いよいよ新車値引き交渉です。ここでは見積もりを取る際の注意から、商談中盤の交渉の仕方などを紹介しています
新車の初回値引き交渉、ディーラーへ行って見積もりを取る
さてインターネットを駆使して情報収集が済んだら、いよいよ営業マンと対決です(笑)。 なんて構えずに自然体で商談に向かいましょう。営業マンも優しく?迎えてくれます。
実車をチェックしたり試乗が済んだら、見積もりをもらいます。もちろん、いきなり「見積もりしてもらえますか?」と頼んでもいいです。
納車費用と車庫証明のカット
ここで、まず1つ目の値引きを要求します。見積もりをもらう際に納車費用と車庫証明費用のカットを申し出ます。
「納車費用と車庫証明は自分で手続きするのでカットしてくださいね」と頼めば良いでしょう。
販売店の中には、「納車費用はナンバーをつけたり、内装の清掃をしたりする納車準備費用です」とか「工場から運ぶ為の運搬費です」などと言って、カットを拒否してくる事がありますがこれはルール違反です。
自販連(日本自動車販売協会連合会)では、「納車費用は買い手が指定した場所まで運ぶための費用」となっています。
「自販連ではこうなってますけど・・」とやんわりと反論しておきましょう。後々カットしてくれるかもしれません。
オプションは無しかフロアマットのみ
オプション・付属品は、無しかフロアマット程度にしておきましょう。まずは車両本体価格からの値引きを迫ります。
車両本体価格からの値引きが、「限界に近づいてきたな」と感じたら欲しいオプションを追加して、オプションからの値引きや無料サービスを要求しましょう。
ディーラーオプションからの値引きは、車両本体価格からの値引きとは別枠なので、こうして分けて交渉すれば総値引き額は大きくなります。
最初の見積もりでは値引きが全く提示されていなかったり、値引きが提示されていてもあいさつ程度でしょう。
「ここからもっとがんばってくれますよね?」と探りを入れておいて、次回の交渉につなげます。
値引き交渉-準備編で、インターネットで見積もりを取って値引き額が提示されていたら、「他では最初の交渉で○○円値引きしてくれましたよ。それよりもがんばってくれますよね?」と営業マンの競争心を程よく刺激しておきます。
営業マンに買う気を見せる
こうして競合するライバル車や同士競合するディーラーを回って、見積もりを取ります。値引き交渉の初めの一歩が始まる訳ですが、この時点で大切なのは営業マンにこちらの買う気を見せるという事です。
冷やかしではなくて、「値引きをたくさんしてくれたら喜んで買いますよ!」というような意思が伝われば、次回の交渉から営業マンも本腰を入れて対応してくれるでしょう。
競合していることを伝える
競合車を設定していれば、「他の車も検討している」と競合している事を伝えましょう。
ただし同じ車種で違うディーラーとの同士競合の場合は、まだ黙っておきます。最初からあからさまに競合させると、同じメーカーの同じ車種同士なので営業マンが引いてしまう事があります。
同車種の同士競合の場合は、最初は他メーカーの車種で競合して、交渉の終盤で「実は他の○○ディーラーとも商談してまして、そこでは○○万円の値引きが出てるんですよ」と、伝えたほうが効果的です。
予算は伝えない
あと、交渉の最初の方で営業マンから、「予算はいくらですか?」と聞かれることがあります。
値引きを抑えたい気持ちもあって聞いてくるのですが、初回から2回目の交渉では、こちらの手の内は明かさない方がいいでしょう。
もし聞かれても、「なるべく安くしてください!」「安ければ安いほどうれしいです」などと、切り替えしておきます。
ただ、営業さんが値引きしてでも売りたがっている、どうしても売りたい状況が見て取れれば、販売ノルマ達成に躍起になっている可能性が高いです。
この場合は、ズバリと希望金額=予算を伝えて一気に契約まで持って行く方法もアリです。
初回値引き交渉、下取り車査定
見積もりをもらう際に、「下取り車があれば査定しましょうか?」と聞かれると思います。そのまま査定してもらっても良いですが、見積書には査定額と値引き額はしっかりと分けて書いてもらいましょう。
営業マンによっては、丼勘定で「下取り込みで総額いくら」と言って来る事がありますが、これでは値引きがいくらなのか、下取りがいくらなのかが分かりません。
後々買取店に売却を検討するにしても比較できないので、「下取り車は他に売るかもしれないので」と下取り額をきちんと確認しましょう。
新車の値引き交渉・中盤戦
競合交渉で攻める!
2回目以降の交渉中盤では、ライバル車などの競合交渉で攻めまくります。
たとえ本命車以外の車でも、「値引き次第では買うかもしれない」くらいの交渉で挑みましょう。
そして各ディーラーの条件をぶつけ合って、より良い値引き条件を引き出します。
その際、こちらから具体的な希望金額はまだ伝えません。
「向こうは契約してくれるならあと○万円、値引きをアップすると言ってます」と競合相手の数字をベースにして、値引きの上乗せを迫ります。
ローンを利用するなら低金利ショップの見積もりを取る
ローンを利用するなら低金利ショップの見積もりも取っておきましょう。
自動車ローンの利用法でも紹介しましたが、低金利ショップでは、車種によっては1%を切る金利でローンが組めます。
その分値引きは引き締めている事が多いですが、すべてのローンを払い終わった総支払額でディーラーの見積もりと比較してみましょう。
ディーラーよりも安ければ、それをディーラーにぶつけて競合させれば良いのです。更なる値引きが期待できるでしょう。
ローンの金利からの値引き
ローンを利用するなら金利の値引きも要求しましょう。
通常のディーラーローンで5~8%位の金利が、交渉次第では3~5%台くらいには引き下げてくれるでしょう。
他のディーラーと競合させて、「他は○%の金利でローンが組める」などとやると良いですね。
また、ディーラーなどで期間限定で低金利キャンペーンを展開している事があります。もしその期間が過ぎていても、交渉してキャンペーン金利が適用となるケースもあります。
低金利オートローン
ディーラーなどで思うように金利を下げてくれなければ、銀行ローンや信販会社のマイカーローンを検討しても良いでしょうね。
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約につなげる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも査定してもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。