先代デイズルークスから車名を改めると同時に、全方位的な進化をとげた日産の軽トールワゴン、ルークス。
NBOXをはじめとするライバルたちを凌ぐ車になったのかどうか、気になっている人も多いと思います。
ここでは、ルークスの欠点・デメリットを検証しながら徹底評価しますので、購入時の参考にどうぞ。
ルークスを評価!欠点、デメリットはあるか?
ルークスのエクステリアの欠点は?
ルークスのエクステリアは、軽トールワゴンの中では少し抑揚の強いデザインが特徴です。
ライバルと差別化を図るためのデザインと思われますが、スッキリ感に欠ける嫌いもあります。
道具感に徹した機能美という点では、NBOXやタント、スペーシアに一歩を譲るのは否めません。
フロントマスクに関しても、姉妹車種のeKスペースの方がシンプルで好ましく感じられます。
ルークスのインテリアの欠点は?
インパネ
ルークスのインパネは、ごくオーソドックスなデザインです。
機能性に問題はないものの、いささか個性に欠けていますし、目の前の広々感という点でもライバルたちに見劣りします。
また画像のナビはオプションですが、いかにも取って付けたようなデザインなのは残念です。
もう少し、一体感のあるデザインにして欲しかったですね。
シート&居住性
ライバルのNBOXは助手席ロングスライドシート仕様車を設定、タントは運転席と助手席にロングスライド機構を持っています。
前席をロングスライドできると、前後席間のアクセスが容易になったり、後席の子供の世話がやりやすくなるのがメリット。
しかしルークスには、残念ながら前席ロングスライド機構は備わりません。
ライバル車のユーザーを取り込むためにも、せめて助手席だけでもロングスライド機構が欲しかったですね。
収納
ルークスは、ライバルと比較して運転席回りの収納が少なめです。
シフトレバー左側にインパネセンタートレイが備わりますが、ご覧のとおり容量が小さく、せいぜいお財布や小ぶりなバッグぐらいしか置けません。
NBOXやタントはドライバー正面のインパネ上部に大容量の収納ボックスが備わりますが、それと比べ見劣りしてしまいます。
持ち物の多い人だと、ルークスはちょっと厳しいでしょう。
ルークスの走行性能の欠点は?
軽スーパーハイトワゴンは車体の容積が大きいので、他のカテゴリーの軽乗用車と比べ車両重量がかさみがち。
そんな軽スーパーハイトワゴンの中でも、ルークスは特に重いのが問題です。
NBOX、タント、スペーシアと比べ、40~110kgも重くなっています。
エンジンがパワフルならそれでも問題ありませんが、軽自動車なので排気量はライバルと同じ660ccしかありませんし、スペックも特に秀でていません。
そのため、動力性能の面でライバルと比べいささか不利になっています。
また燃費の点でも、重量の重さが足を引っ張っているのは明らか。
WLTCモード16.4~20.8km/Lというルークスの数値は、NBOXの19~21.8km/L、タントの18.8~21.2km/Lに対し見劣りしてしまいます。
ルークスの装備面の欠点は?
ルークスでLEDヘッドランプが装備されるのはハイウェイスターシリーズだけで、S / Xシリーズや特別仕様車オーテックはオプションで付けることさえできません。
S / Xシリーズとオーテックに装備されるのは、ごく普通のハロゲンヘッドランプ。
LEDヘッドランプは、明るさや寿命、省エネ性など多くの点でハロゲンヘッドランプより優れています。
そうしたメリットの多いLEDヘッドランプを、コストの面でS / Xシリーズなどに標準装備するのが難しいのは分かりますが、せめてオプション設定するべきでしょう。
また、ボタンひとつで操作できる電動パーキングブレーキが上級グレードにしか付かないことも残念。
下位グレードは普通の足踏み式パーキングブレーキになってしまいます。
ライバルと差別化するためにも、全車に標準化してほしいですね。
ルークスの安全装備の欠点は?
プリテンショナーシートベルトをご存知でしょうか?
プリテンショナーシートベルトとは、正面衝突などで強い衝撃を検知した時、シートベルトを瞬時に巻き取って乗員の拘束力を高めるもの。
地味ながら、事故発生時の安全性に貢献する装備です。
本来全席にこのプリテンショナーシートベルトが付いていて然るべきなのですが、ルークスのS / Xシリーズとオーテックの後席には付いていません。
グレードにより命に係わる安全装備で差を付けるのは、まったくもっていただけません。
ルークスのグレード体系の欠点は?
車体が重いルークスは、ライバル以上にターボエンジンの必要性が高いモデルです。
それなのに、ターボエンジンが搭載されるのは最上級グレードのハイウェイスターGターボ プロパイロットエディションのみ。
S / Xシリーズやオーテックの内外装デザインが好きな人は、非力なノンターボエンジンで我慢しなければなりません。
それは不条理なことなので、ターボエンジン搭載グレードを増やすべきです。
ルークスを評価!いいところは?
ルークスのエクステリアのいいところは?
ルークスのハイウェイスターシリーズは、ライバルのカスタムシリーズに相当します。
ライバル同様に大型フロントグリルを採用していますが、下品になる手前で抑えられているのはいい点です。
取って付けたような不自然さもなく、ボディのフォルムとのマッチングも良好。
これなら、マイルドヤンキー層ではないユーザーにも抵抗なく受け入れられるでしょう。
ルークスのインテリアのいいところは?
ルークスのインパネ
ルークスのインパネのデザインは、欠点のところで述べたように個性に欠けますが、そこがいいというユーザーもいるでしょう。
メーターのデザインも然りで、奇をてらったところがなく、いかにも乗用車的です。
また全車にタコメーターが付くことも、必要性の有無はともかくとして、視覚的な満足感を与えてくれます。
特にシニア層は、こうしたオーソドックなデザインを好む人も多いのでは?
シート&居住性
ルークスの後席は、クラス最大の320mmのロングスライドが可能です。
後席の乗員がくつろぐためには、スライド量が大きい方がいいのは言うまでもありません。
これだけスライドできれば、かなり大柄な人でも足を組んで座れるはず。
前席のスライド機構な無いのは残念ですが、後席のスライド機能はライバルをリードしています。
収納
ルークスは後席左右に、500mlの紙パックの収納も可能なポケット&カップホルダーが備わります。
後席用の収納スペースは、通常どうしても前席より少ない傾向がありますが、ルークスは後席の収納にも抜かりがありません。
クラス最大のロングスライド機構と相まって、後席の乗員が心地よく過ごせるのはルークスの美点です。
ルークスのパワートレインのいいところは?
車体の重さに対して非力なルークスのパワートレインですが、それでもモーター付のマイルドハイブリッドシステム (スマートシンプルハイブリッド) に進化したため、旧デイズルークスよりはパワフルになっています。
モーターの出力自体は小さなものですが、それでも元々が非力な660ccエンジンにとって、そのアシスト力は無視できません。
またマイルドハイブリッド化は燃費向上にも貢献し、ライバル車には劣るとはいえ、旧デイズルークスよりは大幅に改善されています。
ルークスの走行性能のいいところは?
ルークスは、濡れた路面で走行安定性を向上させる「ブレーキLSD機能」を採用しています。
ブレーキLSD機能とは、片側の駆動輪がスリップすると、その駆動輪にブレーキを掛け、反対側の駆動輪に駆動力を集中させることで走行安定性を確保するもの。
SUVのハスラーやキャストの4WD車には類似した機能が装備されていますが、軽ハイトワゴン系への採用は業界初です。
ハイトワゴンも当然雪道や雨で乗れた路面を走るケースもあるのですから、こうした装備の採用は評価できます。
ルークスの装備面のいいところは?
ルークスに採用される装備の中で特に高く評価できるのが、足をかざすだけで電動開閉できる「ハンズフリーオートスライドドア」です。
ドアノブやキーのボタンを押すだけで電動開閉するスライドドアは、ライバル車にも採用されていますが、ハンズフリー機能はルークスだけ。
両手がふさがっている時や子供を抱いている時に、手を使わずドアが開閉できるのはとても便利です。
助手席側は最低グレードのSを除く全車に標準装備、上級グレードは運転席側にも標準装備されます。
ルークスの安全性能のいいところは?
日産お得意の運転支援システム「プロパイロット」は、ルークスにも搭載グレードが設定されています。
プロパイロットとは、ステアリング・アクセル・ブレーキ操作を統合して支援し、運転の負担を軽減する装備です。
停止状態から作動するので、渋滞路から高速走行時まで対応します。
ライバル車に一歩先行した、ルークスの大きな武器と言えるでしょう。
また、中級グレード以上に衝突時にドライバーの脚を保護するSRSニーエアバッグシステムが付くことも、ルークスの美点になっています。
できれば全車に採用して欲しいものですが、ライバル車が設定すらないことを考えれば、大きな欠点とは言えません。
さらに、事故や急病が発生した時にボタンひとつで専門オペレーターにつながる「SOSコール」の採用も、ルークスの美点のひとつ。
SOSコールが付いていれば、まさかの時の安心感が大きく高まります。
ルークスのグレード体系のいいところは?
お洒落な内外装の特別仕様車オーテックが設定されるのは、ルークスのグレード体系の特徴です。
人とは違う、ちょっと気の利いたグレードに乗りたい人にとって、ピッタリと言えるでしょう。
NBOXやタント、スペーシアにはこうした特別仕様車の設定はないので、ルークスの武器になっています。
ルークスの総合評価
ルークスのエクステリアデザインは差別化を図りたいあまり、力が入り過ぎている嫌いがありますが、このデザインが好きという人もいるでしょう。
インテリアのデザインもスッキリ感に欠けるのが欠点ですが、反面オーソドックスな良さがある、という見方もできます。
居住性や荷室スペース、収納の点では総合的にライバルと同等で、まずは及第点といったところでしょう。
走行性能の点では、車両重量の重さが足かせになっているのが残念。
燃費の点でもライバルに劣るので、後発モデルとしてはもうひと頑張り欲しかったところです。
装備面では、なんといってもハンズフリーオートスライドドアの採用が大きな魅力。
ニーズによっては、この装備だけでもルークスを選ぶ同機になるでしょう。
安全性能に関しても、プロパイロットやニーエアバッグ、SOSコールなど、ライバルにない数々のメリットを持っています。
総合的には走りの点ではライバルに及ばないものの、装備・安全性面でのアドバンテージがルークス最大の魅力です。
走りはそれほど重視せず、なるべく安全で快適な軽自動車が欲しいならルークスで決まりですね。
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ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
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ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
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その時の画像です。
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概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
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しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
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