
ウイルスや菌を抑制する効果や、タバコ臭などの臭いを消す作用があります。
快適な車内環境を実現する点で、大きなメリットがあると言えるでしょう。
これだけ装備に差があるなら、14万円高くても1.5 Gの方がむしろお買い得だ。予算に制約がない限り、1.5 Gをおススメする。
アクア 1.5 Zと1.5 Gの違い
比較項目 | 1.5 Z |
---|---|
装備の違い | アルミホイール バイビームLEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ LEDライン発光テールランプ LEDフロントフォグランプ 時間調整式間欠フロントワイパー 10.5インチディスプレイオーディオ 充電用USB端子 スウィングバルブショックアブソーバー |
価格 | 2,400,000円 |
比較項目 | 1.5 G |
---|---|
装備の違い | スチールホイール 2灯式LEDヘッドランプ+ターンランプ+クリアランスランプ LEDテールランプ 間欠フロントワイパー 7インチディスプレイオーディオ |
価格 | 2,230,000円 |
価格差:1.5 Zの方が17万円高い
アクア2WD車の1.5 Zと1.5 Gの比較です。
17万円高価な1.5 Zは灯火類や足回りにコストが掛けられているほか、ディスプレイも大型のものが装備されます。
付いていると特にうれしい装備を赤字で示したので、以下で解説しよう。
アルミホイール
ルックスが良く、ばね下荷重軽減による乗り心地やハンドリングの向上も期待できるアルミホイールを標準装備。
アクアでアルミホイールが標準で付くのは、Zグレードだけです。
バイビームLEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ
Zグレードは全ての灯火類に明るく消費電力の少ないLED光源を採用。
特に注目に値するのはバイビームタイプのLEDヘッドランプで、通常のLEDヘッドランプと比べ1.6倍も明るい上、消費電力も小さいメリットがあります。
またLEDデイライトも内蔵しているので、昼間の対向車や歩行者などからの被視認性も抜群です。
10.5インチディスプレイオーディオ
画面にタッチすることでオーディオ&ビジュアルやスマホ連携など様々な機能の操作ができるディスプレイオーディオ。
Z以外のグレードは画面サイズが7インチですが、Zグレードは10.5インチとなります。
面積では2倍以上大きく、視認性や操作性の点で有利です。
特にナビとして使う場合に、サイズのメリットを実感することでしょう。
スウィングバルブショックアブソーバー
Zグレード2WD車のフロントサスペンションには、路面状況や車体の動きに応じた減衰力を発生させるスウィングバルブショックアブソーバーが備わります。
ワンランク上の乗り心地を実現する装備として、見逃せません。
確かに1.5 Zは最上級グレードに相応しい装備が付いているが、それらは絶対必要とまでは言えない。勿論予算に余裕があるなら1.5 Zの方がベターだが、お買得感は1.5 Gの方が高い。
アクセル踏み間違い防止機能の付いたアクアのグレードは?
グレード名 | 標準装備 | メーカーオプション設定 |
---|---|---|
1.5 B | 〇 (28,600円) |
|
1.5 X | 〇 (28,600円) |
|
1.5 G | 〇 | |
1.5 Z | 〇 |
アクセル踏み間違い防止装置のパーキングサポートブレーキが標準装備されるアクアのグレードは、GとZです。
BとXでは28,600円のメーカーオプションとなっています。
アクアの売れ筋人気グレードランキングと販売比率2023年9月現在
アクアのグレードがどうしても決められない場合、売れ筋の人気グレードや販売比率を参考にすると良いでしょう。
ここでは、実際の流通台数を調査してアクアの人気グレードをランキングにしてみました。
※売れ筋グレードランキングの根拠は、過去3か月間の中古車オートオークション(USS,TAA,HAA,CAA,JU,アライ,ベイオーク,ミライブ他)での合計取引台数を元にランキングしています。
順位 | グレード名 | 台数と販売比率 | 1年~2年落ちのリセール |
---|---|---|---|
1位 | 1.5 Z | 216 (46.9%) |
79.1% |
2位 | 1.5 G | 153 (33.2%) |
75.3% |
3位 | 1.5 X | 76 (16.5%) |
73.2% |
4位 | 1.5 B | 11 (2.3%) |
72.2% |
5位 | 1.5 GRスポーツ | 4 (0.8%) |
— |
アクアの中で最上位グレードの1.5 Zの流通台数が最も多く、売れ筋グレードランキング1位となっています。
1~2年落ちのリセールを見ても、現状では1.5 Zがトップです。
リセールに関しては、グレードが下がるほど低くなっています。
アクアのおすすめグレードはコレ
- アクア 1.5 G
- アクア 1.5 X
アクア 1.5 Gのおすすめの理由
アクアのグレード展開は、基本的に4タイプとシンプル。
まずコストパフォーマンス重視でおススメグレードをあげるなら、装備と価格のバランスがいい「1.5 G」です。
ひとつ下の1.5 Xと比べ14万円高価ですが、装備面で価格差以上の充実感があります。
また上級の1.5 Zと比べ実用的な装備ではそん色なく、価格は17万円も安いのでお買い得です。
リセールも1.5 Zの次に高いので、その意味でもおススメできます。
アクア 1.5 Xのおすすめの理由
人気の面からおススメグレードをあげるなら、人気ランキングナンバーワンの「1.5 X」で決まりです。
コストパフォーマンスでは1.5 Gより分が悪く、リセールも低めですが、とにかく売れ筋グレードを選んで安心したいならこのグレードしかありません。
装備面でも贅沢を言わなければ大きな不満なく使えるはずですが、オプションのパーキングサポートブレーキは是非付けておきたいところです。
アクアおすすめグレードの乗り出し価格は
アクアのおすすめグレードの見積シミュレーションです。
値引きや人気オプションを含めたリアリティのある乗り出し価格なので、参考にしてみて下さい。
アクア 1.5 Gの乗り出し価格
グレード名 | アクア 1.5 G (2WD) |
---|---|
車両本体価格 | 2,230,000円 |
メーカーオプション名 | プラチナホワイトパールマイカ |
メーカーオプション価格 | 33,000円 |
ディーラーオプション名 | Tコネクトナビ ETC(ビルトインタイプ) 一体型ドライブレコーダー サイドバイザー フロアマット(ベーシック) |
ディーラーオプション価格 | 217,800円 |
諸費用 | 96,970円 |
車両目標値引き | ▲100,000円 |
オプション値引き | ▲44,000円 |
乗り出し価格 | 2,433,770円 |
メーカーオプションは人気カラーのプラチナホワイトパールマイカを選択、ディーラーオプションは人気のドライブレコーダー等を選び、値引きを含めた乗り出し価格は約243.7万円となりました。
アクア 1.5 Xの乗り出し価格
グレード名 | アクア 1.5 X (2WD) |
---|---|
車両本体価格 | 2,090,000円 |
メーカーオプション名 | プラチナホワイトパールマイカ パーキングサポートブレーキ |
メーカーオプション価格 | 61,600円 |
ディーラーオプション名 | Tコネクトナビ ETC(ビルトインタイプ) 一体型ドライブレコーダー サイドバイザー フロアマット(ベーシック) |
ディーラーオプション価格 | 217,800円 |
諸費用 | 96,970円 |
車両目標値引き | ▲100,000円 |
オプション値引き | ▲44,000円 |
乗り出し価格 | 2,322,370円 |
メーカーオプションはパーキングサポートブレーキをプラスし、ディーラーオプションは先ほどと同じものを選んだ場合、乗り出し価格は約232.2万円となりました。
下取り車があれば、さらに新車が安く買える【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。