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スバル・レヴォーグのアイサイトXは本当に凄いのか?ライバルの運転支援システムと徹底比較

レヴォーグ

スバル・レヴォーグの最大のセールスポイントと言えば、同社最新の運転支援システム「アイサイトX」だ。

アイサイトXの性能は凄いともっぱら評判になっているが、本当にそうなのか疑問を抱いている人もいることだろう。

そこで、レヴォーグのライバル車に搭載されている運転支援システムとアイサイトXを徹底比較し、その性能を検証していく。

レヴォーグのアイサイトXの機能は全18種類

ライバル車と比較する前に、まずレヴォーグに搭載されるアイサイトXの機能について解説しよう。

従来のアイサイトは、車両や歩行者の検知に2台のカメラを用いたステレオカメラ方式だったが、アイサイトXはステレオカメラとレーダーを併用する方式となった。

更に、GPSや準天頂衛星「みちびき」からの情報と3D高精度地図データの組み合わせにより、極めて高精度な運転支援を実現した点が特徴だ。

アイサイトXは、基本的に「アイサイトXテクノロジー」と「アイサイトコアテクノロジー」の2種類のシステムから構成される。

アイサイトコアテクノロジーはレヴォーグの全車に標準装備されるが、アイサイトXテクノロジーは「GT EX」「GT-H EX」「STI スポーツ EX」の3グレードにしか装備されない。

アイサイトXテクノロジーとアイサイトコアテクノロジーを構成する機能は、以下のとおり。

アイサイトXテクノロジーの機能

  • 渋滞時に手放し運転を可能とする「渋滞時ハンズオフアシスト」
  • 渋滞時に先行車の発進に合わせ自動で発進する「渋滞時発進アシスト」
  • 車線変更時のステアリング操作を支援する「アクティブレーンチェンジアシスト」
  • カーブの曲率に合わせて速度を自動調整する「カーブ前速度制御」
  • 料金所の手前で自動で減速する「料金所前速度制御」
  • ドライバーの異常を検知すると自動停止まで行う「ドライバー異常時対応システム」

アイサイトXテクノロジーを構成する機能は、以上の6種類だ。

アイサイトコアテクノロジーの機能

  • 交差点でも車両や歩行者との衝突回避を支援する「プリクラッシュブレーキ」
  • 見通しの悪い交差点での衝突回避を支援する「前側方プリクラッシュブレーキ」
  • ステアリング操作に介入して衝突回避を支援する「緊急時プリクラッシュステアリング」
  • 後退時の衝突被害を支援する「後退時ブレーキアシスト」
  • 前進時にアクセルの踏み間違いによる急発進を防ぐ「AT誤発進抑制制御」
  • 後退時にアクセルの踏み間違いによる急発進を防ぐ「AT誤後進抑制制御」
  • アクセル・ブレーキ・ステアリングを総括制御して運転の疲労を軽減する「ツーリングアシスト」
  • 先行車に自動追従走行を行う「全車速追従機能付クルーズコントロール」
  • 車線からはみ出さないようステアリング操作を支援する「車線逸脱抑制制御」
  • 車両のふらつきを検知すると音と表示で注意を促す「ふらつき警報機能」
  • 車線からはみ出しそうになると音と表示で注意を促す「車線逸脱警報機能」
  • 先行車の発進や青信号を見逃して停止しつづけると音と表示でお知らせする「先行車発進&青信号お知らせ機能」

アイサイトコアテクノロジーを構成する機能は、以上の12種類ある。

レヴォーグのアイサイトXで特筆されるのは以下の9つの機能

ここで、レヴォーグのアイサイトの機能で特筆されるものを9つ取り上げ、詳しく解説しよう。

渋滞時ハンズオフアシスト

レヴォーグ

subaru.jp/levorg

自動車専用道で渋滞に巻き込まれた際、一定の条件を満たせば、約50km/hの速度まで手放し運転を可能とする機能。

渋滞時の運転の負担を軽減する効果が望める。

渋滞時発進アシスト

レヴォーグ

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自動車専用道で渋滞に巻き込まれ停車した後、先行車が発進すると一切の操作なしに自動で発進する機能。

停車中に先行車の動きに集中したり、発進の度に操作を行う手間が省けるので、運転の疲労が軽減する。

アクティブレーンチェンジアシスト

レヴォーグ

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自動車専用道を約70~120km/hで走行中にウインカーを操作すると、システムが車線変更可能と判断した場合に限り、ステアリング操作を支援して車線変更をサポートする機能。

神経を使う車線変更も、この機能があれば安心だ。

カーブ前速度制御

レヴォーグ

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後で解説するツーリングアシストを使用して自動車専用道を走行中、カーブに差し掛かると曲率に合わせ自動で車速を減速する機能。

これまでのように、カーブの手前でドライバー自ら減速する必要がなくなり、運転の負担が軽くなる。

料金所前速度制御

レヴォーグ

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ツーリングアシストを使用して走行中に料金所に差し掛かると、自動で安全に通過できる速度まで減速する機能。

ゲート通過後は自動で設定した車速まで加速するので、大変便利だ。

ドライバー異常時対応システム

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ツーリングアシスト使用中にドライバーが長時間手放し運転をしたり、渋滞時ハンズオフアシスト作動中に居眠り運転などをすると減速・停止する機能。

停車後はハザードランプ点滅やホーンで周囲に警告するので、安心感も高い。

前側方プリクラッシュブレーキ

レヴォーグ

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見通しの悪い交差点などに進入する際、左右から接近する車両を検知すると音と表示で注意喚起し、それでも回避操作がなかった場合はプリクラッシュブレーキ (自動ブレーキ) を掛ける機能。

出会いがしらの事故を防げるメリットは大きい。

緊急時プリクラッシュステアリング

レヴォーグ

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路上駐車している車などの障害物を検知し、プリクラッシュブレーキだけでは回避できないとシステムが判断すると、周囲に回避スペースがある場合はステリング操作を支援して衝突を回避する機能。

減速にステアリング操作が加わることで、衝突のリスクが軽減する。

ツーリングアシスト

レヴォーグ

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高速道路や自動車専用道を走行中、アクセル・ブレーキ操作やステアリング操作を統合して支援する機能。

先行車に自動追従するだけでなく、車線中央付近を走行するようステアリング操作を支援するので、運転の疲労や事故リスクが大幅に軽減する。

レヴォーグとライバル車マツダ6ワゴンの運転支援システムを比較!

現在国産ステーションワゴンの車種は極めて少なく、レヴォーグの他にはカローラツーリングとマツダ6ワゴンくらいしかない。

カローラツーリングはレヴォーグより車格が低い車なので、ここでは車格や価格帯が真っ向から競合するマツダ6ワゴンを取り上げ、レヴォーグと比較してみよう。

レヴォーグとマツダ6ワゴンの運転支援システムはここが違う

レヴォーグとマツダ6ワゴンの運転支援システムを表にまとめたので、見て欲しい。

機能 / 車名 レヴォーグ マツダ6ワゴン
自動ブレーキ
誤発進抑制機能 (前進・後退時)
後退時自動ブレーキ
車線逸脱抑制機能
車線逸脱警報機能
ふらつき警報機能
車線維持支援システム
アダプティブクルーズコントロール
先行車発進お知らせ機能 ×
標識認識機能 ×
渋滞時ハンズオフアシスト ×
渋滞時発進アシスト ×
カーブ前速度制御 ×
料金所前速度制御 ×
アクティブレーンチェンジアシスト ×
ドライバー異常時対応システム ×

〇:全車に標準装備
△:グレード別装備
×:設定なし

全車に標準装備の〇の数はレヴォーグが9個、マツダ6ワゴンが6個だ。

またグレード別装備を表す△の数は、レヴォーグの6個に対しマツダ6ワゴンは2個となる。

運転支援装備の種類は、圧倒的にレヴォーグが勝ることは明白だ。

レヴォーグのアイサイトXは間違いなく凄い運転支援装備だ!

2台の運転支援装備を個別に見ていくと、レヴォーグでは全車に標準装備される車線逸脱抑制機能、車線維持支援システム (ツーリングアシストに含まれる)、アダプティブクルーズコントロールは、マツダ6ワゴンの場合最廉価グレードには備わらない。

また、先行車発進お知らせ機能はレヴォーグにしか備わらない機能だ。

そして、アイサイトXテクノロジーに属する機能もマツダ6ワゴンには設定がない。

マツダ6ワゴンがレヴォーグに勝るのは、唯一標識認識機能が備わる点くらいだ。

また、自動ブレーキの性能にも差がある。

レヴォーグは交差点の右左折時も車両や歩行者などを検知して自動ブレーキが作動するが、マツダ6ワゴンは交差点での動作は保証されていない。

総合的には、運転支援装備はレヴォーグの圧勝だ。

レヴォーグのアイサイトは実際に凄い!

レヴォーグ

subaru.co.jp/levorg

極めて高度な運転支援機能を持つアイサイトXは、ライバル車には真似のできない凄い装備と結論付けられる。

同時に、従来のアイサイトからの進化も凄い!

ワゴンのカテゴリーに留まらず、いま一番安全に運転できる車が欲しいならレヴォーグがイチオシだ。

 

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