輸入車の中では群を抜いて高い人気を誇るミニ。
2021年1月、ミニの3ドア / 5ドア / コンバーチブルに2018年5月以来となるマイナーチェンジが発表された。
日本にも年内に導入が開始されるという。
ここでは、マイナーチェンジ版のミニは現行型とどこが変わったかを徹底解説するので、参考にして欲しい。
ミニの外装はマイナーチェンジでココが変わった!
まず、マイナーチェンジ版ミニ (以降新型ミニ) と現行ミニの外装の違いを見てみよう。
比較するモデルとして、3ドアのクーパーSを取り上げた。
新型ミニと現行ミニのフロントマスクを比較
画像上が新型ミニ、下が現行ミニだ。
新型ミニではグリルのフレームがロワーグリルまで囲むデザインに変更されたほか、バンパーの形状変更やボディ同色化なども実施。
同時にLEDヘッドランプの意匠も変更され、顔つきがかなり変わった。
また現行ミニに設定のあるフォグランプが廃止され、変わって悪天候ランプがLEDヘッドランプに内蔵されたことも新型ミニの特徴だ。
新型ミニはモダンなイメージに変貌した一方、長年継承されてきた往年のBMCミニのイメージは薄れてしまったので、評価は分かれるかもしれない。
新型ミニと現行ミニのリアビューを比較
新型ミニと現行ミニのリア回りを比較すると、リアエプロンの形状が大幅に変更されたことが分かる。
またリアコンビランプの意匠も変更されると同時に、現行型ではグレード別装備だったユニオンジャックデザインが全車に標準化された。
全体的なイメージとしては、フロントマスク同様トラディッシュなイメージを捨て、モダナイズされたと言っていいだろう。
新型ミニと現行ミニのサイドビューを比較
フロント回りとリア回りの意匠変更は、サイドビューからも見て取れる。
またサイドスカットルの意匠が変更されると同時に、LEDウインカーが内蔵された。
更に、新デザインのアルミホイールが設定されたことも相違点のひとつだ。
それ以外の変更点として、ボディカラーに新色が追加されたことや、「マルチトーンルーフ」と呼ばれるグラデーションカラーの2トーンルーフが設定されたことにも触れておかねばならない。
新型ミニのエクステリアには評価が分かれるかもしれないが、かなりのリフレッシュが図られたことは間違いない。
ミニの内装はマイナーチェンジでどう変わったのか?
続いて、新型ミニと現行ミニの内装を比較してみよう。
上が新型ミニ、下が現行ミニで、一見外装ほどの大幅な違いは感じられないが、実際はかなりの変更が施されている。
メーターは現行型のアナログ式から5インチのカラー液晶式に変更され、センターディスプレイのリムやグラフィックも変更された。
また、ステアリングホイールやエアコン吹き出し口の意匠も変更されている。
更にATシフトレバーのデザイン変更や、電動式パーキングブレーキの設定もトピックだ。
内装も全般的にモダナイズが図られ、ミニ本来のイメージからは遠のいた感もあるが、これも時代の流れだろう。
マイナーチェンジで追加されたミニの装備はコレだ!
装備面では、現行型に引き続きオプション設定されるアダプティブシャシー (車高を10cm下げることが可能) に周波数選択ダンピングが備わった。
内装面では、新たにステアリングヒーターがオプション設定されたことや、オプションのアンビエントライトの機能充実が図られたことがトピックだ。
また、運転支援装備も進化した。
先行車に自動追従走行するアダプティブクルーズコントロールは現行型にも設定があるが、新型では渋滞のゴー・ストップにも対応。
また、車線逸脱警報のレーンディパーチャーアラートが追加されたことも朗報だ。
新型ミニは、より快適に、より安全な車に進化したと言えるだろう。
新型ミニは意外なほど変更点が大きい!
マイナーチェンジを受けた新型ミニは、現行型から意外なほど多くの変更が施されていることが分かってもらえたと思う。
内外装デザインもリフレッシュされたし、快適装備や安全装備も進化した。
新しいもの好きの人や機能性を重視する人は、新型ミニのリリースを待った方がいい。
だが、現行型の外装デザインの方が好きという人は、いまのうちに購入しておいた方がいいだろう。