生産を終了したエスクードの事実上の後継モデルが「フロンクス」です。
生産地のインドではFF車しかありませんが、雪国の多い日本国内向けには4WD車も設定されています。
ここではフロンクス4WDの燃費や雪道での走行性能を徹底評価しますので、新車購入時の参考にどうぞ。
フロンクスの4WDグレードの価格は?
フロンクスの4WD車と2WD車との価格差は?
フロンクスはモノグレード設定で、2WD車と4WD車の価格差は198,000円です。
フロンクス 2WD 2,541,000円
フロンクス 4WD 2,739,000円
198,000円という価格差はライバル車よりも小さくなっていますが、これは後で詳しく述べますがフロンクスは4WDシステムが低コストな方式だからです。
フロンクスの4WD車と2WD車との仕様の違いは?
フロンクス4WDのスペック
スペック
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フロンクス 2WD |
フロンクス 4WD
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エンジンの最高出力 (PS) | 101/6,000 |
99/6,000
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エンジンの最大トルク (N・m) | 135/4,400 |
134/4,400
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リアトレッド (mm) | 1,530 |
1,535
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車両重量 (kg) | 1,070 |
1,130
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フロンクスのエンジンは基本的に2WDも4WDも共通ですが、4WDは最高出力が2PS、最大トルクが1N・m低いスペックになっています。
これは表から分かる通り4WDの方が車両重量が60kg重いため、それに合わせたセッティング (ピーク出力・トルクよりも中低速トルク重視) を行った結果です。
フロンクス4WDのメカニズム
フロンクスの2WD車のサスペンションにはコーナリング時のロールを抑えるスタビライザーがフロントにしか付きませんが、4WD車はフロント・リアの両方に付きます。
フロンクス4WDの装備
フロンクスは4WD車のみ以下の装備が付きます。
- 雪道走行時にエンジン出力抑制やブレーキ制御によりタイヤの空転を抑えるスノーモード
- 雪道での発進時に片輪が空転した場合、空転していない側のタイヤに駆動力を集中させて発進をサポートするグリップコントロール
- 急な下り坂でもブレーキを踏まずに一定の低速度を維持できるヒルディセントコントロール
これらの装備により、2WD車に対するアドバンテージを一層高めています。
フロンクス4WDのライバル車との価格差は?
フロンクス4WDのライバルは?
フロンクスの最大のライバルは「ヤリスクロス」で、価格的に競合するグレードは「ハイブリッドG」です。
価格はフロンクス4WDの2,739,000円に対し、ヤリスクロス ハイブリッドGは16,000円高い2,755,000円に設定されています。
スペックの違いは?
項目
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フロンクス 4WD |
ヤリスクロス ハイブリッドG 4WD |
パワートレイン | マイルドハイブリッド |
ストロングハイブリッド (前輪駆動用) +モーター (後輪駆動用)
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最高出力 | エンジン:99PS+モーター:3.1PS |
116PS (前輪用システム最高出力)+5.3PS (後輪用モーター)
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車両重量 | 1,130kg |
1,250kg
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フロンクスがエンジン+モーターのマイルドハイブリッドシステムで4輪を駆動するのに対し、ヤリスクロス ハイブリッドはエンジン+モーターのストロングハイブリッドシステムで前輪を、専用モーターで後輪を駆動する違いがあります。
パワートレインの合計出力はヤリスクロスが上回りますが、車両重量はフロンクスの方が120kgも軽いので動力性能は大差ないと見ていいでしょう。
装備の違いは?
フロンクスだけに付く装備
- LEDヘッドランプ
- ブラインドスポットモニター
- リヤクロストラフィックアラート
- 全方位モニター付ナビゲーション
- ヒーテッドドアミラー
- ヘッドアップディスプレイ
- ワイヤレス充電器
- 運転席・助手席シートヒーター
- パドルシフト
ヤリスクロス ハイブリッドGだけに付く装備
- ドライバー異常時対応システム
- プロアクティブドライビングアシスト
- ETC
このように予防安全装備は一長一短がありますが、快適装備はフロンクスが遥かに充実しています。
マイルドハイブリッドのフロンクスはストロングハイブリッドのヤリスクロス ハイブリッドよりパワートレインのコストが低く抑えられるため、その分快適装備を充実させることができたと言えるでしょう。
フロンクス4WD車の燃費は?
実燃費はどのくらい?
フロンクス4WD車のカタログ燃費 (WLTCモード) は17.8km/Lです。
平均的なカタログ燃費達成率80%を当てはめて実燃費を計算すると、
17.8×0.8=14.2km/L
実燃費は約14km/Lと推測されます。
2WD車との燃費の差は?
フロンクス2WD車のカタログ燃費は19.0km/Lなので、4WD車との差は1.2km/Lです。
実燃費の差は1km/L程度になるでしょう。
ライバル車との実燃費の差は?
当サイトの調査によると、ヤリスクロス ハイブリッド4WD車の実燃費は21.8km/Lです。
フロンクスが推測値なので単純に比較はできませんが、ヤリスクロス ハイブリッドにかなり劣っていることは間違いないでしょう。
フロンクス4WD車の雪道の走行性能は?
フロンクスの4WDはどんなシステム?
4WDの概要
フロンクスの4WDの方式は軽自動車などに採用例が多いビスカスカップリング式です。
4WDシステムの中では、もっともシンプルな構造になります。
4WDの制御
通常はFFで走行し、前輪が空転したりカーブに差し掛かったりして前後輪に回転差が生じると、機械的に後輪に駆動力を伝達して4WD走行に移行します。
前輪が滑ってから後輪に動力が伝わるまでタイムラグがある、緻密な前後輪駆動力配分ができないなど性能は高くありません。
フロンクス4WDの雪道での走行性能は?
フロンクスの4WDシステムは決して高性能なものではありませんが、それをある程度カバーするスノーモードやグリップコントロールが備わっています。
そのため、より高度な電子制御カップリング式4WDシステムを備えたライバル車と比較しても、雪道走行性能は大きく劣るものではありません。
勿論、フロンクスの2WD車と比べれば遥かに高い走破性を持っています。
ただし、2WDと4WDが切り替わる際にビスカスカップリング式特有のタイムラグがあるので、路面の状況によっては気になるかもしれません。
また下り坂では前輪にしかエンジンブレーキが利かない特性があるので、スピードの出し過ぎに注意です。
もうひとつ付け加えるなら、フロンクスに標準装備のタイヤはサマータイヤなので、雪道を走る際はスタッドレスタイヤやスノーチェーンの装着が必須になります。
フロンクス4WDのまとめ
フロンクス4WD車の雪道での走行性能は、ライバルと比べ格別優れたものではないものの、過不足はありません。
最低地上高も170mmと十分確保されているので、少なくとも生活4駆としての能力は十分です。
とは言え、もっと雪上性能の優れたSUVもあるので、豪雪地帯で使う場合は他の選択肢も検討した方がいいかもしれません。
燃費に関しては、フルハイブリッドではなくマイルドハイブリッドなので、ガソリン車に毛が生えた程度と考えた方がいいでしょう。
しかしフロンクス2WD車との燃費の差は小さいので、経済性を理由に4WDを避ける必要はありません。
総合的に見て、フロンクス4WDは走行性能・燃費性能ともまずまずのレベルと言えます。
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その時の画像です。
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概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
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しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
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ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
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