オデッセイは現行モデルが5代目となる、ホンダのミニバンのフラッグシップモデルです。
2020年11月に久々のマイナーチェンジが実施され、魅力が一段とアップしました。
内外装のデザインが変わり、装備も充実した新型オデッセイにはどのような欠点やデメリットがあるのか、探っていきましょう!
オデッセイを評価!欠点、デメリットはあるか?
ミニバンで気になるところと言えば、「家族を乗せて長距離を走っても快適であるか?」など、ドライブそのものに直結する快適性だと考える方が少なくないと思います。
そういったところに重点を置いてオデッセイの欠点を見ていきましょう!
乗り心地が悪い
オデッセイはサスペンションのセッティングが硬く、乗り心地は快適とは言えません。
段差や路面のうねりを正直に拾ってしまうため、舗装状態の悪い路面ではゴツゴツした突き上げ感の強い乗り心地になっています。
こうしたオデッセイの乗り心地の悪さは、サスペンションがハードな設定になっていることに加え、リアサスペンションにコスト優先のトーションビーム式が採用されていることも一因です。
トーションビームは半独立懸架式のサスペンションで、構造が単純でコストが低く抑えられることから、軽自動車やコンパクトカーによく採用されています。
ライバルであるアルファード/ヴェルファイアはダブルウィッシュボーン、エルグランドがマルチリンク式サスペンションを採用していますが、いずれも完全な独立懸架式です。
凸凹な路面でも左右のサスペンションが完全に独立して動作する上に、サスペンションのセッティングも柔らかめなため、乗り心地は明らかにオデッセイよりも優れています。
オデッセイの乗り心地の悪さは、ファミリーカーとして無視できない欠点と言えるでしょう。
パワーシートにシートポジションメモリー機能が無い
オデッセイの運転席は、全車に電動調整式の8ウェイパワーシートを採用してます。
そこはいい点なのですが、問題はシートポジションメモリー機能がないことです。
多人数を乗せる機会が少なからずあるミニバンでは、夫婦や友人同士で運転を交代することも考えられます。
そうした場合、ボタンひとつで自分自身のドライビングポジション呼び出してくれるシートポジションメモリー機能がないと、いちいち調整する必要があるので面倒です。
ちなみに、ライバルであるアルファード/ヴェルファイアやエルグランドのパワーシートにはシートポジションメモリー機能が付いているので、オデッセイの見劣りは否めません。
前席の収納が少なく使い勝手も悪い
収納が少ないという不満もクチコミ等で見掛けることが多いですね。
ミニバンというカテゴリーの性格上、収納が少ないというのはライバルと比較した時に、デメリットに感じてしまいやすいポイントではないでしょうか。
フロント周りに目を向けてみると、一部グレードには運転席と助手席の間にセンターコンソールボックスが設置されています。
容量は大きいのですが、深さがあり過ぎるうえ仕切りがないので、使い勝手はイマイチです。
また、センターコンソールに取り付けられているドリンクホルダーは位置が低く、こちらも使い勝手が良くありません。
フロントドアのポケット/ボトルホルダーも、ポケットが小さく書類などが収納できないのは残念です。
また、蓋付きの小物入れが運転席のインパネまわりにあれば良いのですが、オデッセイにはありません。
収納に関してはライバルに見劣りするばかりか、軽自動車のN-BOXにも見劣りしてしまいます。
タッチ式エアコン操作パネルの使い勝手が悪い
オデッセイのエアコン操作は、タッチ式パネルで行う方式です。
タッチ式パネルは先進的な外観が魅力的に見えますが、使い勝手という点では従来のボタン・ダイヤル式に軍配が上がります。
反応が良すぎて思い通りの操作ができなかったり、クリック感が無いことに慣れない方は多いようです。
また、指紋による汚れも気になりますし、それを拭き取り綺麗にするとなれば、パネルの磨き傷が目立ちやすかったりするのも難点です。
個人的に、見た目のスマートさ以外にメリットを感じることのない機能のように思います。
自動ブレーキの性能が低い
オデッセイは全車に自動ブレーキの「衝突軽減ブレーキ」が標準装備されますが、その性能はライバルと比べ劣っています。
ライバルのアルファード/ヴェルファイアの自動ブレーキは、夜間の歩行者や昼間の自転車も検知して作動します。
それに対し、オデッセイの自動ブレーキは歩行者を昼間しか検知できず、自転車は検知の対象に入っていません。
そのため、事故を起こしてしまうリスクはアルファード/ヴェルファイアよりもオデッセイの方が大きくなっています。
ガソリン車の装備が貧弱
オデッセイのガソリン車は、e:HEV (ハイブリッド) と同じグレードを選んでも装備が劣っています。
それは、渋滞追従機能付きの「全車速対応型アダプティブクルーズコントロール」と、オートブレーキホールド機能付きの「電子制御パーキングブレーキ」が不採用だという点です。
高速道路走行時の疲労を軽減するアダプティブクルーズコントロールや、ボタンひとつでパーキングブレーキの操作ができる電子制御パーキングブレーキは、あると大変重宝します。
この2つの機能はe:HEV専用装備で、ガソリン車はオプションで付けることさえ出来ません。
ガソリン車の価格を少しでも下げて、オデッセイ購入の間口を広げたい考えなのでしょう。
しかし、いまやアダプティブクルーズや電子制御パーキングブレーキは軽自動車のN-WGNでさえ全車標準装備です。
それを考えると、オデッセイのガソリン車も多少価格がアップしても標準化するべきでしょう。
オデッセイを評価!いいところは?
オデッセイにはユーザーを魅了する評価すべきポイントも沢山あります。
それらの良いところはデメリットや欠点をも超える魅力があるのか⁉︎
注目すべきポイントを幾つか紹介していきましょう!
手を触れずに開閉できるジェスチャーコントロール・パワースライドドア
オデッセイは全車の後席スライドドア (左右) に、手を触れることなく電動開閉できるジェスチャーコントロール・パワードアを標準装備。
スマートキーを携帯してドアに近付き、青い光の中央にかざした手を左右に動かすだけで、スライドドアが自動で開閉します。
両手が塞がっている場合は、肘をかざして操作することも可能です。
ライバル車はドアノブに触れないとスライドドアの開閉が出来ないので、ノータッチで開閉できる点はオデッセイの強みになっています。
足をかざすだけで開閉できるハンズフリーアクセスパワーテールゲート
オデッセイの上級グレードには、足をバンパー下部にかざすだけでテールゲートを開閉できるハンズフリーアクセスパワーテールゲートが装備されます。
アルファード/ヴェルファイアやエルグランドのパワーテールゲートは、ボタン操作をしないと開閉することが出来ません。
両手が荷物で塞がっているときには、明らかにオデッセイのハンズフリーアクセスパワーテールゲートの方が便利です。
開放感のある使いやすいラゲッジルーム
アルファード/ヴェルファイアの3列目シートは両サイド跳ね上げ式、エルグランドは前方に折り畳むタイプであるのに対して、オデッセイの3列目シートは床下に収納できるので、フラットなラゲッジルームになる上に、跳ね上げ式のように荷物を積む際にシートが邪魔になることもありません!
多少ラゲッジルームの広さに弱みのあるオデッセイですが、見た目も非常にすっきりして使い勝手が良いというところは、ライバルと比較しても圧倒的に優位なポイントで、ホンダの室内空間の使い方の巧さが表れていますね。
優れた操縦安定性
オデッセイはライバル車よりも全高が低く、その分重心位置も低くなっています。
さらに、乗り心地面では不利に働いたサスペンションの硬さも手伝い、操縦安定性はミニバン離れしたレベルです。
オデッセイなら、カーブが連続する山道でも楽しくスポーティに駆け回ることができます。
特にガソリン車はハンドリングが軽快なので、運転好きなお父さんやお母さんにおススメです。
クラストップの最小回転半径
オデッセイの最小回転半径は5.4mとなっており、5.6mを超えてくるラージサイズミニバンのライバルと比較しても、小回りが利くということがその数値から見て取れます。
ほんの数十cmの差ですが、狭い住宅街での運転や、そういった場所に自宅があり駐車の際に切り返しを何度かする必要がある…といったユーザーの方は、実際に運転してみるとその数十cmの差が大きなメリットと感じるはずです。
オデッセイの総合評価
オデッセイは本文でも触れたように、使い勝手に不便を感じる部分もあり、また高級ミニバンというジャンルでありながら、インテリアがチープだという意見も聞かれます。
特に仕上げの良さに定評のあるアルファード/ヴェルファイアと比べてしまうと、見劣りは否めません。
また、ハイブリッド人気という日本独特の市場の傾向から仕方のないこととは思いますが、ハイブリッドのe:HEVとガソリン車で装備に格差がある点も疑問が残ります。
一方で、マイナーチェンジの際にパワースライドドアやパワーテールゲートに便利な新機構を採用するなど、ユーザーの声をしっかりと聞いてより良い車をお客様に届けたい…というメーカーの思いも伝わってきます。
元々オデッセイは走行性能には定評があるので、装備面の欠点がさらに解消されれば一段と魅力的な車になるでしょう。
オデッセイのメリット・デメリットを含めじっくり検討して、自分自身に合ったグレード選びをしましょう!
下取り車の金額で絶対に損しないためにすること【マンガ付き】
新車を安く買うには、値引きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、下取り車があるならさらに安く買う事が出来ます。
やり方はとても簡単なので、是非参考にしてみて下さい。
ディーラーの下取り金額に騙されるな!?
新車へ買い替えるなら、下取り車をディーラーで査定してもらうのが一般的でしょう。
しかしここで注意してもらいたいのが、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」事なんです。
本来あるはずの下取り相場より安く買えれば、新車値引きを多少多くしても、ディーラーは下取り車の利益で回収できてしまう訳ですね。
また「値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!」と言ったセールストークも可能になり、新車の値引きを抑えつつ、契約に繋げる事が出来ます。
ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
夢カー中古車買取はこちら
初回から限界の買取金額を提示します!
オデッセイの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのオデッセイ値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がオデッセイを限界値引きで購入しています。
今月のオデッセイの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。