スズキのコンパクトカー「スイフト」は走りの良さで高い評価を得ていますが、乗り心地が良いという評判はあまり見かけません。
購入を検討されている方にとっては、実際のところ乗り心地はどうなのか気になっているのではないでしょうか?
そこで皆さんに代わってスイフトを1日レンタルし、街中や高速道路を走って乗り心地を徹底検証しましたので、是非とも参考にしてみてください!
スイフトのシートの座り心地は?
試乗したグレードは最も廉価な「スイフト XGリミテッド」で、シート表皮はステッチも付かないごく普通のファブリックです。
高級感には欠けますが、心置きなく使えるカジュアルさや手触りの良さがあるので、捨てたものではありません。
前席のサイズは、体格の良い人が多いヨーロッパを主戦場にしているクルマだけあり、十分ゆとりがあります。
座面のクッションの厚みは平均的で、クッションの固さはどちらかというと固めの方です。
とはいえ、実際の座り心地はなかなか快適で、2時間ほど運転し続けても背中やお尻などが痛くなることは全くありませんでした。
また、サポート性も良好で、コーナーの連続するワインディング走行時も体をしっかり支えてくれました。
スイフトの前席は、コンパクトカーのシートとしては出色の出来といえそうです。
ただしランバーサポート機能は付かないので、腰痛持ちの方は社外品のランバーサポートクッションを用意した方がいいかもしれませんね。
スイフトの後席の座り心地
前席の座り心地は満点をあげてもよいほどでしたが、後席の座り心地はどうでしょうか?
シートのサイズは前席ほどのゆとりはないものの、左右の席に関しては大人が快適に座れるスペースがあります。
座面のクッションは前席と同じくらい厚みがあり、座ってみても弾力があって掛け心地には満足できました。
シートがこの出来なら、長時間乗車しても疲れないはずです。
ただ、中央の席に関しては幅が狭い上に座面のクッションが盛り上がっているため掛け心地が悪く、長時間の乗車は厳しいでしょう。
中央の席は緊急用として割り切る必要があるので、ファミリーカーとして購入する場合は家族構成は4人までですね。
次にシートのサポート性に関してですが、左右の席でもイマイチに感じられたので、ワインディング走行時はドライバーが気を使ってゆっくり走った方がよさそうです。
もうひとつ付け加えると、後席はニースペースやヘッドスペースにあまり余裕がないので、大柄な人が座ると窮屈に感じるかもしれません。
後席の広さを重視するなら、日産・ノートやホンダ・フィットを選んだ方が良いでしょう。
スイフト街乗りの乗り心地は?
スイフトのようなコンパクトカーは、買い物や送迎などの用途に使われるケースが多いはずなので、街乗りでの乗り心地は重要なポイントになります。
画像は比較的舗装状態の良い道路を走った時に撮影したものですが、このような道路でもちょっとした段差や舗装のうねりなどはあるものです。
スイフトはそうした段差やうねりなどを正直に拾ってしまうため、車体がそれなりに揺すられます。
サスペンションが比較的固めにセッティングされていることや、車両重量が軽い(XGリミテッドの場合で890kg)ことが要因でしょう。
ただ、XGリミテッドは175/65R15という比較的ハイトの高いタイヤを履いているためか、それほどゴツゴツした感じがない点は救いでした。
上級グレードは1インチ大きい185/55R16タイヤを履くので、ゴツゴツ感を感じるかもしれません。
続いて、舗装のかなり荒れた道路も走ってみました。
このような道路ではやはり車体がかなり揺すられ、結構厳しい乗り心地になってしまいます。
とはいえ、軽自動車と比べた場合はホイールベースやトレッドが大きい分ピッチングや横揺れが抑えられており、コンパクトカーなりのアドバンテージは感じられました。
また、出来の良いシートが足回りの固さをある程度カバーしているので、総合的にコンパクトカーの平均レベルの乗り心地は確保されているといえるでしょう。
スイフトの高速道路の乗り心地
スイフトをファーストカーとして手に入れた場合は、高速道路を走行する機会も少なくないはずです。
ディーラーの試乗では試せない高速道路での乗り心地が気になると思いますが、実際に高速を走行してみたところ、これが意外と快適でした。
街乗りでの乗り心地がいまいちフラットさに欠け、落ち着きがない印象だったのであまり期待していなかったので、いい意味で期待が裏切られました。
街乗りの時と同様に乗り心地は固めは固めなのですが、目地段差を乗り越えた時に車体が大きく揺すられることもなく、十分にフラットさが保たれます。
街乗りの乗り心地がいまいちでも高速になると快適さが増すのは、まるでヨーロッパ車のようです。
この乗り心地ならシートの出来の良さと相まって、高速道路を利用してのロングドライブでも疲れは少ないでしょう。
スイフトの乗り心地は一般道ではイマイチ、高速では合格点
スイフトの乗り心地をまとめると、一般道ではフラットさに欠けイマイチだった一方で、高速ではフラットになり満足できるものでした。
スイフトは、試験走行の際に日本よりも速度域の高いヨーロッパの道路を走り込んでいるので、このような足回りのセッティングになったのでしょう。
その意味では、スイフトは街乗りよりも高速道路を利用してのロングドライブの方が真価を発揮するクルマ、といえそうです。
とはいえ、比率的には街乗りの機会の方が多いはずですから、やはり街乗りの乗り心地がイマイチである点はちょっと気になります。
スイフトの街乗りの乗り心地を良くできるのか?
では、スイフトの街乗りでの乗り心地を改善する方法はあるでしょうか?
まず一番手軽にできる対策として、タイヤの空気圧を下げる方法があります。
スイフトのタイヤ空気圧は前輪が250kPa、後輪が220kPaに指定されていますが、それぞれ20~30kPaほど下げるのです。
勿論、この対策でフラットな乗り心地になるわけではありませんが、段差を乗り越えた時のショックがマイルドになるので、快適性は向上するでしょう。
もし、お金を掛けてでも乗り心地を改善したいなら、タイヤを交換する方法があります。
試乗車のタイヤはブリジストンの「エコピア」でしたが、これは転がり抵抗の軽減を最優先した省エネタイヤです。
これを、乗り心地も重視したコンフォート系タイヤ(ブリジストンなら「レグノ」)に交換すれば、乗り心地が向上する可能性があります。
また、XGリミテッドのようなスチールホイール装着グレードの場合は、軽量なアルミホイールに交換するのもひとつの方法です。
バネ下荷重が軽減されることで、大幅ではないものの乗り心地が向上する可能性があります。
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ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。