レクサス LC 500 Sパッケージが納車されてから、1年が経ちました。
その間、LCの走行距離は9000キロまで伸びましたが、実際にレクサス LCの運転は難しいのか?
その気になる走行性能を1年かけて街乗り、一般道、高速道路、サーキットまで試した結果を検証します。
また、レクサス LCの乗り心地、燃費、駐車のしやすさ、洗車のしやすさなど、レクサス LCの試乗では分からないコアな部分も含めて徹底的にインプレッションしてLCを評価します!
レクサス LCの大きさは?ボディサイズ・寸法をチェック
LCのボディサイズ・寸法は以下の通りです。
全幅:1920mm
全高:1345mm
全長・全高はいいとしても、全幅にビビってしまいます。
1m92cmはさすがに大きくないかと。
しかも見切りは絶対良くないクーペボディなので、取り回しに苦労しそうだなあ、と言う事は乗る前から想像していました。
外出先での駐車場探しも大変だろうと。狭かったりすると、最悪隣の車のドアパンチを喰らう可能性も高いです。
実際、自分が運転出来るのか?不安もありました。
そして一番心配だったのは、このサイズが入る月極駐車場を借りれるのかどうか=車庫証明が取れるのかどうかでした。
不動産屋さんで月極駐車場の条件を聞くと、契約書に幅1800までとか、1850までとか、限定している駐車場も多いのです。(実際それ以上のサイズの車が停まっている事も多いのですが)
結局見切り発車で契約して、LC納車までの7ヶ月間のあいだに車幅1920mmでもOKな月極駐車場が見つかったので事なきを得ましたが、普通LCのような高級車を買う人は、車庫に困らない人たちだよな~とか思ってました。
レクサス LCの走行性能をインプレッション!
レクサスでLCの試乗をした時は、あんな薄くてデカいタイヤを履いているのに、なんて乗り心地がいいんだ!と思いましたが、考えてみれば全体的に路面の良い試乗コースでした。
なので、LCが納車されてからこの1年間で様々なシチュエーションで走ってきた、実際のインプレを紹介します。
レクサス LCを街乗りインプレッション 一般道のLCの乗り心地は?
まず街乗りでのLCの乗り心地ですが、やはり基本は固めです。
特にリアタイヤの275/35-21と言うサイズが物語るように、ゴツゴツ感を感じます。
ただ、LCを試乗した時の印象通り、想像ほど全然悪くはありません。
反対に車高が低いので、SUVやミニバンのような、道路の轍やうねりを通過した時に感じる、車体のゆすられ感が無いので、個人的にはGLEやヴェルファイアより快適に感じます。
また、LCの街乗りでの乗り心地は、LCの走行モードで結構変わります。
ノーマル:市街地走行に適したモード
コンフォート:乗り心地を優先したモード
スポーツS:スポーティな走行に適したモード
スポーツS+:サーキットなどスポーツ走行に対応するモード
エコ:環境に配慮したモード
この中で乗り心地がいいのは、当然コンフォートモードです。
普段はノーマルで街中を走る事が多いですが、きつめな段差を超えると、それなりに軽い衝撃が来ますが、コンフォートモードにすると、その衝撃の角が丸く伝わる感じです。
段差を乗り越えた時の衝撃の大きさ?は変わりませんが、入力がマイルドになって体に伝わる印象です。
なので、普段はいざとなったらスムーズに加速出来て、シフトダウンのブリッピングも楽しめるノーマルモードで走っていますが、疲れている時はまったりコンフォートモードで走っています。
エコモードはつまらないので使っていませんが、スポーツSやS+は俄然乗り心地が固くなります。
レクサス LCの運転は難しい?LCの運転のしやすさは?
一般道や高速道路に限らず、車線のある道路なら、普通に運転できます。
運転中の前方視界はセダンと比べても極端に狭い訳ではないですし、バックミラーやドアミラーに写る後方視界も小さくなく良好です。
ドアミラーの視界がいいので、左折時の安全確認も容易です。
ただ、右折時は対向車が右折ラインに入っていると、ノーズを出さないとその先の走行車線を走っている対向車が見えないので、右折専用信号が青になる前に右折するのは、ちょっと怖いです。
気分的には右折専用信号が青になるまで待ちたいですが、対向車が途切れたりすると後ろの車に煽られるんじゃないかと、落ち着かない心理になります(笑)
同様に、信号のないT字路で安全確認するのは、やはりクーペボディの宿命と言うか、ある程度ノーズを出さないと右から来る車が見えないので、確認できる位置までフロントノーズを出すと、右から来る車に「出過ぎなんだよ!」と睨まれるケースもあります。。
レクサス LCの車幅感覚は掴みやすいか?
LCを運転する時に一番気になるのは、やはり車幅です。
これが1.8mくらいだったら何の問題も無いのですが、1.92mあるので気を使う部分です。
実際にLCを運転していると、やはり狭い道でのすれ違いには神経を使います。
左側を壁ギリギリに寄せる時とか、すれ違えないので狭い道をバックするとか、そう言った細かい取り回しは出来れば避けたい場面です。
ただ、LCのクリアランスソナー&バックソナーが優秀なので、幅寄せ等で実際にぶつけるリスクは低いと思います。
インフォメーションディスプレイに障害物との距離と接近場所が表示され、「左前です」「左後ろです」と接近部分を音声とブザーで分かりやすく知らせてくれるので、これらを参考に運転していれば、自然と車幅感覚は付いてくる感じです。
レクサス LCの駐車は気を使う?駐車場と幅の問題
実際にLCを駐車する時は、確かに駐車しやすい車ではないですが、前述のクリアランスソナー&バックソナーに加えて、バックガイドモニターが非常に見やすいので、そこまで難しい事はありません。
クリアランスソナー&バックソナーのおかげでボディをぶつけてしまうリスクは低いですし、リアカメラが広角なのでバックガイドモニターの表示面積が広く、とても見やすいです。
狭い駐車場では、メンタルは「狭いな~やだな~」と言う感じですが、実際にクリアランスソナーやバックガイドモニターを活用しながらLCを駐車してみると、案外すんなり入ったりします。
物理的にLCでは入らない駐車場は無理ですが、ある程度広さが確保されていれば、LCの駐車に気を使いますが難しいほどではありません。
レクサス LCの高速道路インプレッション 高速での乗り心地は?
高速道路の走行が、一番LCの良さを引き立たせるシチュエーションではないでしょうか?
少なくとも自分はLCで高速を走るのが一番好きです。楽なので(笑)
自分のLCはV8 5リッターのガソリン車なので、パワーは十分、高速道路の合流や追い越しで、こんなに楽な車は初めてです。
まず高速道路を走っていても、車内は静かです。
ロードノイズはそれなりに入ってきますが、それでもよく抑えられていて、なにより風切り音がもの凄く静か!
この静かな車内のおかげで、疲労感が全然違います。
さらに追い越しを掛ける時や合流の時など、ちょっと急ぎたい場面でもアクセルを数ミリ~数センチ踏み込むだけで充分に加速するので、心理的にもの凄く楽です。
同じ速度で追い越しを掛けても、他の車(自分が乗っているインプレッサスポーツ1.6)では、アクセルをガバっと踏み込んで、エンジンの唸り音を聞きながらそれに伴って車内に色々なノイズが入ってくるので、それだけで緊張感が高まって疲れてしまいます。
まあ、大袈裟に言えばそれくらいの違いがある、LCは疲れない、って事を伝えたいのです(^^;
高速道路を運転していても非常に静かなLCですが、ひとたびアクセルを踏み込めばシフトダウンして、スポーツ心をそそられるエンジン音と排気音が楽しめます。
高速道路ならブリッピングもし放題!制限速度内で十分楽しいです。
さて、LCの高速道路での乗り心地は、それなりに固さを感じますが、全然悪くありません。
むしろ一般道と同じで、重心が低いので路面のうねりを高速で通過しても、SUVやミニバンのように上下左右にゆすられる事無く、安定して走行できます。
高速道路の路面の継ぎ目やちょっとした段差のショックは吸収しきれず振動を感じますが、ダンパーの収まりが早いので、振動はすぐに収まります。
そんな段差を超えた時の振動は、ドライブモードを「コンフォート」にすれば、角が取れてマイルドに体に伝わるので、ドライブモードを使い分ける事で、快適さをキープ出来るでしょう。
レクサス LCの走行モードをインプレッション
レクサスLCには5つの走行モードがあります。
5つのモードによって乗り味が変わるので、走行シーンによって使い分ける事で、色々な楽しみ方が出来るでしょう。
Normalモード
自分では一番よく使うノーマルモードです。
乗り心地はそれなりに良く、走行シーンによって加速したい時などは回転の高いギヤに切り替わり、スムーズに加速できます。
また走行シーンに応じてブリッピングもしてくれるので、まったり乗りながらも急なスポーツシーンにも対応してくれる万能なモードです。
Comfortモード
最初にメインで使っていたコンフォートモードです。
何と言っても乗り心地が良いので、まったり楽に幸せな気分で運転できます(笑)
ただ、走行中に「あ、ちょっと加速したいな」となった時に、もたつくと言うか、ギヤ比の選択が自分のイメージと異なる&変速ショックもあるので、本当にのんびりクルージングしたい時に使う感じですね。
一般道や高速道路含めて、路面状態が悪い状況が続くときは、コンフォートモードに切り替えます。
すぐに切り替わるので、違いを体感するのも楽しいです。
Sport Sモード
最初の頃は全然使っていませんでしたが、最近街中や高速道路で使う機会が増えてきました。
スポーツSモードは適度な高回転のギヤを選択するので、エンジン音や排気音を積極的に聞きながらドライブしたい時に、このモードを使います。
乗り心地も若干ハードになるので、気分も高まります。
高速道路のジャンクションやワインディングが続く道路など、スポーツSモードは非常に楽しいです。
燃費を気にすると、ちょっと控えたい気持ちになりますが、いつまでLCに乗っていられるか分からないので、LCを所有している間は、このモードも積極的に利用して楽しみたいと思います。
Sport S+モード
ワインディングでスポーツS+モードにすると、アクセルレスポンスが良すぎて、若干扱いにくくなるので、一般道ではほとんど使いません。
LCのエンジン音や排気音、ブリッピングを楽しみたい時は、スポーツSモードで十分でしょう。
このモードはやはりサーキットで使うのが一番です。
ハンドリングも変わりますし、サーキットでタイムを出すならこのモードでしょう。
ミニサーキットのタイトコーナーでは、もう一段高いギヤの方がよりアクセルを踏める場面があるので(自分のアクセルこんとろーるが下手というのもありますが)、一度国際サーキットで試してみたいと思います。
Ecoモード
エコモードはほとんど使いません。
ハイブリッドならまだしも、性格的にガソリン車には必要ない?と思います。
常にエコモードを使うなら、最初からハイブリッドを買いますよね。
Customモード
エアコンも含め好みのモードを組み合わせる事が出来ますが、面倒くさそうで使った事ありません(笑)
以上、LCのドライブモードのインプレッションでした。
レクサス LCの洗車インプレッション
カミングスーン・・・