8年ぶりにフルモデルチェンジされたホンダのクロスオーバーSUV「ヴェゼル」。
ヴェゼルにはe:HEVと呼ばれるハイブリッドとガソリン車が用意されていますが、それぞれに4WD車が設定されています。
ここでは、ヴェゼルの雪道での走行性能や燃費性能を徹底評価しますので、購入時の参考にどうぞ。
ヴェゼルの4WDグレードの価格は?
ヴェゼル売れ筋グレードの2WD車と4WD車の価格差は?
当サイトの調査によると、ヴェゼル4WD車の売れ筋グレードはハイブリッドの上級グレード「e:HEV Z」です。
同じグレードの2WD車との価格差は22万円あります。
- ヴェゼル e:HEV Z 4WD 3,118,500円
- ヴェゼル e:HEV Z 2WD 2,898,500円
ライバル車の4WD車と2WD車の価格差はヤリスクロスが231,000円、CX-3が230,200円なので、ヴェゼルの価格差は若干ながら小さい方です。
ヴェゼルの4WD車と2WD車との仕様の違いは?
ボディスペック
スペック
|
ヴェゼル2WD | ヴェゼル 4WD |
---|---|---|
最低地上高 (mm) | 195 | 180 |
車両重量 (kg) | 1,380 |
1,450
|
4WD車は床下に後輪駆動用のプロペラシャフトの張り出しがあるため、2WD車と比較すると最低地上高が15mm小さい数値です。
また車両重量は、 e:HEV Zの場合で4WD車の方が70kg重くなっています。
パワートレイン&メカニズム
トランスミッションの第二後退減速比は、2WD車の3.909に対し4WD車は2.533です。
また2WD車のリア・サスペンションはローコストな車軸式で、ロールを抑えるスタビライザーも付かないのに対し、4WD車はコストのかかるド・ディオン式を採用すると共に、スタビライザーが備わります。
装備
4WD車のみに、エアコン暖房を補助して室内を素早く温めるPTCヒーターが装備されます。
ライバル車の4WDとの価格差は?
ヴェゼルの最大のライバルは?
ヴェゼル最大のライバルは、コンパクトクロスオーバーで圧倒的な人気を誇る「トヨタ・ヤリスクロス」です。
ヴェゼルのe:HEV Zと競合するグレードは、ハイブリッドの最上級グレード「ハイブリッド Z」が該当します。
価格はヴェゼルの3,118,500円より303,500円安い2,815,000円です。
スペックの違いは?
スペック
|
ヴェゼル e:HEV Z 4WD |
ヤリスクロス ハイブリッド Z 4WD |
---|---|---|
最高出力 (ps) | 131 (モーター) / 106 (エンジン) |
116 (システム最高出力)
|
最低地上高 (mm) | 180 |
170
|
車両重量 (kg) | 1,450 |
1,270
|
ヴェゼルのe:HEVは通常はモーターで走行し、高速巡行時に限りエンジンで走行するシステムです。
一方ヤリスクロスのハイブリッドは、発進時を除き常にエンジンとモーターの両方の力を使って走行します。
ヴェゼルのモーターの最高出力とヤリスクロスのシステム最高出力を比較するとヴェゼルの方が勝っていますが、車両重量はヴェゼルの方が180kgも重いので、動力性能のアドバンテージは期待できません。
また車両重量の重さは、雪道でのコントロール性の点でマイナス要素になります。
一方、深雪時に重要になる最低地上高はヴェゼルの方が10mm大きい数値です。
装備の違いは?
ヴェゼルに付いていてヤリスクロスに付かない装備は、以下の通りです。
- LEDフロントフォグライト
- ステアリングヒーター
- PTCヒーター
- 親水 / ヒーテッドドアミラー
- 熱線入りフロントウィンドウ
- ハンズフリーパワーテールゲート
一方、ヤリスクロスに付いていてヴェゼルに付かない装備は、以下の通り。
- 運転席パワーシート
- ディスプレイオーディオ
このように装備には一長一短がありますが、冬場の快適性に直結する装備ではヴェゼルの方が充実しています。
ヴェゼル・4WD車の実燃費は?
カタログ燃費と実燃費の差は?
ヴェゼル e:HEV Z・4WD車のWLTCモードカタログ燃費は22.0km/L、当サイトの調査による実燃費は19km/Lとなっています。
実燃費達成率は約86%で、ハイブリッド車としてはカタログ燃費と実燃費の差は少ない方です。
2WD車との実燃費の差は?
当サイトの調査によるヴェゼル e:HEV Z・2WD車の実燃費は、21km/Lです。
4WD車は2km/L劣っていますが、カタログ燃費では2.8km/L劣るので妥当なところでしょう。
ライバル車との実燃費の差は?
当サイトの調査によるとヤリスクロスハイブリッド・4WD車の実燃費は20.5km/Lなので、ヴェゼルは1.5km/L劣っています。
しかしカタログ燃費で4km/Lも劣っていることを考えれば、健闘していると言えるでしょう。
ヴェゼル・4WD車の雪道の走行性能は?
ヴェゼルの4WDはどんなシステム?
ヴェゼル4WDの概要
ヴェゼルに採用されている4WDシステムは、「リアルタイム4WD」と呼ばれる電子制御カップリング式です。
小型モーターとポンプ、電子制御クラッチからなる構成はリアルタイム4WD独自のもので、小型軽量なことを特徴とします。
ヴェゼル4WDの制御
滑りやすくない路面では、各種センサーからの信号を4WDコンピューターで演算処理しながら前輪駆動で走行します。
滑りやすい路面に差し掛かり、前輪が空転しそうになると即座に電子制御クラッチを締結し、後輪にもトルクを配分。
路面状況や車の置かれた状況に応じキメ細かい前後トルク配分を行い、高い走行性能を発揮します。
ヴェゼル・4WD車の雪道での実際の走行性能は?
発進・加速時
滑り易い雪道でも前輪の空転を検知するとすぐに後輪にトルク配分を行うため、スムーズな発進が可能です。
加速中も左右に蛇行するようなことはなく、安定した姿勢を維持できます。
ヴェゼルの2WDが発進時にタイヤの空転で時間をロスし、その後も左右に蛇行してしまうことがあるのとは格段の差です。
とは言え、そうした4WDならではのメリットもスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着していないと発揮できません。
登坂時
雪道の上り坂においては、Gセンサーが傾斜を検知して後輪の駆動力高めるので、ホイールスピンすることなく安定して登って行けます。
ヴェゼル・2WD車では、前輪が盛大に空転してスタックしてしまう可能性がありますが、4WD車ならそんな心配はほとんどありません。
通常走行時
路面のミューが刻々と変化するような雪道でも、常に最適な前後輪トルク配分が行われるため安定した走行が可能です。
またカーブではアクセルオン時は4輪駆動、アクセルオフ時は前輪駆動という制御を行い、アンダーステアの少ない優れた旋回性を実現しています。
ヴェゼル・4WDのまとめ
ヴェゼルは都会派のクロスオーバーSUVながら、4WD車の雪道走行性能はかなり優れています。
スタッドレスタイヤさえ履いていれば大抵の情況で安定した走行ができますし、扱いやすさも抜群です。
燃費もハイブリッドのe:HEVなら良好で、FF車との差も小さいのでガソリン代をあまり気にせず乗ることができます。
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ディーラーはメリット大、ですがユーザーは損でしかありません・・・
ディーラーに騙されないためにする事
以前、管理人がフィットを売却した時の例で紹介します。
ディーラーの査定でフィットは52万円と言われました。
まだ年式も新しかったので、その下取り金額が妥当かどうか確かめるために、買取店にも査定してもらう事に。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の買取金額を教えてくれます。
その時の画像です。
出た金額は、なんとディーラーよりも20万円以上も高い買取金額でした。
概算とは言え20万円の差額・・・その後ディーラーへ出向き「買取店で75万って言われたんですけど」と伝えてみると、少々待たされましたが「今回決めてくれるなら2万上乗せして77万円で下取ります。もう限界です・・」
ホントに限界かどうか分かりませんが、52万⇒77万=25万円のアップです!
その時の契約書です。
もしディーラーの言う通りに最初の52万円で契約していたら、25万円の大損となっていました。。
この時した事は、査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えただけです。
これだけで25万円のアップに成功したので、下取り車がある方は是非参考にしていただきたいと思います。
ちなみに査定サイトで申し込んだ買取店にも見てもらいましたが、本当に限界らしく1万円プラスの78万円を提示されました。
しかし+1万円位なら、納車まで乗っていられることを優先して、今回はディーラーへ出しましたが、買取店の方がそれ以上に高ければ、買取店へ売っても良いでしょうね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分ほどの入力で買取店への査定申し込み後、画面上に買取相場が表示されるので、今回のようにディーラーの下取りと比較したい方、すぐに相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ廃車買取業者に依頼する
ディーラーや買取店で査定額が付かなければ、廃車業者に直接売った方が高くなる可能性があります(廃車なら買取店はマージンだけ取って廃車業者へ渡すだけ)。
廃車の目安はグーネットやカーセンサーで下取り車に近い条件の車両が20万円以下で売られていたら、その車両はほぼ廃車価格の仕入れです。その場合は廃車業者に直接売った方が高くなる可能性が高いでしょう。事故車や不動車も以下の廃車業者に売れます。
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